この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しました。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「伏見港公園駐車場」は、京阪電車「中書島駅」に隣接する、トイレ付きの公共駐車場
伏見港公園【目次】
伏見港公園のロケーション
伏見港公園は京阪電車の中書島駅・南口から徒歩1分。しかも駐車場は信号を渡ったすぐ前にある。
車中泊の話の前に、この駐車場がもっとも威力を発揮するイベントの話をしよう。
そのイベントとは、「中書島駅」から2駅離れた「岩清水八幡宮駅(旧八幡市駅)」の近くにある、淀川河川公園で開催される「背割堤さくらまつり」のこと。
詳しくは上記のページをご覧いただければわかるが、2019年から背割堤さくらまつりの開催中は、淀川河川公園の無料駐車場が閉鎖されるようになり、クルマでアクセスできなくなっている。
そのため観光客は「岩清水八幡宮駅」周辺の駐車場にクルマを置き、そこから背割堤まで徒歩でアクセスしている。
もちろん想像通り、駅付近の駐車場は満車必至。そのうえキャンピングカーが停められるパーキングは無に等しい…
しかし、ここならそんな思いはせずとも済むし、背割堤と合わせて伏見の主だった観光スポットを回ることも可能だ。
さて、伏見といえばやっぱり「お酒」。
ということで飲兵衛には、とっておきの話をちゃんと用意してある(笑)。
伏見には他にも利き酒ができるミュージアムや店がたくさんあるのだが、ハンドルキーパーのいない我々は、ただ指を加えて見ているしかなく、それを打開するには電車でアクセスするか、徒歩圏にある車中泊スポットを見つけるしかなかった。
そこで、トイレがあって伏見の繁華街まで歩ける駐車場を、現地まででかけて自分の目で見つけてきた。
なんせ我家から伏見までは、高速道路を使えば1時間もかからない。
伏見港公園の施設
伏見港は豊臣秀吉による伏見城の築城以降に栄えた淀川水運の拠点だったが、その舟溜りを埋めたてて作られた「伏見港公園」は、テニスコート・体育館・温水プールを併設している大きなスポーツ公園だ。
それもあって、駐車場は約200台の収容台数を有している。
加えて料金は1時間以内300円。以降1時間毎に100円加算。12時間換算すると1400円と京都にしては良心的だ。
最大料金設定がないのは残念だが、出入り口の屋根は高く、ハイエースはもちろん5メートル程度のキャブコンでも利用できる。
さきほどのマップを見ればわかる通り、伏見港公園の駐車場はL字型になっており、このトイレに近いスペースには10台ほどしか停められない。
だが奥には静かなスペースが広がっており、車中泊にはこちらのほうが静かで適しているように感じた。
もちろん敷地の中にはトイレがある。
伏見港公園の最寄りの入浴施設と周辺買い物施設
約500メートルのところに銭湯の「新地湯」がある。
☎075-611-1652
おとな450円
16時~22時・日曜・月曜定休
駐車場2台
ただ「伏見港公園」には最大料金設定がないので、約4キロ・10分ほどのところにあるスーパー銭湯の「玉光湯 ひじりのね 伏見店」に出かけてもいいだろう。
玉光湯 ひじりのね 伏見店
☎075-925-1126
平日おとな750円(土日祝900円)
8時~24時(最終受付23時30分)・無休
コンビニ
ファミリーマートまで約500メートル
スーパーマーケット
約1キロのところに「業務スーパー大手筋店」がある。
なお近くには最大料金設定があるコインパーキングが何軒かあり、中には24時間営業のコンビニまで歩いて行けるところもある。
その意味から云うと、伏見は京都の中で、もっとも車中泊の旅が味わいやすいところかもしれない。
伏見港公園のアクセスマップ
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