この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
河原町周辺観光のランチにお勧め。
おばんざいは、昔から京都の一般家庭で作られてきた惣菜のことで、漢字では自家製の「番茶」と同じ意味から「お番菜」と書く。
最近は京都の食文化を表す言葉として広まり、「京ごはん」のような表現を用いた食事処も増えているし、木屋町や先斗町でも「おばんざい」をメニューに加えた居酒屋が目立つ。
確かに、中には「だし巻き卵」のようにビールとよく合うものもあるのだが、筆者にはどちらかといえば「ご飯のおかず」というイメージのほうが強い。
そこで、ランチバイキングで「おばんざい」をお腹いっぱい食べられる店を紹介しよう。
「京・錦 おばん菜ビュッフェ ひなたや」があるのは「錦市場」の中。
ここには京野菜や鮮魚などの生鮮食材から、お茶・漬物・揚げ物などの加工品まで、京都独特の食材が集結しており、外国人観光客にも人気がある。
中には名物のハモをテイクアウトできる店もあるのだが、ここで食べてしまうとバイキングなのでもったいない(笑)。
「ひなたや」は錦市場に面したビルの2Fに入口がある。もちろん休日はこの階段にズラリと人が並ぶので、行くなら開店前が望ましい。
「野菜ソムリエ監修の店」ということで、料理には野菜がふんだんに使われており、どれも総じてヘルシー。
ゆえに女性客の姿が目立つ。ご覧のようなインスタ映えするランチプレートで食べられるというのも、人気のひとつなのかもしれない。
デザートでとりわけ美味しく感じられたのが、このプリン。普段はデザートなどほとんど食べない筆者も、昔ながらの味わいに、思わず「おかわり」(笑)。
料金はランチタイム、ディナー共に60分食べ放題で1,800円(税別)。
冷静に考えると、がっつり食べられない人には割高かもしれないが、たくさんの種類の「おばんざい」を一度に食べられるのは魅力だ。
京・錦 おばん菜ビュッフェ ひなたや(オフィシャルサイトなし)
営業時間11:00~16:00(LO15:00) 17:00~22:00(LO21:00)
TEL 075-286-7824(17時以降の来店のみご予約可)
なお、河原町周辺にはコインパーキングがないので、クルマは三条京阪駅裏にあるキョウテク京阪三条駅パーキングに停め、そこから歩いていくといい。京都でいちばん愚かなことは、駐車場探しでマゴマゴしてしまうことだ。