この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
阪神甲子園球場の一画にある
近畿在住の野球ファンにすれば、甲子園と云えば、やっぱりこっち（笑）。
ただ今日は「野球」の話ではなく、大阪や神戸を訪れる車中泊の旅人のために、三宮から阪神高速道路を使えば15分もかからない、高校野球の聖地「甲子園球場」を紹介したい。
取り上げるのは、試合がない日も営業している「甲子園歴史館」だ。
「甲子園歴史館」は2010年(平成22年)の球場リニューアルに伴い、レフト外野スタンド下に新設された、高校野球と阪神タイガースの歴史を一堂に集めた展示施設で、誰もが知る名勝負の懐かしい映像と写真を見ることができる。
左から2枚目のユニフォームには、MISAWAの文字が見える。
三沢高校の太田幸司といえば、1969年の夏に東北勢としては戦後初の決勝進出を果たし、松山商業との2日間にわたる熱投が思い出される。
結局、ひとりで27イニング・594球を投げ切ったが、試合は2-4で敗戦。
球数制限が導入される現在の高校野球からは、もはや考えられない酷使だが、50年も前の試合を、ライブで見ていた自分にも驚いてしまった（大笑）。
その後、大田選手は近鉄バッファローズに入団してプロになるが、目立った成績は残せず、1983年には読売ジャイアンツへ金銭トレード、さらに1984年には阪神タイガースに交換トレードで移籍する。
しかしいずれも一軍登板はなく、そのシーズンでユニフォームを脱いだ。
最後が巨人・阪神在籍だったとは、さすがに知らなかった…
とまあ、こんな調子で、
野球が好きな人は、行けばひとつくらいは、酒の席での話のネタが得られるんじゃないかな（笑）。
甲子園歴史館 オフィシャルサイト
☎0798-49-4509
大人600円 10時～18時・月曜定休
ただし甲子園には一般客用の駐車場がないので、クルマは近辺のコインパーキングを探して停めよう。値段は安くないが、数だけはたくさんある。
お気軽に、昼も夜も、山も海も街も楽しめるのが「神戸」。
詳しいのは神戸だけじゃない。
