高知市内に残る、「龍馬伝」を見ていた人ならわかる”追憶”の場所

坂本家 墓所

日本史と大河ドラマ好きの車中泊旅行家が、高知市内に残る龍馬伝ゆかりの感慨深いスポットを紹介しています。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊歴史旅行ガイド

巌流島
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づきまとめた、『一度は訪ねてみたい日本の歴史舞台』をクルマで旅するためのガイドです。

車中泊で史跡めぐり【クルマ旅のプロが解説】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、クルマで日本の歴史舞台を旅したい人に向けての情報を発信しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

スポンサード・リンク
 

~ここから本編が始まります。~

「龍馬伝」に登場した、「坂本龍馬」にゆかりの深い人物に思いを馳せる。

坂本龍馬誕生地

まず、「高知市内に残る、坂本龍馬&龍馬伝ゆかりの地」の【本編】については、以下の記事にまとめている。

ここではその本流から逸れた、どちらかというとマニアックなゆかりの地をピックアップしてみた。

せっかく遠路はるばる高知市にまで足を運ぶのだから、細かな史実にこだわりすぎるより、ドラマの中で印象深かった登場人物にゆかりのある場所を訪ねるほうが、おもしろいんじゃないかと思ってね(笑)。

高知市内に残る、「龍馬伝」を見ていた人ならわかる”追憶”の場所

「坂本家」の墓所

武市瑞山先生殉節之地

平井収二郎先生誕生之地

必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集 

 

「坂本家」の墓所

坂本家墓所

「坂本家」一族の墓所は、通称・丹中山(たんちやま)の中にある。

元々は2ヶ所に分かれていたが、現在は史跡として整備され、「龍馬」の父「八平」を筆頭に一族21人が眠っている。

高知市が公式ホームページで紹介しているくらいなので、観光客がお参りに行っても構わないということだろう(笑)。

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。

せっかくなので、ここで坂本家についてもふれておこう。

「坂本家」の系譜

龍馬の生まれたまち記念館

「坂本家」のルーツは、質屋の「才谷屋」を営んでいた、「龍馬」の4代前にあたる「大浜直益」が「郷士」の株を買い、長男の「直海(龍馬の曽祖父)」に分家を立てさせたことから始まる。

本来の「郷士」は、武士の待遇を受けていた農民を指す言葉だが、江戸時代の後期には、生活に困窮した「郷士」が、その株を商人に売ることもあったようだ。

長宗我部元親 銅像

「土佐藩」の場合、「郷士」は「長宗我部元親」を支えた半農半武士軍団「一領具足」の末裔が多いとされるが、「坂本家」の先祖は江戸時代の初めに、山城国(京都府)から引っ越してきた部外者らしい。

出典:NHK

ここからは「龍馬伝」のキャストで家族を紹介していこう。

「草刈民代」が演じた実母「幸」は、「龍馬」が12歳の時に亡くなっている。

ドラマでは、「龍馬」が京都の定宿にしていた「寺田屋」の女将「登勢」を一人二役で演じていたのが懐かしい。

また父「八平」役の「児玉清」は、「龍馬伝」が遺作となった。

ところで、「龍馬」の子役を演じた「濱田龍臣」くんの隣に立つ、「乙女」役の娘さんが誰だか分かるだろうか?

彼女はのちに朝ドラのヒロイン「まれ」となる、女優の「土屋太鳳」ちゃんだ。

確かにそういわれると面影が…

最後は「龍馬」の兄「権平」役の「杉本哲太」と、妻「千野」役の「島崎和歌子」。

「龍馬」と20歳離れた「権平」は、自分の次に「坂本家」を継ぐよう、再三「龍馬」に手紙を出したが、「龍馬」は『40歳になるまで、自由にさせてもらいたい。その後は土佐に帰るから』と答えていたそうだ。

しかし「龍馬」が33歳でこの世を去ったため、「権平」は「龍馬」の姉である「千鶴」の息子「直寛」を「龍馬」の養子にし、郷士「坂本家」を継がせている。

その後「坂本直寛」は、北海道の開拓に尽力して移住する。

六花亭

そしてその子孫の「坂本直行」の描いた絵が、帯広市の製菓会社「六花亭」の包装紙に使われ、話題になった。

武市瑞山(たけちずいざん)先生殉節之地

武市瑞山先生殉節之地

「土佐勤王党」を率いた「武市瑞山(武市半平太)」が、「吉田東洋」暗殺事件の罪で投獄され、切腹した場所が「四国銀行帯屋町支店」の角にひっそりと立っている。

坂本龍馬と武市半平太

「坂本龍馬」と「武市半平太」は、同じ道場で剣術を習う幼馴染みで、遠縁に当たるともいわれている。

ただ幼馴染みとは云え、「半平太」は「龍馬」より7歳上の、「兄貴分」にあたる存在だった。

また「武市家」は元々土着の豪農だったが、「郷士」よりさらにランクの高い「白札郷士」に位置づけられていた。

いずれにしても、2人ともお金に困ることのない恵まれた環境で育っており、共通点は多かったようだ。

土佐藩の不条理な身分制度に強い不満を抱く2人だったが、「武市」はやがて「長州藩」の「久坂玄瑞」に傾倒し、「久坂」の師である「吉田松陰」の「尊皇攘夷思想」に共鳴して、「土佐勤王党」を結成する。

「龍馬」も当初はそれに参加しており、「武市」の使いで萩まで足を運んでいる。

その「土佐勤王党」が起こした事件が、「吉田東洋」暗殺事件だ。

「吉田東洋」は徳川寄りの姿勢をとる土佐藩主「山内容堂」の右腕として、藩政の実権を握っていた人物だったが、この一件を境に、藩論は一気に攘夷派へと傾いた。

勢いづいた「武市」は、「土佐勤王党」を率いて「土佐藩」の藩論を「尊皇攘夷」で統一しようと図ったが、1863年(文久3年)に「長州藩」が京都で失脚し、「尊王攘夷派」の勢いが衰えるのを見計らって、「山内容堂」は「土佐勤王党」の本格的な粛正に乗り出す。

「武市」は「吉田東洋暗殺」の首謀者として捉えられ、この地にあった南会所の牢に投獄されるが、拷問を受けてもそれを認めず、「主君への不敬」という罪状をもって享年37歳で切腹となった。

出典:NHK

俳優の「大森南朋」が演じた「武市半平太」は、最期は腹を三文字に斬り、不屈の信念を最後まで見せつけたというが、「龍馬伝」で切腹を申し付ける前に対面した「容堂」が、『お主が長宗我部でなければ…』とつぶやいたセリフは、今でも記憶に残っている。

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。

平井収二郎先生誕生之地

「平井収二郎」は土佐藩の「郷士」で「龍馬」の幼馴染みだったが、優柔不断に見える「龍馬」を嫌っていたようだ。

「龍馬伝」では「宮迫博之」が演じていたが、知略に優れ、「武市半平太」が「土佐勤王党」を結成すると、その側近となって活躍するが、「山内容堂」の怒りを買って切腹を命じられた。

さて。

筆者がここを取り上げた理由は、「龍馬」の初恋の人と云われる「平井収二郎」の妹、「加尾」の実家でもあるからだ。

出典:NHK

配役はご当地女優の「広末涼子」。

「加尾」は「龍馬」より4歳年下で、”才色兼備”だったと云われている。

「龍馬伝」では、「加尾」が「龍馬」に思いを寄せていたにもかかわらず、「龍馬」と「加尾」が近づくことを警戒した「収二郎」が、朝廷工作として「三条家恒姫」の付き人として京に送ってしまった。

「龍馬」には「加尾」のほかにも、北辰一刀流の剣術開祖「千葉周作」の姪にあたる「佐那」との恋話があったようだが、いずれも進展せず、京都で出会った「お龍(おりょう)」を妻に迎えている。

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
スポンサード・リンク

 

車中泊で辿る、坂本龍馬ゆかりの地 

坂本龍馬バナー

高知市内編

坂本龍馬ゆかりの地 高知市内
高知市内に残る、坂本龍馬&龍馬伝ゆかりの地をめぐる旅
坂本龍馬を育んだ高知市内に残るゆかりの地を、大河ドラマ「龍馬伝」と連動しながら紹介します。
龍馬の生まれたまち記念館
坂本龍馬ファン必見!の「龍馬の生まれたまち記念館」 マイカーアクセス&活用ガイド
坂本龍馬が生きた時代の高知の町がわかる、ユニークなミュージアムをご紹介。
坂本家 墓所
高知市内に残る、「龍馬伝」を見ていた人ならわかる”追憶”の場所
高知の城下に残る、「龍馬伝」の登場人物ゆかりの地をご案内。
高知県立坂本龍馬記念館 見どころと車中泊事情
「高知県立坂本龍馬記念館」の見どころと駐車場&車中泊事情
桂浜にある「高知県立坂本龍馬記念館」の展示内容を含めた詳しい紹介です。
桂浜 坂本龍馬
桂浜に残る坂本龍馬のエピソード【大河ドラマ龍馬伝連動】
現地には書かれていない、桂浜に関連する坂本龍馬の逸話をご紹介。

梼原編

韮ヶ峠 坂本龍馬
坂本龍馬・脱藩の地 梼原(ゆすはら)の見どころと車中泊事情
坂本龍馬が土佐藩を脱藩する際に通った、「梼原」の見どころと車中泊事情をご紹介。
道の駅 ゆすはら 車中泊
道の駅ゆすはら 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!
坂本龍馬・脱藩の地「梼原」にある、「道の駅ゆすはら」の車中泊に関する詳しい情報です。

全国編

高知タウン 車中泊旅行ガイド

高知

はりまや橋
高知市内観光 「車中泊」週末1泊2日ベストプラン
高知城や桂浜など、見どころの多い高知市内を車中泊でめぐるお勧めのプランをご紹介。
日本100名城 高知城
高知城(日本100名城)の歴史と概要&駐車場事情【大河ドラマ連動】
観光旅行客の目線に立った、わかりやすい高知城の紹介です。
坂本龍馬ゆかりの地 高知市内
高知市内に残る、坂本龍馬&龍馬伝ゆかりの地をめぐる旅
坂本龍馬のふるさとにあるゆかりの地と、その上手な周り方をご紹介。
ひろめ市場
「ひろめ市場」の概要と駐車場&車中泊事情
高知市内のグルメの殿堂「ひろめ市場」の楽しみ方と留意点です。
高知市内 車中泊
高知市内の車中泊事情&無料・有料の車中泊スポット
高知市内の車中泊事情と車中泊スポットを、わかりやすくまとめてご紹介。
高知市の関連記事 一覧
高知市の関連記事 一覧
これまでに取材してきた、高知市に関連するすべての記事のリストです。

車中泊で旅する高知県

車中泊で旅する高知県

高知県 車中泊旅
高知県Road Trip  車中泊旅行ガイド
高知県全域を4つのルートに分け、各ルート沿いの見どころと車中泊情報をまとめています。
はりまや橋
高知市内観光 「車中泊」週末1泊2日ベストプラン
高知市内の観光・グルメ・車中泊情報を、週末1泊2日ベストプランとともにご紹介。
四万十川 沈下橋
四万十川の沈下橋をめぐる、ベスト・ドライブルート
四万十川の主な沈下橋を車中泊でめぐる際のベストルートガイドです。
土佐清水 車中泊
土佐清水 車中泊旅行ベストコースガイド
土佐清水から足摺岬を超えて宿毛にいたるエリアを、車中泊でめぐる際のベストルートガイドです。
仁淀ブルー
「仁淀ブルー」 マイカーアクセス&周辺車中泊スポットガイド
「仁淀ブルー」の3つの見どころを車中泊情報とともにご紹介。
車中泊で行く室戸半島
室戸半島 車中泊旅行ガイド
徳島県と高知県にまたがる室戸半島の見どころと車中泊情報をご紹介。
高知県のすべての記事 一覧
高知県のすべての記事 一覧
これまで取材してきた高知県のすべての記事の一覧です。

車中泊でクルマ旅 総合案内

トップページにはこちらから。

クルマ旅を愉しむための車中泊入門

トップページにはこちらから。


フェイスブック

インスタグラム



楽天市場の四国特産品 特集!

この記事がよく読まれています。

車中泊のクルマ旅は、新しい日本の「旅のカタチ」
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で旅する魅力をご紹介しています。
https://kurumatabi.net/auto-packer/michinoeki_syatyuhaku/
車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは?【車中泊旅行家が解説】
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、自分たちにとって本当に有益といえる「車中泊スポット情報」とは何かを、具体的にわかりやすく解説しています。
車中泊で使える、クルマ・グッズ・スポットよりも大事な3つの話
この道25年の現役のクルマ旅専門家が提唱する、「車中泊の本質」「車中泊の流儀」「車中泊の定義」の3つの話を、分かりやすくまとめてご紹介。
オートパッカーの「プロモデル」キャンピングカー ”ハイエースWiz”
車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が実践している、車中泊旅行スタイル「Auto-Packer(オートパッカー)」の、”プロモデル”として使われているハイエース・キャンピングカーWizの実使用レポートです。
error: Content is protected !!