この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 村岡ファームガーデン」は、但馬牛の精肉店とレストランがある道の駅
「道の駅 村岡ファームガーデン」は、雲海に浮かぶ竹田城址がある和田山から、ハチ北高原をかすめて湯村温泉に抜ける、国道9号沿いにある道の駅。
外観から古めかしさを感じるのも無理はない。
ここは1993年4月22日に、全国で103箇所が登録された「最初の道の駅」のひとつだ。2枚の写真はほとんど変わらないが、両者が撮られた間には10年の歳月が流れている。
「道の駅 村岡ファームガーデン」の施設
トイレがあるのは上の写真の右奥にあたる売店の横。
小さいが、可燃物用のゴミ箱も置かれている。
レストランを挟んだ反対側には、観光案内所と大型車も停められる駐車場がある。
観光案内所のスタッフはすこぶる親切で、近くにある格安のキャンプ場「兵庫県立兎和野高原野外教育センター」のことを詳しく教えてくれた。
さて。この道の駅のウリは、なんといっても但馬牛だ。
白いトレーでブランド牛を販売している道の駅は各地にあるが、精肉店がテナントとしてあるのは珍しい。
そのことは知っていたが、ファミリーで但馬に来ていた頃の筆者には無縁な存在だった。
しかし夫婦だけになれば、話はかわる(笑)。
但馬牛
長命多産で山野草を好み、昔から「山で育て、草で飼う」といわれてきた但馬牛は、小型で丈夫な役牛として、狭い農地の多い但馬地方で重宝されてきた。
食用化されたのは明治以降で、霜降りで柔らかい但馬牛は外国人の多い神戸で評判となる。
その肉質と強い遺伝力にいち早く着目したのが松阪と近江だ。
今では、ブランド牛は例外なく但馬牛の血を引いているという。
ちなみに筆者は2度に分けて、但馬牛をこの地で食べている。
そして2度目は、「道の駅 村岡ファームガーデン」に併設するレストランでハンバーグを食している。
道の駅のレストランといえども、本格的なステーキはこのお値段。
しかし、ここでは但馬牛のハンバーグが食べられる。
ハンバーグにはハードとソフトの2種類があり、写真はつなぎに山芋を使っていない100%ビーフの「たじま牛ハードバーグセット」1800円。
「ハード」の名にふさわしい弾力と、濃厚な味わいにはビックリ。中高年には十分過ぎるほどのボリュームだった。
こちらがレストランの人気メニュー。この正直さがいいね(笑)。
「道の駅 村岡ファームガーデン」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 村岡ファームガーデン」の最寄りの温泉
村岡温泉
大人500円
午前10時から午後10時(1月~3月は午後9時まで)・無休
約2.6キロ・クルマで5分
最寄りのスーパー「ナカケー」まではクルマで1.2分。
道の駅 村岡ファームガーデン オフィシャルサイト