「鳴門のうずしお」を確実に見る方法【クルマ旅のプロが解説】

鳴門のうずしお 絶景スポット
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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淡路島まで来て、世界最大級と称される「鳴門のうずしお」を見ずには帰れない。

鳴門のうずしお

「鳴門のうずしお」を確実に見る方法【目次】

プロローグ
「鳴門のうずしお」が生まれる原理

「鳴門のうずしお」を見る方法は4つある。

エピローグ
「鳴門のうずしお」見学は、車中泊旅行者向きのコンテンツ

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プロローグ
「鳴門のうずしお」が生まれる原理

画像出典:鳴門市うずしお観光協会

本当にこんなデッカイ渦が巻くのか?

今はなんでもCGIでできてしまう時代だけに、フェイクかデフォルメかと疑いたくなる「鳴門のうずしお」だが(笑)、タイミングがあえばこういうシーンにお目にかかれるのは本当だ。

鳴門のうずしお

こちらは筆者が撮影した写真だが、ポイントは「いつ」「どこで」「どのようにすれば」渦潮が見られるのかを知って行動することに尽きる。

そのために必要なことを、これから順を追って紹介しよう。

鳴門海峡

鳴門海峡の潮流はイタリアのメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡とともに「世界三大潮流」と呼ばれているが、まずはなぜ、「明石海峡」にはできず「鳴門海峡」にだけ「うずしお」ができるのかという話から入ろう。

▶理由その1 
淡路島の立地と潮流が海面に高低差を生み、川のような流れを生む。

播磨灘

太平洋の沖合いから伝播してくる潮流は、紀伊水道で2つに分かれ、一方は明石海峡を経由し、もう一方は鳴門海峡を通過して、播磨灘へと進んでいく。

出典:南あわじ市

その結果、約5時間もの時差を要して播磨灘が満潮になる頃、太平洋には既に干潮が生じている。

鳴門海峡

そのギャップにより、鳴門海峡周辺では海の中に滝のような段差が生じ、海水は高い方から低い方へと流れ始める。

その格差がもっとも大きくなるのが、春と秋の大潮の頃で、 特に3月下旬から4月下旬は、1年で最も良い渦潮観潮の時期と云われている。

ただ、海面の高低差だけでは「うずしお」は生じない。

▶理由その2
海底の地形がその流れにスピードのギャップを与え、渦が生まれる。

鳴門海峡

鳴門海峡は中央部が深く、潮の本流は抵抗を受けずにスムーズに流れるが、両岸は浅瀬になっているため、抵抗が強く流れは緩やかになっている。

鳴門のうずしお

「うず潮」が見られるのはその境目付近で、速い流れと遅い流れの抵抗が臨界を越えた時に発生する。

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「鳴門のうずしお」を見る方法は4つある。

鳴門のうずしお観潮船

手っ取り早く云えば、観潮船に乗って間近から見るか、大鳴門橋の上から少し遠目に見るかの2つに大別される。

それが鳴門海峡をはさんだ、淡路島の南あわじ市と四国の鳴門市の両方でできるため、具体的には4つになるというわけだ。

さらにそれを、ニーズ別に分けて説明すると以下のようになる。

無料で見たい!

大鳴門橋の展望スペース

淡路島側にある「道の駅 うずしお」の敷地からは、徒歩で大鳴門橋に進むことができ、橋の途中に展望所がある。

遠目にはなるが、無料で見られるのはここだけ。

前日に「どんなもんかなぁ~」を確認するにはベストな場所だ(笑)。

風雨を避けて、室内から見たい!

渦の道

徳島側にある「渦の道」は、ガラス張りになった室内空間になっている。

有料(おとな510円)ではあるものの、「うずしお見学」に付き物の「強風」と「紫外線」が避けられるメリットは大きく、どちらかといえば女性向きだ。

渦の道 オフィシャルサイト

とにかく、近くから見たい!

観潮船クルーザー

「鳴門のうずしお」の観潮船には2つのタイプがある。

そのうち渦の間際まで接近できるのは、写真の「クルーザー」と呼ばれる小型船だ。

筆者はここではまだ乗ったことがないので何ともいえないが、揺れや飛沫を含めた「クルージングの醍醐味」を、リアルに体験したい人にはフィットする。

淡路島から運行
ヘリオス/マリノポート伊毘

徳島から運行
うずしお観潮船アクアエディー

「うずしお」の写真が撮りたい!

うずしおクルーズ

淡路島の福良港から出港するジョイポート南淡路の「威臨丸」「日本丸」は、渦に近づけない代わりに、高い位置から「うずしお」が撮影できる。

船が大きいだけに揺れも小さく、筆者のように写真目当ての人にはお勧めだ。

ただしスマホで撮れるかどうかは甚だ疑問。普段は一眼レフを使う筆者のスマホの「腕前」では、たぶん無理だ(笑)。

なお、この船に関しては詳しい撮影ガイドも用意している。

エピローグ
「鳴門のうずしお」見学は、車中泊旅行者向きのコンテンツ

道の駅福良で車中泊

「潮見表」を見ればある程度の予測がつくとはいえ、「鳴門のうずしお」は神出鬼没に近い自然のアトラクションだけに、直前でも予定を替えられる車中泊の旅人は、圧倒的に有利な立場にある。

ゆえに「事前予約」よりも、できれば平日を選んで、当日の朝の気象・天候を見て、前述した4つの選択肢からベターなものを選ぶといい。

こういう経験を重ねるほど「旅行力」はアップし、より困難な「絶景スポット」での幸運を引き当てる確率も高くなる。

野生のシャチとクルージング 知床半島

「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」

これは、NHKの朝ドラ「カムカム」に登場する平成の武士・虚無蔵の名言だが、「鳴門のうずしお」は、いずれは北海道や離島への旅を目論みたい人にとっては、いい鍛錬の機会になると筆者は思う(笑)。

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