車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の南紀白浜温泉にある「三段壁」の概要と駐車場及び車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊温泉旅行ガイド
この記事は「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価し、車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる、各温泉地の魅力を紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「三段壁」は、南紀白浜温泉の”東尋坊”。
「三段壁」 DATA
三段壁
〒649-2211
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52
☎0739-42-4495(三段壁洞窟)
問い合わせ先:☎0739-43-6588(白浜町観光課)
見学・駐車場ともに無料
収容台数:30台
「三段壁」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.10.09
2012.10.08
2016.11.03
※「三段壁」での現地調査は2016年11月が最新で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年10月に更新しています。
「三段壁」の概要と車中泊事情
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「三段壁」のロケーション
三段壁は、崎の湯から約1.8キロ南に下った海に直立する、長さ約2キロ・高さ50~60メートルに及ぶ柱状節理の断崖絶壁で、白浜町にある国の名勝のひとつとして知られている。
ただ、この写真を見て、福井県の「東尋坊」を思い出す人はいないだろうか。
こちらが「東尋坊」だが、日本ではこの手の景勝地は、海岸線をドライブすれば比較容易に見ることができる。
つまり旅慣れた人にすれば、「三段壁」が格別に珍しいというわけでもない。
たとえば、左に見える黄色い警告サインとロープは、自殺を防止するためのものだが、それも「東尋坊」と共通している。
ここで興味深く思えたのは、三段壁の名の由来が、魚の群れ(鯨との説も)を見つけるための監視場(見段・みだん)が転じて、”みだんぺき→さんだんべき→三段壁”と呼ばれるようになったという話だった。
いっぽう歴史に目を向けると、「三段壁」は「熊野水軍」ゆかりの地で、写真は水軍が船を隠したと伝わる洞窟だ。
「熊野水軍」は、「武蔵坊弁慶」の父とも伝承される「熊野別当湛増(たんぞう)」に率いられて「源平合戦」に参戦し、源氏の勝利に多大なる貢献をしたと伝えられている。
「三段壁」の展望台横には、断崖上から36メートル下にある洞窟に直通するエレベーターの乗場があり、洞窟内を見学することができる。
また三段壁には悲恋の伝説が残されており、それにちなんでかどうかはわからないが(笑)、2016年4月に「恋人の聖地」に認定されている。
もっともこのあたりからは、中高年には関心の湧かない世俗的な話になる(笑)。
恋人の聖地とは…
NPO法人・地域活性化支援センターが主催する「恋人の聖地プロジェクト」により選定されたデートスポットで、日本各地の自然に囲まれた場所、夜景の美しい場所などが選ばれている。
懇切丁寧に、「三段壁」には恋人同士が肩を並べて寛げる足湯まである。
「三段壁」の車中泊事情
最後は駐車場について。
料金は無料で24時間出入りが可能。トイレがあるので車中泊は可能だ。
千畳敷の駐車場に比べると幹線道路沿いになるため騒々しいが、人目には触れやすく安全面ではいいかもしれない。
ただし面積の割にフラットな場所が少ないのが気になった。
いずれにしても、釣りでもしない限り、ここで車中泊をするメリットは見当たらない。白浜にはもっと車中泊旅行者に適した場所がある。
「三段壁」のアクセスマップ
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