この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

名物は「十八蔵のきき酒セット」
最初に断っておこう。
タイトルには「伏見の酒が飲み比べられる「伏水酒蔵小路」を車中泊で攻略する!」と書いているが、今のところそれを実行したことはない(笑)。
ただし、いずれ本気でそうしようと思っているので、どうすればできるかは「きっちり」確かめてある。
筆者に車中泊での攻略をためらわせているのが、こちらのメニュー。
せっかく行くならこの「十八蔵のきき酒」にチャレンジしてみたいと思うわけだが、はたしてこれだけの日本酒を一人で飲みきれるのか… 残すのは失礼だし、飲んでも記憶が飛んでしまったら意味がない!(笑)。
そんなわけで、ここには酒好きの悪友たちと徒党を組んでいくことに決めているのだ。もちろん「ワリカン」で(爆)。
2021年3月更新
先に書いたことを実現する機会を得た。
前からこの企画に興味を示していた、千葉に住む友人が淡路島まで来ると云うので、和歌山の友人を誘って3人で暖簾をくぐった。
結論から言うと、この「十八蔵のきき酒」は」全部で2合しか量がないので、普通は「気持ち良くなる」程度でおさまるし、可愛い女子スタッフが飲み方の手ほどきをしてくる。(笑)。
それでいて、辛口・甘口・にごり酒に純米大吟醸まで、様々なお酒が楽しめ、おつまみのセットメニューもある。注文するならそちらの方がお得だ。
さて、ここからは具体的にどんな店かをレポートしよう。
まず格子戸を開けたら、このインパクト抜群の景観が目に飛び込んでくる。まさに飲めるオヤジのハートを鷲掴みにするレイアウトだ。
その余韻から開放されて奥に進むと、中は想像以上に広く、様々な屋台が用意されていることに気がつく。右のテーブル席は伏水酒蔵小路の共通席で、ここに座って好きな屋台に注文することもできる。
「百聞は一見に如かず」ということで、詳しくはこちらで確認を。
さて。この日は、ランチをここで食べるつもりで暖簾をくぐった。
写真は以前にロケハンで立ち寄った際にチェックしておいた「門前」という屋台の鶏ラーメン。ゆえにここでも昼飯になるものが食べられることは知っていた。ヘタに酒の肴になりそうなものを頼んだら、とんでもない誘い水になってしまうからね(笑)。
さて。いよいよ今週から放送が始まる「絶メシロード」で、テレビ東京さんとのご縁ができた記念に、今回はひとつ同局の長寿番組「孤独のグルメ」チックな食レポで迫るとしよう。
店員:おまたせしました。鶏ラーメンです。
ースッ、とスープをすする音ー
ほほ~、そうきたか。
見た目はこってり、味はさっぱり。このスープはなかなかいける。
あれ、ちょ待てよ(別人のギャグだけど、分かる人なら笑えるでしょ)。
この味~、たしかどこかで…
そうだ! 博多で食べた「水炊き」に似ている。
ーズズッ、と麺をすする音ー
なるほど、俺好みの中細ストレート麺か。濃厚なスープがほどほどに絡み、練り込まれた卵が、麺そのものに味をちゃんと上乗せしている。
チャーシューにいたっては、歯を使わなくても口の中でホロホロと崩れ落ちるほどに柔らかい。やるなぁ~。
それにしても、居酒屋でこのラーメンに巡り会えるとは驚いた。「伏見まさか蔵」とはこのことだ。
おかみさ~ん、すいません。替え玉ください。
お・し・ま・い。
車中泊について
まず、こちらが業務提携していて割引される「タイムズ大手筋商店街南」。店からは、ほんの1.2分のところにある。ただし、ここはトイレもコンビニも近くにないので、トイレを持参している人しか泊まれない。
トイレが使える車中泊に適したコインパーキングは、少し遠いが中書島駅周辺にある。ほろ酔いなら十分歩けると思うし、足元がふらつくようなら、タクシーでもワンメーター以内に到着できる。
ただ、逆に近すぎて乗せてもらえないかも…(笑)
筆者の予定地はココ。


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