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雲海に浮かぶ「竹田城跡」 マイカーアクセス&撮影ガイド

お城
竹田城跡
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
https://kurumatabi.net/2019/05/19/inagaki_book/

3つの撮影スポットとアクセス・駐車場・車中泊事情を詳しくご紹介。

竹田城は兵庫県朝来(あさご)市和田山町にあった、日本100名城の56番目にリストアップされている国内屈指の山城だ。

竹田城跡

その城跡は近畿有数の雲海スポットとして有名なだけでなく、最近では2012年に放映された高倉健主演の「あなたへ」、さらに2014年のNHK大河ドラマ「軍師勘兵衛」のロケ地として、多くの日本人に知られている。

標高約354メートルの山頂に位置した竹田城は、嘉吉年間(1441-43年)に但馬の守護大名・山名宗全が基礎を築いたとされる。しかし、織田信長の命による秀吉の但馬征伐で、1580年(天正8年)に落城した。

虎臥城

最後の城主の赤松広秀が整備した現在の城跡は、南北約400メートル、東西約100メートルにおよび、完存する石垣遺構としては日本屈指の呼び声が高い。

遠くから眺めると、山上にまるで虎が臥せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう)」とも呼ばれる石積みの城郭を見ると、当時の全容をぜひ再現して欲しいと思うばかりだ。

雲海に浮かぶ竹田城

さて。ご承知のとおり、竹田城跡の周辺では、秋から冬にかけて、よく晴れた早朝に朝霧が発生し、今ではすっかり但馬の風物詩になっている。

雲海に包まれた竹田城跡は、まさに天空に浮かぶ城を思わせ、幾多のウェブサイトやガイドブックに「日本のマチュピチュ」と紹介されることも多い。

その幻想的な光景が見られる時期とタイミングは以下の通り。

●時期 
9月~11月。※2月末までは見られるが、晩秋が一番発生しやすい。
●時間
明け方から午前8時頃まで。
●条件
1.当日、日本海に高気圧の中心があること。
2.よく晴れていること。
3.朝方と日中の気温の差が大きいこと。
4.風が弱いこと。

とまあ、ここまではどんな竹田城跡の紹介にも記されている(笑)。

では、竹田城跡の雲海撮影スポットが3ヶ所あることをご存知だろうか。

竹田城から見る朝日

その違いは「竹田城跡から雲海を眺めたいのか」、「雲海に浮かぶ竹田城跡」が見たいのか… に起因している。

そこで、ここからはその3ヵ所について詳しくガイドしていこう。

竹田城跡・雲海撮影スポット1 
竹田城跡

竹田城址から見る雲海

石垣だけが残る竹田城跡に登り、その敷地から撮影する。

以前は竹田城跡の看板を頼りに「中腹第二駐車場(15台程度)」にクルマを置き、約20分ほど舗装された坂道を登れば夢を叶えることができた。しかもここにはきちんとしたトイレと自動販売機があり、車中泊も可能だった。

花屋敷下の無料駐車場

だが2014年3月以降は、ここへのマイカー乗り入れが通年・全面禁止となり、かわりに「天空バス」が運行されている。

アクセス&駐車場事情

山城の郷

通常はマイカーをこの「山城の郷」の駐車場に停め、ここから約2.1キロの坂道を50分ほどかけて徒歩で登るか、ここから「早朝雲海バス(片道500円)」で「中腹第二駐車場」まで行き、そこから約20分歩いて竹田城跡まで行く。
なお竹田城跡は有料で、観覧料はひとり1回500円。つまり夫婦で「早朝雲海バス」を利用すると、合計3000円が必要だ。

バスの運行時間(2014年11月)

「山城の郷」から「中腹第二駐車場」までは、「天空バス」が通年運航しているのだが、残念なことに雲海が発生する時間帯には便がない。

天空バスの詳細ページ

※ここから先は2014年11月時点の情報になる。
変更があるかどうかを2018年10月に調べたが、公式サイトにはいっさい詳細が記載されておらず、分からなかった。

雲海の時期の土・日・祝日は、マイカーがこの「山城の郷」の駐車場を利用できる時間帯に制限がかかる。

マイカー利用時間:午前8時~午後6時

つまり、車中泊はおろか、マイカー旅行客が竹田城跡に雲海を撮りに行くには、イオン和田山店から「天空バス」に乗って「山城の郷」まで来たあと、そこから徒歩で約2.1キロの坂を登るしかない。

また冬季は、雲海シーズンの途中でも竹田城跡への入場が禁止される。

すなわち、規制のないのは12月1日から10日までの間だけで、この期間は早朝から「山城の郷」にクルマを停めて、竹田城跡まで雲海を撮影に行くことができる。もちろん機材を担いで、片道約50分を歩く必要があるのは変わらない… 

中高年にはかなり厳しい話。まるで「来なくていい」といわんばかりだ(笑)。

竹田城下町観光駐車場

いっぽう、こちらは下のマップのB2にあたる竹田城下町観光駐車場。

観光駐車場マップ

トイレがあるので車中泊は可能なようだが、早朝雲海バスに乗るには、ここからイオン和田山店まで歩く必要がある。

しかし、マイカーの旅人が雲海を週末に見る方法はこれしかない。

こうなると、そこまでして行く必要があるのかという話になる(笑)。もちろん筆者の結論は、「雲海を見るために、わざわざ竹田城跡まで登る必要はない」だ。

竹田城跡の見どころ

本来、「竹田城跡の見どころ」は雲海ではなく、この石垣と見事に残る曲輪跡で、それを見るなら、むしろガスがない澄み切った青空の日のほうがいい。

ゆえにこの時期は、少し離れた場所から「雲海に浮かぶ竹田城跡」を見るのがお勧めだ。

竹田城跡・雲海撮影スポット2
立雲峡

立雲峡から見る竹田城跡

 ポスターやガイドブックでお馴染みのこの光景は、竹田城跡から少し離れた立雲峡から望遠レンズで撮影したものだ。

ただし展望台までの登山道は竹田城よりもかなりハード。秋が深まれば、足元もトレッキングシューズがなければ危険だろう。

立雲峡の駐車場

新しくウォシュレット付きの「水洗トイレ」になった立雲峡の駐車場。

かつては無料だったが、2016年には有料(300円)になっていた。帰宅後よく調べてみると、有料なのは「桜まつり」の時期だけらしく、普段は24時間無料で開放されているらしい。

およそ50台の駐車スペースがあるとはいえ、雲海シーズンは、年々、満車になる時間帯が早まり、2016年度では平日で午前3〜4時、休日はなんと午前0時〜1時で札止めになったという。確実に場所を押さえる方法は、もはやここで車中泊するしかない(笑)。

立雲峡の竹田城跡展望台

駐車場から展望台続く道は未舗装の山道で、第2、第3は比較的楽にいける距離感だが、第1展望台は、駐車場から徒歩約40分とかなり歩かなければならないうえに勾配もきつい。

なお2016年から、第1展望台、第2展望台には「ひな壇」が設けられ、より多くの人が雲海を望めるようになっているとのこと。

第1展望台:約30人のスペース・駐車場から徒歩約40分(第二から徒歩約25分)
第2展望台:約20人のスペース・駐車場から徒歩約15分(第三から徒歩約10分)
第3展望台:約10人のスペース・駐車場から徒歩約5分

最寄りの温泉

よふど温泉

よふど温泉 約4.5キロ・10分
☎079-670-7070
大人600円・毎月第三木曜定休
【通年】10:00-21:30(最終受付21:00)
【9/19-12/6の土日祝】9:00-21:30(最終受付21:00)

竹田城・雲海撮影スポット3
東和(ふじわ)峠

東和峠

東和峠は立雲峡の反対側にある撮影ポイントで、ご来光と雲海に浮かぶ竹田城跡が見られるが、モロに逆光となるためスマホでの撮影は難しい。

東和峠の駐車場

道の途中にあるため、クルマでアクセスできる。ただし駐車できる台数は5.6台で、後は周辺に路上駐車となる。もちろんトイレはないので、ここでの車中泊は難しいだろう。

なお立雲峡と藤和峠は、要領よく行動すれば一度の訪問で両方撮影することは可能だが、藤和峠で日の出を撮ってから立雲峡に到着する頃には、雲海はかなり減っていることを覚悟しよう。

最後に、竹田城跡まで30分以内に行ける道の駅は4件あるが、以下の記事でその全てを紹介している。
竹田城跡の車中泊事情&車中泊スポット まとめ
竹田城跡の車中泊事情&車中泊スポットに関する詳しい記載です。

PS:雲海に浮かぶ「天守」のある山城 備中松山城

雲海に浮かぶ備中松山城

規制が強化されただけでなく、入場料も徴収されるようになった竹田城跡に変わり、最近注目を集めているのが、岡山県高梁市にある備中松山城だ。竹田城跡と同様に、実取材に基づく詳細ガイドを作成しているので、興味があればぜひ。
雲海に天守が浮かぶ「備中松山城」 マイカーアクセス&撮影ガイド
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