この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 風の家」は、米子自動車道の蒜山高原インター近くにある野菜の豊富な道の駅
「道の駅 風の家」は、米子自動車道の「蒜山インター」にほど近い、国道482号沿いに古くからある道の駅だ。
前身は1994年(平成6年)9月に開業した「ふれあい特産館 風の家」で、3年後の1997年(平成9年)10月に道の駅に登録され、さらに翌年4月に地元蒜山産のそばが味わえる、併設施設のそばの館が完成した。
「道の駅 風の家」の車中泊環境
駐車場は3ヶ所あって、総収容台数224台と規模は十分。どこも概ねフラットだが、すべからく幹線道路に面しているのが玉に瑕(笑)。トイレまでの距離からすると、車中泊に好適なのは写真の第一駐車場だろう。
「道の駅 風の家」の施設
「道の駅 風の家」の施設は、3つの建物に分かれている。
まずは上の写真の「正面」にあたる農産物直売所。
どうやらここが「道の駅 風の家」のメインブースのようで、週末は朝から地元の人々が続々とやってくる。
ちなみに並んでいるのは「夏大根」だ。
蒜山高原の畑は黒土で、元を辿れば大山の噴火で堆積した多孔質な火山灰からできている。「黒ボク土」と呼ばれるこの土壌は、保湿性が高く粘りが強いため、農地に適しているそうだ。
加えて夏でも涼しい蒜山高原では、その時期に大根が育つという。
「道の駅 風の家」の食堂で人気があるのは「風の家ラーメン」と、50年以上の歴史を誇り、B-1グランプリでゴールドグランプリを獲得したソウルフードの「蒜山焼きそば」。ただ、筆者はどちらも実食できていない。
ご当地グルメだけあって、こういうものも売っている。聞くところによると、ジンギスカンのタレや味噌で調合されているとか。
なお食堂に隣接するトイレは、2020年の春にリニューアルが完了し、男性用の個室トイレも洋式に変わっている。
最後は観光案内所だが、この山小屋風の建物は第一駐車場の一画にある。
「道の駅 風の家」 車中泊好適度!チェック
最寄りの温泉(併設)
蒜山ラドン温泉(休暇村蒜山高原)
道の駅から約5キロ・10分弱
☎0867-66-2501
大人500円
11時~15時(最終受付14時30分)
18時30分~21時(最終受付20時30分)
大きなスーパーマーケットには30分近く走らないと行けないが、食料品は3キロほどのところにある「スーパーヒルセン」で買える。
道の駅 風の家 オフィシャルサイト
蒜山高原の見どころ
中高年の旅人が見たいのは、お洒落なカフェやレストランよりも、ジャージー牛がのんびり牧草を食む牧歌的な光景だと思うが、「道の駅 蒜山高原」方面をドライブしても、こういう景色には出会えない。
筆者のお勧めは、「蒜山大山スカイラン」方面にある「蒜山高原キャンプ場」の周辺だ。
