25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅いなかだて」で見られる「田んぼアート」と、垂柳遺跡に残された「弥生人の足跡」に関する情報です。
「田んぼアート」は、古代から稲作が行われてきた田舎館村が誇る夏の風物詩
「田舎館村」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.08.03
2020.08.07
2021.04.20
2024.10.19
ただし「田んぼアート」と「弥生人の足跡」での現地調査は2020年8月が最新で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年7月に更新しています。
田舎館村の「田んぼアート」と「弥生人の足跡」
田んぼアートが見られるのは、「道の駅いなかだて」がある「弥生の里」
「弥生人の足跡」が見られるのは、
「田舎館村埋蔵文化財センター」
田舎館村は「田んぼアート」発祥の地
「田んぼアート」とは、水田をキャンバスに見立て、色の異なる稲を植えることで、巨大な絵や文字を描き出すアートのこと。
1993年に村おこしの一環として、青森県の田舎館村役場の裏手の水田で行われたのが最初と云われており、四半世紀を経た現在は全国各地に広まりつつある。
田舎館村で当初使用された稲は、古代米2種類(黄稲、紫稲)と、この地方で栽培されているブランド米「つがるロマン」の3種類だけだったが、2014年には7色10種類にまで増え、作品が色鮮やかになってきた。
田んぼアートが見られるのは、「道の駅 いなかだて」がある「弥生の里」

出典:田舎館村 クリックすると拡大します。
正確に云うと、田舎館村では現在2ヶ所で「田んぼアート」を見ることができる。
ただ、この記事は「道の駅 いなかだて」で車中泊をされる旅行者用に作成しているので、「第2田んぼアート」に関してのみの言及になる。
そのため「第1田んぼアート」については、お手数だが田舎館村の公式サイトでご確認いただきたい。
弥生の里展望所

出典:道の駅いなかだて
「弥生の里展望所」は、「道の駅いなかだて」から徒歩4.5分のところにあり、展望所の横にも無料駐車場が用意されている。
「弥生の里展望所」からは、「石アート」と「田んぼアート」の2種類の作品を見ることができる。
2018年の「田んぼアート」は「手塚治虫キャラクター」だった。
こちらは石で創られた「美空ひばり」。展望所の別の面から見られる。
「弥生の里展望所」の一番の見どころは、「石アート」と「田んぼアート」が同時に見られるこの面だろう。
しかも奥には、岩木山まで眺望できる。
ちなみに2025年の作品は、「田んぼアート」が「おいしい給食 炎の修学旅行」、「石アート」は「棟方志功」となっており、作品の色づき状況は、以下のサイトのライブカメラで確認できる。
2025年年度 見学料金と時間
■展望所入場料
おとな300円
■観覧期間
6月14日(土)~10月13日(月・祝)
■見学時間
9:00~17:00(最終入館16:30)
~注意事項~
●入館券は、両会場とも1階入口の券売機で購入。
●展望台への再入館は不可。
●2会場の共通券はなし。
「弥生人の足跡」が見られるのは、「田舎館村埋蔵文化財センター」
さて。
ここまでの話は、多くの紹介サイトにも書かれている。
だが、なんで田舎館で古代米を使った「田んぼアート」を毎年やるの? それに「弥生の里」と云う限りは、なにか古代と関連があるのでは?
大人は、こういうことに疑問を感じるものだ(笑)。
実は田舎館村には、「田んぼアート」を開催するに値する背景がある。
隣接している「垂柳遺跡」は、約2100年前の弥生時代にあった水田跡が、656枚も発掘された場所で、稲作の北限の定説が覆ったことで有名になった。
現在はその小さな水田のうちの161枚を復元し、「弥生体験田」として農業体験ができる場となっている。
さらに裏手にある「田舎館村埋蔵文化財センター」では、弥生人の足跡を含む水田遺構を建屋の中で保存管理しており、2000年(平成12年)に国の史跡に指定された。
2100年前というのはBC (Before Christ)。
イエス様が生まれる前の日本に暮らしていた人々の足跡が、ここで見られるってのは、考えてみればすごいことだよ!
田舎館村埋蔵文化財センター
☎0172-43-8555
おとな300円
10時~17時(最終入館16時30分)
月曜日 定休
「弥生の里展望所」のアクセスマップ
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