車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 藤樹の里あどがわ」の車中泊に関する記述です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
琵琶湖・湖西のなかほどに位置する、コンビニ併設の利便性に富んだ道の駅
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
開駅日/2006年6月16日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2006.12.15
2008.04.09
2008.05.15
2013.01.27
2017.10.27
2018.04.28
2019.07.13
2022.07.21
2022.09.12
道の駅 藤樹の里あどがわ【目次】
「道の駅 藤樹の里あどがわ」のロケーション
「道の駅 藤樹の里あどがわ」は、名神高速道路の京都東インターから、無料化された湖西道路に乗って、マキノ高原方面に向かう途中にある大きな道の駅だ。
湖西道路はハイシーズンの週末になると、湖北方面向きの車線が、朝からキャンプやバス釣りなどのアウトドアに出かける人々で渋滞する。
そのため京阪神在住でも車中泊ができる人は、金曜のうちに「道の駅 藤樹の里あどがわ」を目指してやってくる。
また湖西道路から続く国道161号は福井県の敦賀に通じているため、北陸方面に出かける人も「道の駅 藤樹の里あどがわ」に集結する。
地図を見れば分かるように、名神高速と北陸道で湖東沿いを走るより、近いうえに無料なのだから当然だ。
それはすなわち、「道の駅 藤樹の里あどがわ」が夜間も混まないはずがないということを意味している(笑)。
ただし、冬の琵琶湖は「雪国」だ。
厳冬期にはこういうことがあるだけに、スタッドレスタイヤはもちろん、ゲレンデで使う雪かきや小物を持参するほうがいい。
また迂闊に湖岸の無料駐車場では寝ないこと。ここなら水も食糧も手に入るし、除雪も優先的に行われる。
ちなみに、「道の駅 藤樹の里あどがわ」から約6キロ・クルマで10分ほどのところにある「道の駅 しんあさひ風車村」は、2018年7月にグランピング施設の「ステージクス高島」にリニューアルされ、道の駅はその隣に移動している。
ただし、道の駅にあるのは駐車場と24時間トイレだけで、売店も食堂も駅舎さえもない(笑)。そのうえトイレには、ウォシュレットすらもついていない。
近隣の道の駅を統廃合し、片方の敷地を有効活用しているところまではいいと思うが、この状態で道の駅のままにしているというのでは、「補助金泥棒」と呼ばれても仕方あるまい。
ここで男らしくスパっと道の駅を返上してしまえば、補助金ではおぼつかないほど行政の株は上がったであろうに…
後述するが、この2つの道の駅を持つ高島市の行政は、残念ながらそういうことが平気でできる「自分たちファースト」の体質だったということ。
そしてその体質は、「道の駅 藤樹の里あどがわ」でもいよいよ本領を発揮しようとしているようだ。
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の施設
まず駐車場だが、平地にあるのでどこでも平坦性は保たれている。
ただ24時間使えるトイレは、トラックスペースの近くにあるため、トイレ側は比較的騒々しい。
もちろん、トイレはウォシュレットを完備している。
また駐車場は幹線道路にも面しているので、駅舎の近くで駐車場のなかほどに駐めている、筆者のハイエースのあたりが車中泊には適している。
さて。
なんといっても車中泊でありがたいのは、敷地内に24時間営業のコンビニを併設していることだ。
ただし今はもう、店頭にゴミ箱は置かれていない。
広くて品揃えの豊かな売店は、大盛況。
琵琶湖の特産品である「鮒寿司」の品揃えは、筆者が知る限り琵琶湖で一番。
まさに「そのまんま」で売っているのには驚いた(笑)。
それ以外にも地域性豊かな食品がずらりと並ぶが、鯖寿司にも「焼き」と「シメ」が揃っており、なかなかのこだわりぶりだ。
筆者が買ったのは、このうなぎ弁当690円。置いてある電子レンジでチンして食べたが、ご飯に染み込んだタレの味もまずまずで、コスパはいいと思う。
うなぎは国産ではないと思うが、それは吉野家もくら寿司も同じだろう(笑)。
また、隣接するフードコートでは9時から朝食も食べられる。
また別にレストランも入店しており、店揃えもサービスエリア並みだ。
さらに国道161号を挟んだ、歩いて行ける向かいには、大きなスーパーの平和堂があり、こちらは8時から朝マックが食べられる(笑)。
いっぽう、こちらは情報コーナーを兼ねた休憩室。コンビニやスーパーで買った軽食は、ここで食べることもできる。
ここまでいろいろ紹介してきたが、何より筆者が感心したのは、インフォメーションの観光ガイドだ。
ちょうど訪ねた時は、安曇川から少し北にある桜の名所、「海津大崎」の満開時だったが、規制場所を写真付きできちんと掲示してあった。
こうなると、もはや「道の駅の鏡」。
ここに研修を受けに来たほうがいい施設が全国にはたくさんある。
と、評価していたのに…(笑)
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 藤樹の里あどがわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし ※館内は未確認
缶・ビン・ペットボトル:館外に設置
かつて情報コーナーの前に置かれていた可燃物のゴミ箱が、2022年6月の訪問時に撤去されていることに気がついた。
最初から置いてなかったのなら腹も立たないが、あったものを撤去するというのは、サービスでは改善ではなく改悪だ。
しかも、撤去した理由がいただけない。
カラスがいたずらをするのはどこの道の駅でも同じだろうし、その対策を講じている道の駅は県外に行けば既にたくさんあるので、ゴミ箱を置かない理由にはならない。
【プロの寸評】
筆者でなくても、そういうことを知っている車中泊の旅人は星の数ほどいるわけで、こういう詭弁を平気で書くようになった道の駅は、もはや信用ならない。
ここに前述した「自分たちファースト」の体質が顔を出しているわけだ。
ちなみに同じ湖西道路沿いにある「道の駅 妹子の郷」では、今も館外に大きなゴミ箱を置いている。
大津市のカラスは、お行儀がよろしいのかな~(爆)
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の最寄りの温泉&買物施設
比良とぴあ
クルマで約16キロ・20分
☎077-596-8388
おとな620円
10時~21時(受付最終20時30分)・不定休(年末年始は休業)
コンビニ
ローソンを併設。
スーパーマーケット
道路の向かい側に「平和堂」がある。
「道の駅 藤樹の里あどがわ」のアクセスマップ
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