この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「舞鶴親海公園」は、無料でトイレがあるファミリーフィッシングにお勧めの車中泊スポット
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.10.18
舞鶴親海公園【目次】
「舞鶴親海公園」のロケーション
「舞鶴親海公園」は、舞鶴湾の入口にある千歳漁港のすぐ北側に位置する海岸沿いに整備された公園で、舞鶴若狭自動車道「舞鶴東インター」から国道27号、府道21号を経由して約20分のところにある。
道中は2車線の整備された道で、キャンピングカーでも苦労することなく辿り着ける。
舞鶴と云えば、「岸壁の母」で知られる引き揚げの町。
昭和20年10月に引揚第1船「雲仙丸」が入港して以来、13年間にわたって66万人以上の引揚者と、1万6千柱の遺骨を迎え入れ、多くの喜びと悲しみの舞台となった。
現在は引揚の地を見下ろす小高い丘に「舞鶴引揚記念館」が設けられ、引揚桟橋も復元されているが、2015年(平成27年)10月に、舞鶴市所蔵の引き揚げ関連資料「舞鶴への生還 1945~1956シベリア抑留者等日本人の本国への記録」が、「世界記憶遺産」に認定されたのは記憶に新しい。
その「舞鶴引揚記念館」は、京都府道21号で「舞鶴親海公園」に行く途中の約6キロほど手前にある。
「舞鶴親海公園」の施設
「舞鶴親海公園」は、海釣り広場・運動広場・ふれあい広場の3つのゾーンからなる公園で、無料駐車場とトイレのほかに、レストランと関西電力のPR館があり、釣りはもちろん、ファミリー層にはレジャー施設としても楽しめる。
駐車場は大きく2つに分かれているが、釣りをメインにする人は波止場に近いこのブロックがお勧めだ。
釣りよりは車中泊重視の人には、トイレに近いこちらの駐車場のほうがいい。
いずれもフラットで、車中泊に大きな支障はないと思う。
足場の良い海釣り広場には柵があり、子供連れでも安心して釣りができる。
また水場も2ヶ所用意されているので、最後は汚れた道具を洗って帰れるのもありがたい。
護岸際の水深は2ヒロ弱。数メートル先まで入っている捨て石の先は約3ヒロ。カゴ釣りの狙い目となる20〜30㍍先でも10㍍前後と全体的に深くないため釣りやすい。
魚影は濃く、夏から秋にかけてはサビキでアジがよく釣れる。湾になっているせいか、アジは朝夕に限らず日中でもコンスタントに釣れた。
ただしアジに混ざって、背びれに毒を持つアイゴも釣れてくるので、魚を挟むトングを忘れずに。
最も好釣果が期待できる秋は、夏よりもひと回り大きくなったアジの他に、エギングでアオリイカ、またフカセ釣りでは35㌢級のチヌや25㌢級のグレが釣れる。
さらにアジを狙う青物もよくまわってくるので、サビキで釣った小魚を餌に、飲ませ釣りでシオ(カンパチの幼魚)やサゴシ(小型のサワラ)も狙える。
その他では、ちょい投げでロックフィッシュのカサゴやアコウ、キスも年中狙えるというから驚きだ。
ただしよく引っかかるので、おもりや仕掛けは多めに持参していくほうがいい。
こちらは、釣り護岸の横にあるレストランM’sdeli(エムズデリ)。
海上自衛隊のカレーレシピを完全再現した「まいづる海自カレー」や、こだわりの「黒ハヤシライス」が人気とのこと。
営業時間は11時から18時だが、食事ができるのはランチタイムの11時~15時(ラストオーダー14時30分)までで、以降はカフェタイムになる。定休日は毎週水曜日。
その奥に停泊している、関西電力のPR施設「エル・マール まいづる」。
日本初の海上プラネタリウムを筆頭にしたアミューズメント搭載の体験館で、営業時間は9時30分~17時30分(火曜・水曜定休)。入場は無料だが、プラネタリウムは高校生以上200円になる。
なお24時間利用できるトイレは、エムズデリの横にある。
ゴミ箱はあるがロックがかかっているので使えない。ゴミは最初から持ち帰るつもりで出かけよう。
「舞鶴親海公園」の最寄りの温泉&買物施設
「舞鶴親海公園」の近くには温泉・銭湯を含めて入浴施設がなく、最寄りといえる「たかお温泉 光の湯」までは23キロもある。
またコンビニとスーパーも近くにはないので、車中泊をするつもりなら食料と飲物はあらかじめ用意して出かけよう。
ちなみに最寄りの釣り餌屋は、約9キロ離れた「釣りエサ大浦」になるが、溶かしたアミエビは置いていないかもしれない。
「舞鶴親海公園」のアクセスマップ
丹後半島 車中泊旅行ガイド
「アラ還」からの車中泊


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