25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 つるた」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 つるた」は、五所川原市内に最寄りの道の駅で、立佞武多の時は夜間も満車になる。
道の駅 つるた DATA
道の駅 つるた
〒038-3524
青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1
☎0173-22-5656
9時~17時
元旦 定休
「道の駅 つるた」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第17回
登録日/2001年8月21日
2018年4月に物販飲食施設をリニューアル。
「道の駅 つるた」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.05.01
2018.08.06
2024.10.19
「道の駅 つるた」での現地調査は2024年10月が最新です。
道の駅 つるた 目次
とはいえ、国道339号は青森市内を通らないため、津軽半島先端の「竜飛崎」を目指す場合は別として、ふだんこの道を走る車中泊の旅人はさほどいないと思う。
そのうえ周辺には、桜で名高い弘前城に近い「道の駅 ひろさき」や、田んぼアートで名を馳せた「道の駅 いなかだて」があるため、寄ったとしても車中泊ではなく休憩を目的にする人が多い道の駅といえそうだ。
ただし、8月のこの時期だけは事情が違う。
「道の駅 つるた」は、毎年8月4日から8月8日にわたって開催される、「五所川原立佞武多(たちねぷた)」の指定駐車場「エルム」から、約10キロ・20分ほどのところにあるため、祭りの終了後には車中泊旅行者が殺到する。
その「五所川原立佞武多」に関する、筆者の車中泊見学ガイドはこちら。
こちらが「道の駅 つるた」の航空写真だ。
公式サイトにイラスト図が出ているのだが、おそらく相当以前に書かれたもので、実勢とはかなり異なっている。
まず中央に見えているのが駅舎で、駐車場はサービスエリアのように区切りのないスクエア型になっており、路面は全体的にフラットで車中泊に支障はない。
車中泊をする人が多いのは、航空写真の大型車レーンの反対側に設けられた、24時間トイレに近いこの一帯になる。
ただし2024年10月時点でも、トイレは未だウォシュレットに改修されていない。
道の駅の駅舎は中央で大きく左右に別れており、こちらが正面に向かって”左ウイング”に広がる売店コーナーになる。
そこで目立っていたのは、詳しくは後述する、鶴田町が日本一の生産量を誇る「スチューベン」という品種のぶどうを使ったワインだ。
「道の駅 つるた」は物販に力を注いでおり、こういったオリジナル商品の品揃えが際立っていた。
いっぽうこちらは、”右ウイング”に用意されたレストランで、「幡龍」という中華料理の店がインショップ展開をしている。
メニューは以下の「幡龍」公式サイトで確認できるが、道の駅の店舗の営業時間は10時30分から15時までになっている。
続いて紹介するこの目新しい建物は、2018年4月に新設された、観光案内所を併設している農産物直売所だ。
筆者が訪ねたのは、特産のぶどう「スチューベン」が、旬を迎えた10月だったこともあり、店頭で大量販売されていた。
スチューベンはニューヨーク生まれのぶどうで、鶴田町はニューヨークと同じ緯度に位置し、気候風土も似ていることから、盛んに栽培されてきたという。
また10月はりんごも最盛期を迎えるため、文字通り「りんご箱」が山積みに。
ただ、りんごに縁のない大阪生まれの筆者には、こちらのほうがインパクト大だった(笑)。
「五所川原立佞武多」とは季節がずれるが、こういう美味しそうなソウルフードを見ると、奥入瀬渓流が色づく秋の青森は、旅をするにはお勧めの季節だと感じた。
最後は駅舎を挟んで反対側に建つ、「あるあん」について。

出典:道の駅つるた
「あるあん」は、鶴田町で栽培収穫された大豆と米を加工する施設で、有名なのは種類も豊富なこちらの「びっくりパンシリーズ」らしいが、時間切れで筆者は実物を見ていない。
「道の駅 つるた」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 つるた」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:24時間トイレ棟の中にある
リニューアル前は駅舎の入口の館内側に置かれており、営業時間中に利用できた。
しかし「農産物直売所」ができて以降は、24時間トイレの建物内に移動され、可燃物用のゴミ箱は撤去されている。
その結果、当たり前のことが、当たり前のように生じている(笑)。
まあこの道の駅も、商売熱心なのは結構だが、可燃物のゴミ箱以外でも24時間トイレにウォシュレットがないなど、道路利用者の休憩施設であることへの自覚が足りない、困った責任者が幅を効かしているところのひとつだ。
いいものもあるのに、もったいない話。
これなら道の駅でなくてもいいやん!

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 つるた」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
ゆったり温泉
道の駅から約4キロ・クルマで10分
※2012年にリニューアル
☎ 0173-22-2333
大人480円
6時~22時
不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約200メートル
スーパーマーケット
「マエダストア鶴田店」まで約2.2キロ
「道の駅 つるた」のアクセスマップ
車中泊で行く、ねぶた祭り
青森県の道の駅
車中泊好適度チェック!

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