車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の湯の峰温泉の無料駐車場での車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊温泉旅行ガイド
この記事は「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価し、車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる、各温泉地の魅力を紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
世界遺産に登録された「つぼ湯」がある、湯の峰温泉の無料駐車場は、2018年から車中泊が禁止されている。
「湯の峰温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.10.12
2010.02.27
2012.06.23
2013.12.13
2017.11.26
2021.02.12
2022.10.22
2023.08.19
※「湯の峰温泉」での現地調査は2023年8月が最新です。
湯の峰温泉 無料駐車場

湯の峰温泉の概要
「湯の峰温泉・無料駐車場」は、「熊野本宮温泉郷」の中核ともいえる「湯の峰温泉」の入口付近にあるのだが、世界遺産に登録された「つぼ湯」を抱える「湯の峰温泉」は、今ではメジャーな観光地なので、県外のみならず、海外からも多くの旅行者がやってくる。
その詳細までここで書くと長くなりすぎるので、別記事にまとめておいたが、そもそもネット検索で当サイトに辿り着かれた方は、もう周知の話だと思う。
湯の峰温泉・無料駐車場の本当の利用価値
平坦で敷地の中に24トイレがあり、40台の収容台数を誇る「湯の峰温泉・無料駐車場」は、車中泊向きの駐車場だ。
しかも24時間使える公衆トイレには、ウォシュレットまで完備しており、本来なら、筆者がリストアップしている以下のリストに名を連ねるはずだった。
ここから先は、「車中泊禁止」の看板が建てられる前に書いた記事になる。
筆者がここに泊まったのは、名湯「つぼ湯」に入湯するためだった。
「つぼ湯」は1組み30分制限の貸切風呂で、予約は受け付けず、現地で入浴料を支払った順番に入湯できるシステムになっている。つまり現地で車中泊をすれば、断然優位に立てるわけだ。
だが、それ以外にここで車中泊をするメリットは感じない。
中には「湯治気分」で何日も居座り続ける人がいるようだが、「湯の峰温泉」にはここ以外に駐車場はない。
青森県の「酸ヶ湯」のように、100台以上のキャパがあれば黙認されるかもしれないが、40台程度のスペースで長期滞在・長時間駐車をされれば、宿の宿泊客や日帰り客の迷惑になるのは明らかだ。
幸いなことに…
現在のところ禁止されているのは「キャンプと炊飯」だけだが、常識外れな行為が重なれば、いつ「車中泊禁止」になっても不思議ではない。
筆者の記事を読み、「つぼ湯」を楽しみにやってくる車中泊の旅人のためにも、そうならないことを祈るばかりだ。
湯の峰温泉・無料駐車場は2018年から車中泊禁止に。
だが筆者の祈りは通じず、不思議ではないことが2018年に「現実」になった。
そもそも車中泊で「湯治」に来ているとは、誰も思ってはくれまい(笑)。
まして「湯の峰温泉」に歴史と泉質を求めて来る客の多くは、「湯治」とは如何なるものかを、きっとよく心得ていると思う。
もし、これまで自分の温泉旅に「湯治」という言葉を使っている人があれば、それは早々に悔い改めたほうがいい。
湯治とは…
「湯治(とうじ)」は古くから日本で育まれてきた医学療法のひとつで、行う場合は事前に医師や専門家に、自分の病状に合う温泉地や入浴法を相談する必要がある。
それから温泉地に赴き、1週間、長ければ1ヶ月以上を温泉地で過ごすことになるわけで、癒やしや観光を目的に数日間滞在する「温泉旅」とは、根本的に異なる。
しかし、こうなってしまった以上…
今後は多少不便でも、約10キロ・クルマで15分ほど離れた「道の駅 奥熊野ほんぐう」を利用するしかなくなった。
でも、「つぼ湯」は一度体験したら、もう十分だと思う(笑)。
湯の峰温泉・無料駐車場のアクセスマップ
熊野本宮温泉郷 車中泊旅行ガイド
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」 車中泊旅行ガイド
紀伊半島全域に及ぶ、日本を代表する広大なる世界遺産の愉しみ方をご紹介。
※記事は外部リンクではなく、すべてオリジナルの書き下ろしです。


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