この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 とっとパーク小島」は釣り人御用達の道の駅
道の駅 とっとパーク小島【目次】
「道の駅 とっとパーク小島」のロケーション
「道の駅 とっとパーク小島」は、和歌山県との県境に近い大阪府泉南郡岬町にある。
だがご覧の通り、訪れた車中泊の旅人のほぼ全員が、「なんでここが道の駅なの~」と思ってしまう施設だ(笑)。
しかし、その背景には理解できないわけではない理由がある。
この施設は、もともとこの地にあった関西国際空港二期事業で使用された土砂の積出し桟橋を、海釣り公園「とっとパーク小島」として整備し、2007年(平成19年)10月に開園したものだ。
その発想はいいと思う。
近頃の漁港の堤防は漁師が際まで網を入れるため、ほとんど魚が釣れなくなっているからね。
問題はその後だ。
翌年以降に、ふれあい広場や簡易パーキングを追加で整備し、道の駅に必要な情報コーナーが設置された2009年(平成21年)3月に、「道路利用施設」として登録されたらしい。
2022年現在の吉村知事なら、道の駅の基準を到底満たしているとは思えない「とっとパーク小島」を申請すらしなさそうだが、「当時の知事は誰やねん!」と調べてみたら、なんと橋下徹だった(大笑)。
ただ2008年の知事選で初当選してすぐのことなので、この件は既に前職の太田房江からの「申し送り」だったのかもしれない。
だが、そんなことは魚が釣れさえすれば「どっちだっていい」というのが市民感情というもの。
2009年(平成21年)11月には、「とっとパーク小島」の来場者・10万人突破を記念して、鳥羽一郎の『大阪湾』にちなんだ歌碑が建立された。
なお2017年に、約8キロ・クルマで15分ほど関空寄りのところに、「道の駅 みさき」がオープンしている。
こちらは慣れ親しんできた「道の駅」らしい「道の駅」なので(笑)、釣りをしない旅人が車中泊をするならお勧めだ。
「道の駅 とっとパーク小島」の施設
ヒラメのような底物からメジロやハマチの青物まで、多種多様な魚が釣れる「とっとパーク小島」には、ご覧のようなローカル・ルールがある。
なのでクルマは決められたところに駐車しなければならないのだが、その比率は釣り客用が一般客の3倍近くを占めている。
筆者が取材で訪ねた時は、「緊急事態宣言」が発令中だったため、残念ながら道の駅は臨時休園していた。
ちなみに筆者は大阪府民なので、県境を跨いでのお出かけはしていない(笑)。
ホームページを見ると、食堂と売店は桟橋の中ほどにあるドーム型の建物の中にあるようだ。
ただ、ここまで無料で行けるかどうかは分からなかった。
なお釣りは仕掛けや餌の袋などのゴミが出るので、それ用のゴミ箱がちゃんと置かれていた。
海上釣堀はひとり1500円もするので、このくらいのサービスはないとね。
「道の駅 とっとパーク小島」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 とっとパーク小島」の最寄りの温泉と周辺買い物施設
ピアッツァ5岬町健康ふれあいセンター
道の駅から約2キロ・5分ほど
☎072-495-0003
おとな410円
13時~22時30分(最終受付22時15分)・月曜定休
コンビニ
約5キロのところにローソンがある
スーパーマーケット
「オークワ 岬店」まで約5キロ