車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月現在の「道の駅 あらエッサ」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 あらエッサ」は、足立美術館・皆生温泉・境港に一番近い、鳥取と島根の県境に位置する「旅の宿」に適した道の駅。
「道の駅 あらエッサ」 DATA
道の駅あらエッサ
〒692-0074
島根県安来市中海町118-1
☎0854-23-2510
営業時間
直売所 9時~18時
レストラン「中海の郷」のみ火曜定休
「道の駅 あらエッサ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第35回
登録日/2011年3月3日
「道の駅 あらエッサ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2015.05.02
2016.03.21
2018.03.20
2019.09.16
2022.05.06
※「道の駅 あらエッサ」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 あらエッサ【目次】
「道の駅 あらエッサ」のロケーション
「道の駅あらエッサ」は島根県安来市にある国道9号の道の駅だが、約600メートル東が島根県と鳥取県との県境になっており、米子市からも近い好立地にある。
島根県の安来にある日本庭園で有名な「足立美術館」と、日本100名城にその名を連ねる「月山富田城跡」、鳥取県の米子にある山陰地方最大級の規模を誇る「皆生温泉」、そして「ゲゲゲの鬼太郎」の故郷で知られる境港の、3つの観光エリアにアクセスしやすいのは、「旅の宿」としての大きなアドバンテージといえるだろう。
「道の駅あらエッサ」の施設
こちらが「道の駅あらエッサ」のレイアウトだが、抜群の立地に加え、物販飲食にもかなり力を注いでいるようだ。
こちらは「やすぎ魚々市」の店内だが、汽水湖の中海(なかうみ)に近いこともあって、とりわけ魚介類の品揃えには、こだわっているように見えた。
スーパーで買える沖縄のもずくに比べると、繊維が細く上品な味わいで、能登では「絹もずく」と呼ばれる高級食材だ。
もちろん地魚の刺身も売っている。
さらに調理した魚まで手に入るのは、車中泊の旅人にはこのうえなくありがたい。
いっぽうこちらは、明治の古民家を移築改装した和風レストラン「中海の郷」のメニューで、名物のドジョウが食べられる。
ご当地の民謡「安来節」は、どじょうすくいの唄で有名だが、2017年に放送された連続テレビ小説「わろてんか」にも登場していたので、中高年の中には覚えている人も多いのでは。
そんなこんなで、地元の人も相まって休日の日中がこうなるのは当たり前…
ただ、今はそれが深夜まで続くから困ったものだ(笑)。
確かに「道の駅あらエッサ」の駐車場はフラットで、車中泊に支障はない。
また新しいだけあって、トイレにもウォシュレットが完備している。
ちなみに駅舎の裏にある「緑の広場」は、GWのような繁忙期には夜間も臨時駐車場として開放されるが、こちらもご覧の通りの満車になる。
そしてGWには必ずと云っていいほど見かける、お馴染みの風景(笑)。
これをマナー違反と切り捨ててしまう前に、ポジティブに捉えるなら、
今の時代に本当に必要なのは、道の駅に併設するチンケなRVパークより、ライダー・チャリダー・バックパッカーに加えて、構造上車中泊がしずらい乗用車や、家族でクルマ旅を楽しみたいけど就寝スペースが足りない人たちが「安心して」利用できる、「テントひと張・1000円キャンプサイト」のような設備だろう。
バイクや自転車に乗る人も「道路利用者」であることに違いはない。
そういうことを試してくれれば、話題性も評判も急上昇すると思うのだが、あろうことか「道の駅あらエッサ」は、その真逆の方向に進んでいる。
ゴミ箱を置いていないのは「道の駅あらエッサ」だけではないのだが、「衛生面・安全面の問題により、ゴミ箱はございません」の余計なひとことが、車中泊の旅人の心を逆撫でしている(笑)。
実際に日本海側を車中泊で旅すれば分かるが、「道の駅 神話の里・白うさぎ」を過ぎると、もうどこの道の駅にも可燃物のゴミ箱は置かれていない。
そうなると旅人には、ゴミに加えて、それが捨てられないストレスが溜まっていくばかりだが、それがこの看板を見た瞬間に限界を超えて、こうなる(爆)。
このことについては、下の記事でも情け容赦なくバッシングしているが、車中泊の旅人であれば、別に「申し合わせ」などしなくても同じ行動に出ることを確信した。
ゴミの問題は、切実かつ理不尽なだけに当然の結果だろう。
逆にもし、「道の駅あらエッサ」のゴミ箱がこうだったら、どう思う?
先ほど書いたストレスがここで解消でき、みんな感謝してくれるに違いない。
実はそういう道の駅は、筆者が調べただけでも全国にこれだけ存在している。ゆえに簡単に「それは無理」とは言わせない。
最後に。
「道の駅あらエッサ」の駅舎の前には、開放的な休憩スペースが用意され、
かくも立派な24時間開放している情報休憩室まで揃えているのに、ゴミの話は本当に残念で嘆かわしい。
ちょっと話が分かる駅長に代えるだけで、ここは車中泊の旅人が選ぶ「人気の道の駅」ナンバーワンになれる可能性を秘めているし、筆者が「お勧め」にしない理由もそこにある。
だが、厳しいかもしれないが「改心」「反省」なんてものには期待しない。もはや”賞味期限切れ”。
「貴方の代わりは、いくらでもいます」。嫌なセリフも時には必要だ(笑)。
「道の駅あらエッサ」の車中泊好適度
「道の駅 あらエッサ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅あらエッサ」の最寄りの温泉
おーゆ・ランド(皆生温泉)
約7キロ・15分
☎0859-31-2666
10:00-23:00(最終受付22:30)・不定休
第3月曜日は12:00から営業
おとな400円
コンビニ
ローソンまで約850メートル。
スーパーマーケット
「トライアル米子大谷店」が約3キロのところにある。
「道の駅あらエッサ」のアクセスマップ
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