この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉があって車中泊もOK! 舞子のお勧めレジャースポット
アジュール舞子は明石海峡大橋の東、神戸市側にある「白砂青松の舞子の浜」を復元した公園で、「三井アウトレットパーク」「マリンピア神戸」などの商業施設と、人工の砂浜を持つ舞子海水浴場の愛称。
「アジュール」とはフランス語で「青」を意味しているそうだ。
写真愛好家の間では、砂浜から明石海峡大橋が望めるフォトスポットとして知られている。
ただし歩いて動けるのは、グリーンエリアの「太平の湯」までで、実質的にはそこが「アジュール舞子」と思っていい。
隣接しているとはいえ、「三井アウトレットパーク」「マリンピア神戸」へは砂浜伝いに行くことができず、クルマで移動するほうが便利だ。
こちらは車中泊もできる「西駐車場」。
その「アジュール舞子の西駐車場」からは、「舞子公園」へも歩いて行ける。
明石海峡大橋のたもとに広がる「舞子公園」には、「橋の科学館」や明石海峡大橋の中を歩ける「舞子海上プロムナード」があるが、観光客は「アジュール舞子」と一体化した、広大な海浜公園のように感じられるはずだ。
舞子海上プロムナード。
ただお金を払って同じ「橋の中を歩く」なら、渦潮の巻く鳴門海峡に架かる「大鳴門橋」のほうがいいように思う。
「橋の科学館」の外に設けられたデッキ付近からは、このような面白い写真が撮れる。舞子公園のベストフォトスポットはここだ。
さて。舞子公園にはもうひとつの顔がある。
舞子公園は明石海峡のほぼ中央にあるだけに、潮通しが良く魚種も豊富。しかも潮が速い時でも、問題なく釣れるワンドがある。
反転流と明石海峡の本流がぶつかるワンドは、潮目ができるため魚が集まりやすい。しかも近くにトイレがあって安全性も高いため、夏はサビキでアジやイワシを狙うファミリーがたくさんやってくる。
高い橋の通行料を払って淡路島に行くより、有料とはいえ、温泉まで歩いて行けて利便性の高い舞子公園で釣りをするほうが賢いかも(笑)。