この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しました。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「壬生温泉はなの湯」に入浴すれば、隣接するコインパーキングが6時間まで無料になる。
壬生温泉はなの湯【目次】
「壬生温泉はなの湯」の概要と車中泊環境
「壬生温泉 はなの湯」は、新選組の本拠地だった壬生寺の近くにある天然温泉の”スーパー銭湯”だ。
京都市内では唯一ともいえる地元市民向けの入浴施設で、広い駐車場を持ち、平日は750円、土日祝日は870円で利用できる。
筆者は「やまとの湯」だった頃からここを知っているのだが、パワフルなジェットバスがあるうえに、露天風呂には系列の施設に湧き出る天然温泉が注がれており、半身浴用の席が設けてあることから、よく利用してきた。
休憩室も気が効いている。
日帰り温泉の休憩室と云えば大半が座敷で、そこにアザラシの如く寝転ぶことに抵抗感があるのだが(笑)、ここはマッサージチェアのような個別のリクライニングシートが置かれているため、多少は気楽だ。
しかも全席テレビ付き。
音声はヘッドレストの中に埋め込まれたスピーカーから聞こえるため、隣の音はほとんど聞こえない。
さらに館内はWifiが完備しており、スマホやタブレットで動画を気が済むだけ見ることもできる。
加えて食堂のメニューもリーズナブル。
丼や麺類の単品だけでなく、夜でも1000円以下でちゃんとした定食が食べられるというのは、旅行者にとってはありがたい話だと思う。
浴室の写真は下の公式サイトでご覧いただけるが、なにしろ京都の観光は歩き回るので、想像以上に疲れる。
それもあって、筆者は車中泊旅行者にこの日帰り温泉を勧めてきた。
その「壬生温泉」を久しぶりに訪ねてみると、なんと駐車場がコインパーキングに変わっていた!
しかも料金をよく見てみると、入浴すれば6時間まで無料。かつ深夜1時~翌朝9時までは1時間100円で、最大300円となっている。
ということは午後7時以降に来れば、無料サービス中に夜間料金に切り替わり、9時までたった300円で泊まれることになる。
まさに激安! というより、京都市内でいちばん安い有料の車中泊スポットだ。
ただし、問題は24時間利用できる野外トイレがない。
「はなの湯」は午前1時で閉館するため、それ以降はトイレがないということになる。
だが、本当にそうなのか?
そう思って周辺を探索することに。要は徒歩圏内にコンビニか、公衆トイレがあればその問題は解決する。
嬉しいことに、探しものは100メートルも行かないうちに見つかった。
「中堂寺交番」に隣接する「光徳公園」に、水洗の公衆トイレがある。
駐車場の奥に歩行者用の出入口があるが、そこから右に進んで信号を渡れば写真の交番だ。
距離のイメージは、大きな道の駅やサービスエリアの隅っこからトイレに歩いていく程度なので、まったくといっていいほど気にならない。
ただし便座は和式でウォシュレットはなし。トイレットペーパーも置いていないので、持参することをお忘れなく。
さらにその先には、23時まで営業しているスーパーマーケットがあるので、ここで冷えたビールとおばんざいを買って、ゆっくりクルマで食べることも可能だ。
もちろん市内なので、テレビもバッチリ映る。
<2019年更新> 深夜料金と最大料金が廃止に!
2019年秋に利用された方からご一報と画像をいただき、確認したところ、魅力だった1時間100円の深夜料金と、最大300円のサービスは終了していることが判明した。
う~ん、残念!
とはいえ、昔が良すぎただけと思えばいい。今は仮に夕方7時に入庫して、朝の8時に出れば2400円になるが、京都市内のコインパーキングでは特に高いということでもない。
<2022年3月更新> 近くに格安のコインパーキングを確認
「壬生温泉はなの湯」から約600メートル・クルマで3分のところに、格安のコインパーキングがある。
「三井のリパーク 中堂寺北町」
最大料金入庫後24時間以内700円
収容台数15台
こちらの画像を見るかぎり、出入り口にはバーがないようなので、ハイルーフ車でも大丈夫なようだ。
ここを利用すれば、夕方から「壬生温泉はなの湯」を利用しても、駐車料金は700円でおさまる。
壬生温泉花の湯 アクセスマップ
車中泊で旅する京都





「アラ還」からの車中泊


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