この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 てんきてんき丹後」は、丹後半島のカニと海岸美を楽しみたい人にお勧めの車中泊スポット
「道の駅 てんきてんき丹後」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第10回
登録日/ 1996年4月16日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.08.08
2010.02.20
2010.08.16
2010.11.13
2010.11.20
2010.12.27
2011.02.25
2011.03.12
2011.07.28
2013.05.06
2015.09.12
2018.09.17
2020.04.03
2022.05.07
道の駅 てんきてんき丹後【目次】
「道の駅 てんきてんき丹後」のロケーション
「道の駅てんきてんき丹後」は、丹後半島西側の国道178号沿いに位置する昔からの道の駅で、周辺の海岸には山陰海岸ジオーパークのジオスポットが連続している。
歩いて行ける、山陰海岸ジオパークの名勝「立岩」
「道の駅てんきてんき丹後」から、山陰海岸ジオパークのジオスポットに指定されている「立岩」までは、併設する「てんきてんき村オートキャンプ場」の中を歩いて通れば、15分ほどで行くことができる。
面倒ならクルマで行くことも可能だ。
道の駅から竹野川を渡ってすぐの「間人後ヶ浜」の交差点手前に、写真の駐車場に通じる細い道がある。現在は曲がり角に看板が出ているのでわかりやすい。
ところで。
近畿在住者以外の人にすれば、京都に「海」があるというのは意外かも知れないが、グルメ通には「間人(たいざ)」といえば、ピンと来るはずだ。
丹後半島はズワイガニの地域名である松葉蟹の一大産地。
中でも「道の駅てんきてんき丹後」がある「間人(たいざ)」は港から漁場が近く、獲ったその日のうちにセリにかけられ、鮮度の高い蟹が京阪神の料亭などに届けられることで有名だ。
また間人の一帯には、長い砂浜と地磯が広がっており、釣りの恰好のポイントにもなっている。
そんな理由から、「道の駅てんきてんき丹後」はできた当時から京阪神の人々によく知られ、車中泊スポットとして親しまれてきた経緯がある。
そして筆者が初めて車中泊をしたのも「道の駅てんきてんき丹後」だった。
ただし冬期は積雪することも多いので注意が必要。カニが目当てなら解禁直後の11月下旬がオススメだ。
「道の駅 てんきてんき丹後」の施設
「道の駅てんきてんき丹後」の駐車場は、全体的にフラットで車中泊に適している。
駐車場の一画には利用上の注意をまとめた看板が立てられているが、クルマ旅の旅行者が、他の道の駅と同じように「旅の宿」として利用するのは容認されている。
道の駅を管轄している国交省の解釈によると、筆者が云う車中泊は「仮眠」の範疇に含まれ、書かれている「宿泊目的」には該当しない。
詳しくはオフィシャルサイトの「駐車場のご利用についてのお願い」を参考に。
ちなみに上のページで使われているこの写真に、見覚えのある人は多いはず(笑)。実は筆者は「道の駅てんきてんき丹後」のホームページ作成に関わったことがある。
「道の駅 てんきてんき丹後」との関わり
2010年秋…
山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定され、その東端を担う丹後半島は新たな観光事業の開発に取り組んでいた。
その一環として「道の駅 てんきてんき丹後」は、従来の旅行会社が企画する団体旅行向けの「発地型観光」から、個人旅行者を意識した「着地型観光」への転換を図るうえでクルマ旅に着目し、筆者に相談が持ち込まれた。
そこで提案したのが、併設する「てんきてんき村オートキャンプ場」を夏季を除く期間、クルマ1台1泊1000円で利用できるようにすることだった。
もちろんそれに伴い、「道の駅 てんきてんき丹後」での車中泊については禁止事項を明確化している。
しかし全面禁止のスタンスはとっておらず、むしろ車中泊をする人間にも、しない人間にも「容認できる妥協線」をうまく導き出したつもりだ。
ただし2022年現在は、当初の内容とは違っている。
特にキャンプ場は1000円だったのが2000円に引き上げられ、期間も大幅に縮小されている。
これは車中泊より近年のキャンプブームによる影響を受けてのことだろう。
なお当初のウェブサイトも筆者が作成したが、雑誌の連載が増え、クライアントのサイト管理どころか、自分のサイトにまで手が回らなくなったこともあり、ウェブサイトの制作からは完全撤退した。
契約終了後は地元の業者に引き継がれ、現在はリニューアルされているものの、当時のものも部分的に残されている。
このページはその当時の「名残」というか、残骸に近いかも(笑)。
さて。
「道の駅 てんきてんき丹後」の広い店内には、土産物は豊富に並んでいる。
ただし野菜はほとんど置いていない。
むしろ道の駅らしく、山陰海岸ジオパークの観光案内コーナーが充実しているのがいいね。
こちらが2022年5月時点の食堂のメニュー。
海鮮丼があるとはいえ、食事に関しては「道の駅 舟屋の里伊根」のほうが充実している。
24時間トイレは、最近ウォシュレットに改修された。
しかし可燃物のゴミ箱が、相も変わらずないのは残念な話。
丹後半島の道の駅は、「道の駅 てんきてんき丹後」だけでなく、どこにも可燃物のゴミ箱は見当たらないのでご注意を。
「道の駅 てんきてんき丹後」の車中泊好適度チェック!
【プロの寸評】
丹後半島をのんびり旅したい人には、朝から天橋立を訪ねたあと伊根に出て、そこから経ヶ岬を経由して、ドライブがてらに山陰海岸のジオスポットを見てから「道の駅 てんきてんき丹後」で車中泊をするのがお勧めのルートになる。
あわせて釣りやハイキングを楽しむ場合は、隣接するオートキャンプ場を利用するといい。
「道の駅 てんきてんき丹後」の最寄りの温泉&周辺買物施設
はしうど荘
※徒歩圏内
☎0772-75-2212
大人500円
平日 16時~22時(最終受付 21時30分)/土日祝・夏休み期間 13時~22時(最終受付 21時30分)
コンビニ
ヤマザキYショップまで約1.3キロ。
スーパーマーケット
約2キロのところに「にしがた間人店」がある。
「道の駅 てんきてんき丹後」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
丹後半島 車中泊旅行ガイド
「アラ還」からの車中泊


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