この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 妹子の郷」は、湖西道路のサービスエリアを兼ねる、車中泊環境が揃ったお勧めの道の駅
「道の駅 妹子の郷」 DATA
道の駅 妹子の郷
〒520-0526
滋賀県大津市和邇中528
☎077-594-8131
営業時間
情報提供施設:9時~18時
特産品販売所:9時~18時
レストラン:9時~18時(L.O16時)
コンビニ:6時~23時
休館日
年始、臨時休館あり
「道の駅 妹子の郷」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第41回
登録日/2014年4月4日
開駅日/2015年8月4日
「道の駅 妹子の郷」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.03.22
2020.03.28
2022.06.12
2022.11.03
※「道の駅 妹子の郷」での現地調査は2022年11月が最新になります。
道の駅 妹子の郷【目次】
「道の駅 妹子の郷」のロケーション
「道の駅 妹子の郷」は、名神高速道路の「京都東インター」に通じる「湖西道路」(無料の自動車専用道路)上にある唯一のサービスエリア的な存在で、和邇 (わに)インターと隣接している。
吹田ジャンクションからは約1時間、23時まで営業しているローソンがあるので、前泊で利用する人には車中泊がしやすい条件が整っている。
明智光秀ゆかりの地「坂本城跡」までは、約13キロ・クルマで15分ほど。
距離は「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」からのほうが短いが、こちらからは信号のない湖西道路のほぼ一本道なので、時間的にはほとんど変わらない。
また「鯖街道」の名で知られる国道367号に近く、京都の大原までは約13キロ・20分ほどで行くことができる。
ちなみに駅名にも使われているご当地出身の小野妹子は、飛鳥時代の役人で聖徳太子の命を受けて2度、隋(当時の中国の王朝)に渡り、帰国後はその功績が認められ、太子が制定した「冠位十二階」の最上位である「大徳」に任命されている。
日本という枠組みから見れば、中江藤樹より大きな実績を持つ男なのに、なぜか扱いは雑(笑)。これはちょっと気の毒だね。
「道の駅 妹子の郷」の施設
「道の駅 妹子の郷」は、中央の駅舎を挟んで南と北に駐車場が分かれている。
レイアウト図の右側に当たる第一駐車場は、広くてトイレに近いのだが、路面が傾斜しており、車中泊に適した場所は限られている。
いっぽうこちらは第二駐車場。
平坦で湖西道路から離れており、車中泊にはお勧めだが、トイレに行く途中には階段がある。とはいえ、エレベーターが用意されたバリアフリーになっているので、中高年でも苦にはならない。
もちろんトイレはウォシュレットを完備。
サービスエリアを兼ねているだけあって、休憩室の一画にはコンシェルジュが常駐している(9時~17時)。
また19時まで開いているので、ここでお弁当などを食べることも可能だ。
「道の駅 妹子の郷」は可燃物のゴミ箱も完備している。
しかも分かりやすい場所に置いてあり、近くの「道の駅琵琶湖大橋米プラザ」とは大違いだ(笑)。
ローソンは2020年までは24時間営業だったが、現在は6時~23時になっている。
「道の駅 妹子の郷」の売店は吹き抜けになっており、中でトイレ棟とも通じている。
コンビニがあるので、品揃えは土産品が中心だが実は野菜や近江牛も手に入る。
最後はレストランだが、気候のいい時は左のテラス席が心地いい。
このテイクアウトが人気らしいが、確かにそそられるね~(笑)。
「道の駅 妹子の郷」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 妹子の郷」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:外の自動販売機前にあり24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
こういう表示があるということは、道の駅サイドが近所から家庭ゴミを捨てに来る人間がいることを確信していることの証。
家庭ゴミは決められた日に、分類に従って所定の場所に捨てなければ、不法投棄として法律で処罰される。
悪質な場合は逮捕にいたる場合もあり、自治体の中には分別を守らない違反者について、ゴミ袋を開封して手作業で紙片などかき集めて、個人を特定する作業を行っているところもある。
と書いておけばもっといい(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 妹子の郷」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
約10キロ・クルマで10分。無料の自動車専用道路「湖西道路」が使える。
☎077-596-8388
大人610円
10時~21時・不定休
なお「道の駅 妹子の郷」では休憩所のカウンターに申し出ると、100円の割引券がもらえる。
コンビニはローソンが併設、大きなスーパーは約2.5キロ・クルマで5分のところにある「平和堂 和迩店」になる。
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