車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月現在の「道の駅 湯の川」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 湯の川」は、松江城と出雲大社のほぼ中間地点に位置する利便性の高い道の駅
「道の駅 湯の川」 DATA
道の駅 湯の川
〒699-0501
出雲市斐川町学頭825-2
☎0853-73-9327
営業時間
9時~18時
不定休
「道の駅 湯の川」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 湯の川」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.22
2009.03.28
2011.03.20
2011.07.30
2013.02.24
2017.03.09
2017.11.03
2018.03.17
2022.05.06
※「道の駅 湯の川」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 湯の川【目次】
「道の駅 湯の川」のロケーション
「道の駅 湯の川」は、宍道湖畔を走る国道9号沿いの、松江と出雲のちょうど中間付近にあり、昔から島根半島を訪れる車中泊の旅人に親しまれてきた道の駅だ。
訪問回数の多さに驚かれた方もあると思うが、この道の駅は家内の実家の近くにあるため、筆者はオープン当初からその変遷をつぶさに見ている。
「道の駅 湯の川」のすぐ近くには、和歌山県の龍神温泉、群馬県の川中温泉と並んで、「日本三美人の湯」のひとつに数えられる湯の川温泉があり、道の駅の名前はそれに由来している。
ただ、少し松江寄りのところにある「玉造温泉」を含めて、日帰り入浴施設のお湯は、たぶんその期待に応えられるクオリティーを持ち合わせていないと思う。
行かれるなら、自家源泉を持つ温泉宿がお勧めだ。
かつては関西方面から出雲大社に行くには有料・無料の高規格道路を松江で降りて、以降は国道9号でアクセスしなければならなかったため、嫌でも「道の駅 湯の川」の前を通る必要があった。
しかし今は高規格道路の延伸が進み、一気に出雲まで行く人が増えている。
加えて2018年にリニューアルされた「道の駅 大社ご縁広場」の評判は高く、そちらで車中泊をする人のほうが多いし、筆者もそれを勧めている。
だが、「道の駅 湯の川には行く価値なし」とは云ってない(笑)。
もし松江を観光したあと、宍道湖の夕陽を見てから車中泊がしたいのなら、「道の駅 湯の川」はちょうどいい車中泊スポットになる。
また翌日に出雲大社ではなく、雲南・奥出雲方面に向かう人にも、この道の駅はフィットする。
古代出雲の謎解きにハマったら、世間一般のガイドに書かれた内容が世俗的に思え、当面この地にリピートしたくなるに違いない(笑)。
「道の駅 湯の川」の施設
さて。
こちらが「道の駅 湯の川」のレイアウトだが、まず24時間利用できるトイレは館内にある。
そのためベンチとテーブルのある休憩所も終日開いており、ハイシーズンはここで一夜を過ごすライダーも見かける。
便座はウォシュレットに改修されている。
駐車場は大きく3ヶ所に分かれているが、車中泊に適しているのは比較的フラットでトイレにも近いAだ。ただし館内の入口は写真のハイエース側にある。
こちらはマップのBにあたる駐車スペース。Aに比べると少し傾斜はあるが、駐められる台数が多いこともあり、特にキャンピングカーの車中泊旅行者が目立つ。
コロナ禍の時期はレストランのメニューは軽食が中心だったが、現在は品数は少ないが定食も食べられるようだ。
真面目さは伝わってくるのだが、残念ながら「道の駅 湯の川」の公式サイトには、営業時間や定休日など、施設として明示すべき”常識”が抜けている。
ロケーションと歴史から見て、「道の駅 湯の川」には県外からの観光客も足を運ぶと思うが、これではホームページを見てもストレスがたまるばかり…
施設の老朽化も目立つ中で、「道の駅 湯の川」は今一度”立ち位置”を見直さないと、お客はどんどん東京のコンサルにテコ入れされた「道の駅 大社ご縁広場」へと流れてしまうことだろう。
その中でコストをかけずに効果が期待できる改善策が、ホームページなのでは?
そのことと連動するが、「道の駅 湯の川」には知る人ぞ知る名物がある。
それは往年の人気料理番組「どっちの料理ショー」でも取り上げられた、「斐川のてづくりトマトケチャップ」だ。
かつては生産が間に合わず、通販では入手困難とされていたが、地元だけにここでは手に入る。
冗談抜きに、一度食べるとカゴメやデルモントが食べれなくなるほど濃厚で、そりゃ~うまかった。製造業者は変わったと聞くが、原材料と方法が同じなら、味はそう違ってはいないだろう。
なお、場内には温泉スタンドと無料の足湯が併設されているが、温泉施設はない。
また以前は足湯は毎日ではなく休日のみの営業だったが、こちらも現在はどうなっているのかわからない。
結論から云うと、運営はすべてが中途半端で、その責任は間違いなく「指定管理業者」にあるはずだ。
「道の駅 湯の川」の車中泊好適度
「道の駅 湯の川」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
なお、かつては駅舎の外に可燃物のゴミ箱が置かれていたが、現在は見当たらない。
ここも「道の駅 大社ご縁広場」と同じで、以前は置いてあったが現在は撤廃されている。「指定管理業者が変わったので…」で納得する利用客などいないだろう。
いずれも島根県観光の中心と呼べる場所にありながら、全国の道の駅をよく知るベテランの車中泊の旅人に、いい印象を与えていないのは間違いない。
昔から日本では、こういう時に「ツラ汚し」という言葉を使う。
理由は「道の駅あらエッサ」の記事に詳しく記載しているので、興味があれば一度目を通してみていただきたい。
参考までに…
車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
出雲いりすの丘 ひかわ美人の湯
道の駅から約1.5キロ
☎0853-72-5526
10:00〜21:30・不定休
おとな600円
コンビニ
ローソンまで約500メートル。
スーパーマーケット
約700メートルのところに「PLANT 斐川店」がある。
「道の駅 湯の川」のアクセスマップ
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