この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

鷲羽山展望台は、倉敷からクルマで40分ほどのところにある瀬戸大橋屈指のビュースポット
鷲羽山展望台・無料駐車場【目次】
鷲羽山展望台のロケーション
鷲羽山を「わしゅうやま」と読む人は、ちょっと年季の入った相撲ファンだ(笑)。筆者も、倉敷市出身で関脇まで昇進した、千代の富士に似た体型の力士がいたことをよく覚えている。
これから紹介する下津井鷲羽山(しもつい わしゅうざん)は、出身の力士の「しこ名」に使われるほど、地元では有名な景勝地だ。
海抜133mの山頂には、明治の文豪・徳富蘇峰(とくとみそほう)が、「秀でた風景をこの峰に集める」と賞賛し、鍾秀峰(しょうしゅうほう)と名付けた逸話が残されている。
さて。通称「鷲羽山展望台」は、マップの①~④の展望スポットを持つ「山頂公園」で、現在は瀬戸大橋を眺望できる屈指のビュースポットとして知られている。
筆者はあちこちで瀬戸大橋を眺めてきたが、これほどワイドにその姿を撮れる場所はない。
景色よりも、改めてこんなすごい橋を架けた日本の土木技術に感激した。
ちなみに倉敷美観地区までは、有料道路を利用すれば約30キロ・40分ほど。美観地区を午後3時に引き上げ、買い出しと入浴を済ませて到着すれば、春先ならちょうどいいサンセットが見られるだろう。
ただし、看板を見れば分かる通り、ここは夕景がきれいな場所なので、日が高く昇ると逆光になり、冒頭写真のように遠方までクリアには写らなくなる。
「インスタ映え」を狙うなら、朝早めに行くほうがいい。
鷲羽山展望台の施設
さて。写真の撮影には都合のいいことに、鷲羽山展望台の無料駐車場にはトイレがあって車中泊が可能だ。
トイレにウォシュレットはないが、洋式で清掃がよく行き届いている。
さらに可燃物のゴミ箱も設置されている。
ただし、ここから展望台とレストハウスへは歩いてアクセスする必要がある。
なおレストハウスに近い第2展望台には、ご年配と身障者用の駐車場も用意されているが、ここにはトイレがない。
2022年4月更新
久しぶりに来てみると、これまで説明してきた小型車用の駐車場を午後6時に施錠するという表示が立てられていた。
ただ写真右側のバス用駐車場を普通車も利用できるので、車中泊は可能だ。
こちらも奥にトイレはあるが、ゴミ箱まではない。
なおクルマ側にもトイレはあるが、故障中で利用できなかった。
鷲羽山レストハウスには展望レストランがある。
2022年4月から下電ホテルが新しい指定管理者となってリニューアルオープンし、レストランのメニューも一新されている。
鷲羽山展望台 最寄りの温泉&周辺買物施設
大黒湯
☎086-479-8041
おとな430円
17:30〜19:30・日・水・金曜定休
利用時間が短いため、車中泊をする際は倉敷市内で入浴を済ませてから行くほうがいいかもしれない。
倉敷から来る際のお勧めは、この「蔵の湯」だ。
蔵の湯
☎0864-35-9722
大人820円
※さっぱり湯(露天風呂・サウナなし)430円
10時~24時(祝前日・土曜日は25時まで)・不定休
さっぱり湯でもジェットバスが使えるので、筆者はそちらを使っている。ボディーソープとシャワーがついいてるにもかかわらず、この値段はかなりオトク。
ただし、料金ボタンは自販機の一番下の「わかりにくい場所」にある(苦笑)。
コンビニ
ファミリーマートまで約3キロ。
スーパーマーケット
約4キロのところに「マルナカ児島店」がある。
鷲羽山展望台のアクセスマップ
クルマで旅する倉敷


車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門

この記事がよく読まれています。




