25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 雫石あねっこ」の車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
温泉併設の「道の駅 あねっこ」は、岩手県の盛岡市内と秋田県の乳頭温泉の中間に位置する道の駅
道の駅 雫石あねっこ DATA
道の駅 雫石あねっこ
〒020-0582
岩手県岩手郡雫石町橋場坂本118番地10
☎019-692-5577
営業時間
売店:平日9時~18時
温泉:9時~20時(受付最終19時30分)
定休日なし
「道の駅 雫石あねっこ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第17回
登録日/2002年7月1日
「道の駅 雫石あねっこ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.19
2012.04.26
2012.08.11
2013.08.15
2020.07.17
2020.08.08
2025.05.30
※「道の駅 雫石あねっこ」での現地調査は、2025年5月が最新です。
道の駅 雫石あねっこ【目次】
「道の駅 雫石あねっこ」のロケーション
岩手県と秋田県の県境に近い雫石にある「道の駅 雫石あねっこ」は、国道46号の道の駅で、岩手県の盛岡駅から約27キロ・40分、秋田県の乳頭温泉からも約37キロ・45分と、ともに1時間で行ける距離にある。
田沢湖を含めた両者には、いずれも近くに道の駅がなく、車中泊に「安心と確実性」を求めたい旅人は、必然的に両方向からここへと集まってくる。
季節にかかわらず「道の駅 雫石あねっこ」が混雑するのはそのためで、今ではそれを多くの人が知るところとなり、特に連休時は夕方早い時間から駐車場は埋まり始める。
なお「道の駅 雫石あねっこ」は、電源サイトのある「虹いろパーク(旧:ひたきオートキャンプ場)」と隣接している。
利用料金:電源込み 4,500円(税込)
チェックイン:正午12時以降
チェックアウト:翌日午前11:00まで
サイト数:21サイト
受付は道の駅にある「温泉館」にて。
普通の車中泊旅行者には、RVパークが併設しているよりこのほうがいい(笑)。
「道の駅 雫石あねっこ」の施設
「道の駅 雫石あねっこ」の駐車場は、総じてフラットで車中泊に支障はない。
あえて付け足すとしたら、静かなのは大型車レーンのない写真のマップA側だが、トイレが近いのはBになる。
「道の駅 雫石あねっこ」は温泉も売店もいいのだが、一番素晴らしいのは24時間利用できるこの「道路休憩所」だ。
県境近くに位置しているせいか、秋田県の情報もきちんと提供している。
些細なことに思えるかもしれないが、道の駅の中には県外の情報をまったく扱わないところも少なくない。
奥には畳敷きの休憩スペースもある。
そのうえ横にあるお茶の給湯器は無料。
サービスエリアでは当たり前だが、都会の世知辛い道の駅では考えられない太っ腹さだ。
災害時にはベッドとして使えるソファー。
これらは万一の事態を想定して用意されたものだと思うが、実際に2013年8月9日に国道46号で発生した大雨による洪水時に、「道の駅 雫石あねっこ」は被災した道路利用者を積極的に受け入れ、食事や入浴施設を提供するなどの支援活動を行っている。
だが、それを平穏時にも使う輩が後を絶たない。
そしてこうなると、道の駅も対処せざるを得なくなる。
なぜ、こんな写真を筆者が持っているかと云うと、この張り紙を見たブロガーが、「道の駅 雫石あねっこ」では車中泊が禁止になったというデマをネット上に流したため、一時期そういう噂が錯綜した。
そのためコトの真相を確かめるべく、筆者は北海道からの帰路にわざわざ「道の駅 あねっこ」に立ち寄ることになった。
結論は、禁止になったのは「道路休憩施設での宿泊」で、駐車場での車中泊ではなかった。
きちんとした協会のない車中泊の世界では、こういうことが頻繁に起こり得る。
ゆえに旅行者は、最低でも複数の情報サイトを見たほうがいい。
さて、今度は物産館について。
産直の中にはカゴごと置かれた棚も多いが、「道の駅 雫石あねっこ」では地元雫石で採れた野菜が丁寧に陳列されている。
雫石と云えば、やはり「小岩井牧場」は外せない。大阪では見たことのない製品だらけで驚いた!
宮沢賢治のファンなら、これを見ただけで行きたくなりそう。
いかにも、岩手・秋田の県境にあると云わんばかりのお土産コーナーもいい。
さらに、食事やお酒の友になりそうなものもふんだんにある。
「道の駅 雫石あねっこ」の売店は見て楽しめるだけでなく、地酒や地ビールを含めて、中高年の車中泊旅行者が買いたくなるものが本当によく揃っていると思う(笑)。
「道の駅 雫石あねっこ」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 平泉」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 雫石あねっこ」の温泉&周辺買物施設
新はしば温泉
☎019-692-5577
大人 620円
9時〜20時(受付最終19時30分)
コンビニ
一番近いコンビニは、約8キロ離れた「ローソン 雫石バイパス店」になる。
スーパーマーケット
約10キロのところに「ビッグハウス雫石店」がある。
「道の駅 雫石あねっこ」のアクセスマップ
岩手県の道の駅
車中泊好適度チェック!

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