25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 十和田湖」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 十和田湖」は、八幡平から奥入瀬渓流に向かいたい人に適した”旅の宿”

道の駅 十和田湖 DATA
道の駅 十和田湖
〒034-0301
青森県十和田市奥瀬堰道39-1
☎0176-72-3201
9時~17時
12/31・1/1 定休
標高 423メートル
「道の駅 十和田湖」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第8回
登録日/1995年4月11日
「道の駅 十和田湖」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2024.10.21
「道の駅 十和田湖」での現地調査は2024年10月が最新です。
道の駅 十和田湖
「道の駅 十和田湖」のロケーション

十和田湖国立公園協会
「ひめますの郷・和井内(ひめますのさと わいない)」の愛称がつけられた「道の駅 十和田湖」は、「十和田湖」南側湖畔の、国道103号と国道454号が交わる和井内交差点付近に、2024年10月に新規オープンした道の駅だ。

国立公園である十和田湖畔への秋田県側からの玄関に当たる地に位置しており、秋田・青森両県の十和田観光の拠点施設として整備されたということだが、周辺には「休屋(やすみや)」や「発荷峠第一展望休憩所」など、昔からの観光スポットがあるため、その意味でのインパクトは正直云って薄い。

ただ「道の駅 十和田湖」は、初夏の「ドラゴンアイ」と紅葉の美しさで知られる「八幡平」から、気品ある新緑と紅葉の景観が見られる「奥入瀬渓流」を結ぶ中間あたりに位置しており、”旅の宿”として使うには、ちょうどいいロケーションにある。

こちらが「道の駅 十和田湖」のレイアウト図だが、ネットでは見ることができないため、本来なら現地に行くしか確認できない貴重な資料だ(笑)。

一段高いところに作られた駅舎と、「十和田湖」との間に設けられた駐車場は、フラットで大型車用の駐車場からも離れているため、車中泊に支障はない。

24時間トイレは駅舎の左側に独立して建っており、車中泊をする際には、筆者のハイエースが停まっているあたりがベストスポットになる。

できたばかりの道の駅なので、中にはもちろんウォシュレットが完備している。

駅舎の中央はフードコートと売店になっているが、今どきの道の駅しては珍しいほどシンプルというか、”質素”に近い(笑)。
思うにこれは、「十和田湖」観光の中心地である、”青森県側の「休屋」”の商店組合との兼ね合いがあるのだろう。

そのため駅舎の約半分は、「十和田湖」の成り立ちや、自然・生態などを展示する、ミニビジターセンターのようなスペースに充てられている。

さて。
あなたは「十和田湖」が火山の山頂部に水がたまったカルデラ湖で、かつては魚が棲まない湖だったことをご存知だろうか。
「十和田湖」を擁する山地は、その北に位置する「八甲田山」と同じく火山群で、周辺に温泉が多いのはそのせいだ。

そんなサワガニしかいなかった「十和田湖」で養殖漁業を始め、人工孵化場を作ってヒメマスの養殖に成功し、「十和田湖開発の父」といわれた人物が、こちらの「和井内貞行(わいないさだゆき」氏と妻のカツさんで、「道の駅 十和田湖」ではその功績も詳しく紹介している。

ただそういう話を、道の駅を訪れる客が求めているかどうかは別問題だ。
そもそも、訪れる観光客には県境がどこにあるかは関係ない。

「休屋」が同じ秋田県内であれば、たぶんもっと積極的に観光情報が発信されているはずだ。
こうなった経緯は分からないでもないし、ここが「環境省」管轄のビジターセンターなら、それでも問題ないと思うのだが、「道の駅」は道路利用者に利用してもらってナンボの施設だ。
新設なのに反響が少ないどころか、ほとんどないのは、”期待外れ”の証だろう。
それに拍車をかけているのが、この道の駅の公式サイトだ。
2024年に新設された道の駅とは思えないほどお粗末で、シャワールームのような、他にはない施設を有しているにもかかわらず、その詳細はまったく分からない。
Instagramで自然の写真だけアップされても、利用者にはほとんど役に立たないし、開業から1年を迎えてこれでは、せっかくの施設が飾り物になるのは目に見えている。
「道の駅 十和田湖」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:館内にあり営業時間に利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 十和田湖」 最寄りの温泉&周辺買い物施設
シャワールームあり
10分/200円
最寄りの温泉施設は
十和田湖西湖畔温泉
道の駅から約5キロ・10分
☎0176-75-3111
(十和田プリンスホテル)
大人1200円
12時~17時
コンビニ
木村ストアまで約4.5キロ
スーパーマーケット
「マックスバリュ小坂店」まで約24キロ
「道の駅 十和田湖」のアクセスマップ
十和田・奥入瀬・八甲田山
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