道の駅宍喰温泉　車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック！

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅宍喰温泉」の車中泊に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは？【車中泊旅行家が解説】

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道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。

道の駅での車中泊は、簡単に”禁止”できるものではなく、ルールを守れば原則OKが本筋。【現役のプロ車中泊旅行家が解説】

車中泊歴25年の車中泊旅行家が、2025年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。

※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

～ここから本編が始まります。～

車中泊旅行者にもサーファーにも大人気の「道の駅宍喰温泉」だが、2024年10月にすぐ近くに道の駅が新設。

道の駅宍喰温泉

道の駅宍喰温泉　DATA

道の駅宍喰温泉
〒〒775-0502
海部郡海陽町久保字板取219-6
☎0884-76-3442
9時～18時
無休

「道の駅宍喰温泉」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回／第10回
登録日／1996年4月16日

「道の駅宍喰温泉」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2011.05.05
2018.05.12
2024.11.22

※「道の駅宍喰温泉」での現地調査は2024年11月が最新です。

道の駅宍喰温泉

「道の駅宍喰温泉」のロケーション

「道の駅宍喰温泉」の施設

「道の駅宍喰温泉」の車中泊好適度

「道の駅宍喰温泉」の
最寄りの温泉＆周辺の買い物施設

「道の駅宍喰温泉」のアクセスマップ

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「道の駅宍喰温泉」のロケーション

「道の駅宍喰温泉」は、「紀伊水道」に面した「鳴門」から「室戸岬」に至る、約145キロの海岸線を走る国道55号の、高知県との県境に近い「大手海岸」の前に建っている。

鳴門にある「道の駅くるくるなると」からは、約100キロ・クルマで2時間15分ほど、また国道55号の中間点に近い「道の駅日和佐（ひわさ）」からなら約33キロ・40分ほど、いっぽう「室戸岬」からは約40キロ・45分ほどという位置関係になるが、いずれにしても…

国道55号を通る車中泊の旅人で、温泉が併設する「道の駅宍喰温泉」を意識しない人は少ないだろう。

ただ、「道の駅宍喰温泉」を狙っているのは旅人だけではない。

出典：みなみ阿波暮らし

眼の前に広がる「大手海岸」は、京阪神のサーファーからも高い人気を誇っている。

そのようなロケーションにありながら、全部合わせて29台しか停められないとなれば、海に入れるシーズンの週末に、「道の駅宍喰温泉」が夜間満車になるのは云うまでもないことだった。

しかしラッキーなことに、高知県との県境を超えて、約4キロ・5分ほど室戸岬方面に走ったところに、2024年10月に「道の駅東洋町」が新たに加わった。

駐車場のキャパは173台と「道の駅宍喰温泉」の5倍近い規模なので、これからは温泉はここで利用し、車中泊はそちらでという選択肢もある。

なお、この施設は元々「海の駅東洋町」として営業していたので新築ではない。

しかし道の駅に登録されたことで認知は瞬く間に広がり、今後は車中泊利用者が分散され、「道の駅宍喰温泉」の混雑ぶりは緩和されていくことだろう。

道の駅東洋町　車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック！

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「道の駅宍喰温泉」の施設

少し見づらくて申し訳ないが、こちらが「道の駅宍喰温泉」のレイアウト図だ。

ブルーで囲まれた部分が道の駅の駐車場で、その上に24時間トイレと売店がある道の駅の施設、そして左に宿泊施設とレストラン、さらに温泉の他にもジャグジー・寝湯・高温サウナ・ミストサウナを持つ「ホテルリビエラししくい」が建っている。

「道の駅宍喰温泉」の駐車場は、メイン通路を挟んで左の建物側と、右の国道55号沿いに分かれている。

24時間トイレに近いのは右の国道側だが、路面には少し傾斜がある。

フラットで24時間トイレにも近いベスト車中泊スポットは、イラスト図に★印をつけたココ。

だが、4台しか停められない。

24時間トイレは、駅舎に通じる階段の手前にある。

中にはウォシュレットがバッチリ完備。

こちらが「道の駅宍喰温泉」の駅舎だ。

入るとすぐに観光案内所があり、メインのスペースには大きなジオラマがある。

ジオラマの中を走っているのが、DMV（デュアルモードビークル）と名付けられた線路と道路を両方走れるバスで、「阿南海岸鉄道株式会社」が徳島県の海陽町と高知県の東洋町を結ぶ海岸線で、実際に運行している。

阿佐海岸鉄道株式会社

「道の駅宍喰温泉」はその発着駅を兼ねており、オリジナルグッズも販売していた。

それより筆者の目を引いたのは、売店の奥にある海陽町出身の（ジャンボ・ジェット・ジョー）尾崎三兄弟のコーナー。

筆者が20代の頃は、「ジャンボ」と云えば「宝くじ」ではなく「尾崎」だったし、筆者もジャンボモデルのキャディーバッグを使ってた（笑）。

それで100を叩くもんだから、キャディーさんも呆れてたな。

なお、2階にはコインランドリーがある。

最後は、直売所の「すぎのこ市場」。

海陽町内の有機肥料を中心に育てられた野菜や、毎朝届く新鮮な刺身などが販売されているとのことが、午後には売り切れることが多いようだ。

筆者が訪ねたのは正午頃だったが、ご覧の通りほとんどモノは売れていた。

ただ正直云って、「道の駅宍喰温泉」の物販はいまひとつ。買い物をするなら「道の駅日和佐」のほうがお勧めだと思う。

道の駅日和佐　車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック！

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅日和佐」の車中泊に関する情報です。

「道の駅宍喰温泉」の車中泊好適度

駐車場の平坦性＝○
駐車場のキャパシティー＝△
普通車:29台
ゴミ箱の有無＝あり
ウォシュレットの有無＝◯
旅行情報の充実度＝◯
付帯設備の充実度＝○
周辺の車中泊環境＝○

「道の駅宍喰温泉」のゴミに対する対応

可燃ゴミ：館内にあり営業中に利用可。
缶・ビン・ペットボトル：自動販売機横に設置。

ジオラマの向こうに隠すように置いてあった（笑）。

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ（笑）。