「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、そのレシピと老舗・行列店を交えてご紹介します。
その甘酸っぱさは、もはやデザート
梅干しにはピンからキリまであるが、2012年に阪和自動車道の印南(いなみ)サービスエリアで見つけた「ダイヤモンド梅」は、そのネーミングがけして大げさとは思えないほど、衝撃的な美味さを誇る逸品だった。
和歌山県のみなべ町といえば、梅の栽培で有名だ。
そのみなべ町が発祥の地とされ、主に梅干しや梅酒に加工されている南高梅(なんこうばい・なんこううめ)は、実が大きく、種は果実のわりに小さめで、果肉が厚くて柔らかいのが特徴とされている。
2006年には「みなべいなみ農業協同組合」が、地域団体商標制度による商標登録に「紀州みなべの南高梅」として出願し、同年特許庁より認定を受けている。
さらに現在は「みなべ・田辺の梅システム」が、世界農業遺産に認定されるなど、作物のみならず、その生産方法も国際的に高い評価を得ている。
特に南高梅の梅干しは最高級品とされており、中国産の梅干しに比べて2倍以上の価格差がつくことも珍しくない。
価格が高くなる原因は、その味や食感などもさることながら、果肉が柔らかいために潰れやすく、オートメーションに適さないことも挙げられるようだ。
さて。
「ダイヤモンド梅」とは、みなべ町に本社を持つ「ぷらむ工房」のオリジナル商品のこと。
自分で食べると云うより、そのパッケージからして「ギフト用の梅干し」と紹介する方が適しているが、「最高級の梅干しとは、いったいいかがな味であろうか?」と好奇心を煽られる。
実食してみると、蜂蜜がよく効いているせいか、もはや梅干しというよりは甘酸っぱいデザートみたいな味わいだった。
金粉はどうかと思うが、お土産にはまさにうってつけ。間違いなく、いい話のネタになる(笑)。
南紀白浜温泉の「とれとれ市場」以外に、みなべの本店や道の駅でも買えるが、現在はバージョンアップして「プレミアムダイヤモンド梅」になっている(笑)。
楽天に「ぷらむ工房」の通販サイトがあるので、さらなる詳細は以下のページで確認を。
和歌山県のグルメ特集
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