「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
尾道に近くて便利な「道の駅 みはら神明の里」は、高台から瀬戸内海が見える風光明媚な道の駅
道の駅 みはら神明の里 DATA
道の駅 みはら神明の里
729-0324
広島県三原市糸崎4-21-1
☎0848-63-8585
9時~18時
第3火曜 定休
「道の駅 みはら神明の里」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第36回
登録日/2011年8月25日
開駅日/2012年3月24日
「道の駅 みはら神明の里」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2015.09.21
2016.02.05
2022.04.21
2025.04.19
※「道の駅 みはら神明の里」での現地調査は2025年4月が最新です。
道の駅 みはら神明の里【目次】

「道の駅 みはら神明の里」のロケーション
JR尾道駅から約10キロ・クルマで20分ほどのところにある「道の駅 みはら神明の里」は、国道2号線三原バイパス沿いの丘の上に立つ、瀬戸内の景色と三原エリアのグルメが楽しめる人気の高い道の駅だ。
「しまなみ海道」の本州側のゲートにあたる「尾道」は、昔から自然の良港に恵まれ、平安時代に荘園米の積み出し港となって以来、日明貿易船や北前船の寄港地として繁栄を遂げてきた。
港町・商都としての発展は、各時代に豪商を生み、彼らはその財を惜しみなくお寺の建立や町の整備などに費やした。
戦禍を免れたそのお寺や町並みは現在でも数多く残り、尾道らしい町並みを作り上げている。
ただ「道の駅 みはら神明の里」で車中泊をした後に「尾道」に行かれる場合は、午後からは時間が余ると思う。
その際には少し西にある、足利義昭や坂本龍馬、さらにはスタジオジブリの宮崎駿氏ともゆかりの深い鞆の浦に足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
ただ「尾道」も「鞆の浦」もクルマでは周れないので、町中を歩くことになる。
もしくたびれた時は、鞆の浦の近くにも「道の駅 アリストぬまくま」があるので、そこで車中泊をするといい。
また朝から「鞆の浦」を観光する場合は、「道の駅 アリストぬまくま」で前泊し、この「道の駅 みはら神明の里」で後泊すれば丸く収まる。
ちなみに尾道の近くには、「道の駅クロスロードみつぎ」もあるが、ここは尾道の後に出雲方面へアクセスする人に便利だろう。
「道の駅 みはら神明の里」の施設
車中泊の旅人にとって、「道の駅 みはら神明の里」は普通車と大型車が明確に区別されたレイアウトになっているのが、何よりもありがたい。
路面もほぼほぼフラットで、ここで車中泊した日は特に支障を感じなかった。
24時間トイレには、ウォシュレットもちゃんと完備している。
ただウェブ上には、夜間に若者が集まって騒々しかったような記述をしているサイトもあるので、そういう日もあることはアタマに入れておいたほうがいいと思う。
筆者もネット上では評判のいい長崎県の佐世保の道の駅で、深夜に暴走族まがいのバイクが何度も来たため、警察に通報したことがある。
とはいえ、これまでに1000泊以上車中泊をしてきた中で、そのような経験は1.2度しかなく、たまたま運が悪い日に当たっただけのこととしか思っていない(笑)。
屋外でもうひとついいのは、この眺め。
道の駅の裏側からは、瀬戸内海の特徴である”多島美”がよく見える。
さて。
どの紹介サイトにも「ハンで押したように書かれている」が(笑)、「道の駅 みはら神明の里」がグルメに力を注いでいるのは事実だ。
こちらの写真は、昭和8年創業の地元三原の老舗パン店「八天堂」で、クリームパンが有名らしい。
また三原は瀬戸内でも有数のマダコの産地とのことで、タコ料理とタコの加工品の品揃えも充実していた。
とりわけ筆者の目を引いたのは鮮魚売り場だった。
このままだと車中泊ではどうしようもないが、刺身にしてくれるのなら話は別だ。
しかしそれ以上に驚いたのがコレ。
大阪では高級魚のアコウがこの値段ならと、思わずライズしてしまった!
筆者のクルマは電子レンジを積んでいるので、温めて食べるのは造作もないこと。
しかも「道の駅 みはら神明の里」は、サービスエリア的な側面があるせいか、可燃物のゴミ箱も24時間トイレの横の分かりやすい場所に置かれている。
「道の駅 みはら神明の里」の車中泊好適度
「道の駅 多々羅しまなみ公園」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:あり
缶・ビン・ペットボトル:可燃物のゴミ箱といっしょに設置
2025年4月に訪ねた時は、以前より可燃物が捨てにくくされていた。
そうするとこうなるのは必然だ(笑)。
するとカラスにゴミを散らかされて、今よりもっと掃除が大変になり、今度はそれを理由にゴミ箱自体を撤去する…
それって、まるで自作自演。誰が考えてもおかしいでしょ!

道の駅 あぐり窪川(高知県)
世の中には同じ道の駅でも、こういうところもある。
道の駅にすれば「よそはよそ」かも知れないが、利用者からすればどっちも同じ”税金で作られた”道の駅だ。
にもかかわらず、同じようにオペレーションできないのは不思議でならない。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 みはら神明の里」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
尾道平原温泉 ぽっぽの湯
※約10キロ・クルマで20分
大人平日860円・土日祝日1000円
10時~22時 (受付最終 21時30分)
不定休
コインランドリー併設
コンビニ
セブンイレブンまで約2キロ。
スーパーマーケット
約2.8キロのところに「生鮮壱番館 エブリイ三原店」がある。
「道の駅 みはら神明の里」のアクセスマップ
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