車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 しんあさひ風車村」の車中泊に関する記述です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 しんあさひ風車村」は、グランピング施設の外に移動
「道の駅 しんあさひ風車村」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
2016年から休業
リニューアル及び移転/2018年7月25日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.04.09
2010.02.24
2011.04.17
2013.01.27
2014.04.08
移転以降
2019.01.20
2020.04.02
2020.06.22
「道の駅 しんあさひ風車村」【目次】
「道の駅 しんあさひ風車村」の
最寄りの温泉&周辺買い物施設
現在の「道の駅 しんあさひ風車村」
2018年7月、滋賀県高島市にある「道の駅 しんあさひ風車村」は、民間資本によってグランピング施設に生まれ変わった。
もっとも…
クルマ旅をする人間にとって、グランピング施設がどういうものであるかなんて「どっちでもいい話」だが、テント1泊がキャンピングカーのレンタル料金よりも遥かに高いという「料金設定」には驚いた(笑)。
もし興味があれば、以下のオフィシャルサイトを、後ほどご覧いただこう。
我々にとって大事なのは、これからもここが「道の駅」として使えるのか?だが、その答えはYesだ。
ただし場所は、前の道の駅よりも少し大津寄りにあった田園を埋め立てただけの「だだっ広い駐車場」で、他にあるのはトイレと芝生の広場だけ。
そこには、まさに「国交省の道の駅」だけが広がっている(笑)。
最初は冗談かと思ったが、「びわこ高島観光協会」のホームページにも、ここが「道の駅 しんあさひ風車村」と紹介されている。
2020.4.2
前回の取材から1年3ヶ月が経過し、なにか変化があったかと立ち寄ってみた。
グランピング側の敷地には、新たにBBQスペースが作られ、トイレと水場も新設されていた。
ただし、ここは「有料区画」(笑)。
道の駅は下のグレーの駐車場と、その右横のトイレがある公園のみ。
つまり前回からなんら進展なし。
そこで、高島市の観光課に電話で確認してみた。
「この先、ここに道の駅の何か施設を建てる予定はありますか?」
「今のところ、ありません」。
ほほ~面白い。高島市は想像以上にしたたかだ。なぜなら、これでも道の駅の条件は満たしている(笑)。
しかしそれは国土交通省との間の話で、利用者である国民が、それを許すかどうかは別問題だと思う。
こういう道の駅って、必要だと思います?
「道の駅 しんあさひ風車村」の車中泊好適度
スタンプは「ステージクス高島」のセンターハウスの入口に置かれている。
「道の駅 しんあさひ風車村」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
【プロの寸評】
まだ整備中の域を出ていないのかもしれないが、現時点ではそこらの公園の「無料駐車場」とまったく変わらず、実質的には「道の駅」の体をなしてはいない。
「道の駅 しんあさひ風車村」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
宝船温泉 湯元ことぶき
約8キロ・クルマで10分
☎0740-32-1293
おとな700円
9時~20時(受付最終19時30分)・不定休
コンビニ
「道の駅 藤樹の里あどがわ」のローソンまで約6キロ。
スーパーマーケット
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の向かいにある「平和堂」まで約6キロ。
記録:以前の「道の駅 しんあさひ風車村」
さて。
ここからは少し昔の話と、このあたりの環境についての紹介をしておこう。
当初の「道の駅 しんあさひ風車村」は、1993年4月22日に登録された「日本で最初の道の駅」のひとつで、風光明媚な湖西の湖周道路沿いに立ち、オランダ風の大きな風車がランドマークの道の駅として、多くの利用客で賑わっていた。
その頃は道の駅の中に宿泊施設と「菖蒲湯」があり、筆者がまだ車中泊を始める前の1990年代には、近くの「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」に泊まった際に、何度か利用させてもらったことを覚えている。
広くて静かなこの道の駅は、車中泊には好適地だが、生活道路から遠く、野菜の直売所や温泉が併設しているわけでもない。
そのうえ「風車」のような余計な設備のおかげで維持費はかかる…
正直、指定管理業者にどうこうできる範疇ではなかったのだろう。それはホームページの更新日を見れば一目瞭然で、明らかに「心が折れていた」。
その後も足を運ぶたびに施設の荒廃は進んでいき、2006年にわずか6キロほど離れた国道161号線沿いに「道の駅 藤樹の里あどがわ」が誕生したのは、まさに「道の駅 しんあさひ風車村」とって、「トドメの一撃」とも云える出来事となった。
もはや行政が資金を投入して根本からリニューアルしなければ、誰がやっても結果は変わるまい…
そう思った矢先に、今回のリニューアル計画が持ち上がる。
だが、まさかグランピングに走るとは思わなかった…(笑)。
そんな「道の駅 しんあさひ風車村」でも、桜の季節だけは人が集まった。
湖周道路には桜並木が延々と続き、サイクリングやペットとの散歩を楽しむ人の姿も多い。「風車街道」と呼ばれるこのあたりは、知る人ぞ知るお花見スポットでもある。
また「風車街道」の湖岸サイドには、ところどころに無料の駐車場が設けられており、デイキャンプも可能だ。
またそこからは、素晴らしい朝日を眺めることもできる。
「道の駅 しんあさひ風車村」のアクセスマップ
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