車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の「道の駅 三朝・楽市楽座」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 三朝・楽市楽座」は、温泉を楽しみに遠方から訪れる旅人を”がっかりさせる”道の駅。
「道の駅 三朝・楽市楽座」 DATA
道の駅三朝・楽市楽座
〒682-177 鳥取県東伯郡三朝町大柿591
☎0858-43-2286
営業時間
直売所 8時30分~17時30分
※冬季(12月~2月)は17時まで
定休日 記載なし
「道の駅 三朝・楽市楽座」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
「道の駅 三朝・楽市楽座」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.09.15
2014.09.14
2022.05.03
※「道の駅 三朝・楽市楽座」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 三朝・楽市楽座【目次】
「道の駅 三朝・楽市楽座」のロケーション
三朝温泉のランドマーク「河原風呂」から約9キロ・クルマで10分ほどのところにある「道の駅 三朝・楽市楽座」は、文字通り三朝温泉の玄関口に位置している。
日本遺産に登録された三朝温泉は、江戸時代に商都として栄えた倉吉の町から、10キロほど離れた静かな山あいに湧く温泉地で、地名の由来になった「三たび朝を迎えると元気になる」という伝説は、世界有数のラドン含有量を誇るラジウム温泉から生まれた。
そのため三朝温泉の周辺には、温泉療法を実施する病院や研究施設が揃い、湯治場らしい宿が並ぶ温泉街もある。
また三朝温泉は、倉吉だけでなく、日本海に近い東郷湖から蒜山高原を結ぶ国道179号の途中にある。
そのため車中泊クルマ旅でこの地を訪れる人が、「道の駅 三朝・楽市楽座」での車中泊を検討するのは当然だ。
にもかかわらず…
正直なところ「道の駅 三朝・楽市楽座」のショボさには、呆れてモノが云えない。
本来なら個別記事を書くレベルには至らない道の駅だが、ここは国宝に指定されている『三徳山三佛寺「投入堂」』からも近く、気になる旅人が多いと思われることから、逆に”車中泊に適さない道の駅”として掲載することにした。
「道の駅 三朝・楽市楽座」の施設
「道の駅 三朝・楽市楽座」は、1993年4月に全国で103ヶ所が一斉登録された「道の駅第1号」のひとつ。
だが登録から四半世紀が経過し、北海道の「道の駅 摩周温泉」や山口県の「道の駅 阿武町」のように、既に幾つかの道の駅で見違えるようなリニューアルが進んでいるにもかかわらず、相変わらず昔のまま…
今では、三朝温泉そのものの評判まで落としかねない状態と云っても過言ではない。
特に情けないのは、屋外にあるログ調の24時間トイレ。
以前は和式だったが、2018年にようやくリニューアルされたかと思ったら、洋式になっただけでウォシュレットはなし。
昼間は駅舎の中のウォシュレットが完備されたトイレが使えるとはいえ、このあたりは冬になると雪も積もる冷え込みの強い場所だけに、これでは夜間の利用者に対する配慮がなさすぎる。
かたやで鳥取県は、過剰設備とも思える「道の駅 西いなば気楽里」を造っており、やっていることがあまりにもチグハグだ。
冒頭でも触れたが、民間なら投資次第で「大化け」する期待が持てる「道の駅 三朝・楽市楽座」の全面リニューアルに余剰資金をまわすはず。
そしてそれは、同じように名のある温泉地にありながら、メインストリートから離れたロケーションにある、群馬県の「道の駅 草津運動茶屋公園」を参考にすれば、けして難しいことではないだろう。
コンサルタントでもない筆者でさえ、このくらいのことが思いつくのだから、その道のプロなら、1週間もあれば立派な企画書が出来上がるに違いない(笑)。
さて。
「道の駅 三朝・楽市楽座」の売店には、申し訳程度に三朝温泉土産が置いてあるが、とても購買意欲をそそるレベルにはない。
ただ道の駅の駅の裏手には果樹園があり、季節になるとりんごや梨が収穫され、ここで販売される。
以前に筆者が訪ねた時はイベント中で、1000円以上の買物をしたら20世紀梨をひとつくれたこともあった。
いっぽう、売店と駐車場を挟んだところにある食事処の緑満(よりみち)は、2022年5月に訪ねた時には閉店していた。
おまけにそれから1年が経つにもかかわらず、閉店情報が確認できたのは「食べログ」だけで、公的系のサイトにはそれさえも出ていないのだから、もはや開いた口が塞がらない…
だが、それはここで働く人たちの責任範疇を超えている話だろう。
これなら道の駅の看板を外し、地元住民のための直売所にしてしまうほうがいい。
いずれにしても…
もう少し温泉街から近いところに、「移転」というかたちでリニューアルするのが「道の駅 三朝・楽市楽座」がとるべき正しい道だと思う。
だが、そういうニュースは今のところ聞こえて来る様子はない。
「道の駅 三朝・楽市楽座」の車中泊好適度
「道の駅 ポート赤碕」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
「道の駅 三朝・楽市楽座」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
三朝温泉街まで約10キロ。
有名な共同温泉は「株湯」だ。
コンビニ
約6キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「サントマト スーパーみさき」が約5キロのところにある。
「道の駅 三朝・楽市楽座」のアクセスマップ
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