車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の朝日が際立って美しい「道の駅 くしもと橋杭岩」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 くしもと橋杭岩」は、潮岬に一番近い朝日がきれいで車中泊に適した道の駅。
道の駅 くしもと橋杭岩 DATA
道の駅 くしもと橋杭岩
〒649-3511
和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1549-8
☎0735-62-5755
4月~9月:9時~18時
10月~3月:9時~17時
年中無休
「道の駅 くしもと橋杭岩」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第39回
登録日/2013年3月27日
2010年に、串本町が和歌山東漁協の土地を買い取り、ドライブインとしてスタート。その後、熊交商事が指定管理者となり、2013年に道の駅に登録された。
「道の駅 くしもと橋杭岩」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
※道の駅になる前からの訪問を含む
2008.10.12
2010.01.17
2012.10.07
2018.12.29
2021.02.11
2023.02.17
2023.07.12
※「道の駅 くしもと橋杭岩」での現地調査は、2023年7月が最新になります。
道の駅 くしもと橋杭岩
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「道の駅 くしもと橋杭岩」のロケーション
「道の駅 くしもと橋杭岩」は、南紀白浜温泉から延伸が続く、紀勢自動車道の「すさみ南インター」から、国道42号で約27キロ・35分、近畿道の吹田インターからだと約223キロ・3時間のところにある。
近畿在住者からすれば、これでもずいぶん近くになったほうだ(笑)。
紀勢自動車道がなく、湯浅御坊道路が4車線化される数年前までの串本は、吹田インターから400キロ近く離れた、富士山まで行くのとかわらない、まさに「陸の孤島」のようなところだった。
ちなみに2025年の春には、その串本まで高速道路が到達する予定になっている。
「道の駅 くしもと橋杭岩」に近い潮岬から紀伊大島にかけての一帯は、豪快な黒潮の息吹が肌で感じられる、いかにも和歌山らしいエリアだが、その中でも際立つ景観を誇っているのが橋杭岩だ。
弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をし、一夜にして誕生したという伝説が残る「橋杭岩」は、国の名勝天然記念物に指定され、朝日の名所でも知られている。
干潮時は岸から「橋杭岩」の間近まで歩いて渡ることも可能。子供を遊ばせるには絶好のタイドプールになる。
こちらは観光協会がドローンで撮影した「橋杭岩」の写真。
上空から見ると、まさに「橋」!
やっぱりドローンには敵わないね~(笑)。
そんなわけで、「橋杭岩」は道の駅に登録される前から、広い駐車場がある無料のドライブインとして、車中泊の旅人に愛されてきた。
この写真は、道の駅になる前の2010年に撮影したものだが、奥の建物が現在とはまったく違っている。
なお、万一「道の駅 くしもと橋杭岩」が夜間も満車の場合は、少しだけすさみ町方面に戻ったところに、「橋杭岩園地」の無料駐車場がある。
ただし、ここは海水浴場の駐車場を兼ねているので、夏は有料になる。
こちらがトイレとビーチ。右にはもう橋杭岩が見えている。
ちなみにトイレはウォシュレットになっている。
「道の駅 くしもと橋杭岩」の施設
2013年に道の駅に登録されたことで、もっとも変わったのが駅舎だ。
かつてはトイレと昔ながらの土産物屋しかなかったが、現在は食堂・売店のほかに、雨天でも橋杭岩が見られるテラスも用意されている。
テラスとは別に設けられた情報休憩室。
観光地だけあって、周辺施設のパンフレットもよく揃っている。
観光バスが立ち寄る景勝だけに、売店の土産物の品揃えも充実している。
紀伊大島とゆかりの深いトルコ石も置いてあった。
テイクアウトでは、串本町特産品の「金柑」を使った「キンカンソフト」が人気。
なお、食堂は駐車場から駅舎を通り越した一番奥にある。
いっぽうこちらは、「道の駅 くしもと橋杭岩」の普通車用駐車場。
路面はフラットで車中泊はしやすいが、海と面しているため風の強い日は避けた方がいい。
また冒頭でも見せた通り、駅舎の前は観光バス用の駐車場になっているため、トイレまではけっこう歩く必要がある。
道の駅登録時に改修された24時間トイレ。
もちろん中は、多目的トイレに加えて男女の個室もウォシュレットになっている。
「道の駅 くしもと橋杭岩」の車中泊好適度
「道の駅 くしもと橋杭岩」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
ただし、夜間は照明がなく真っ暗になるので、利用時は灯りを持っていくほうがいいだろう。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 くしもと橋杭岩」の最寄りの温泉&買い物施設
串本温泉サンゴの湯
道の駅から約2キロ
☎ 0735-62-2001
おとな500円
11時〜21時・月曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約1.7キロ。
スーパーマーケット
約1.7キロのところに「オオクワ串本店」がある。
「道の駅 くしもと橋杭岩」のアクセスマップ
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