車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「道の駅 柿の郷くどやま」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 柿の郷くどやま」は、歴史好きにお勧めしたい高野山参拝の前泊に使える道の駅。
「道の駅 柿の郷くどやま」 DATA
道の駅 柿の郷くどやま
〒648-0161
和歌山県伊都郡九度山町入郷5番5
☎0736-54-9966
営業時間
9時~17時30分
無休(1月1日〜3日のみ休業)
「道の駅 柿の郷くどやま」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第40回
登録日/2013年10月11日
「道の駅 柿の郷くどやま」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.11.03
2016.01.30
2021.02.10
2021.10.24
2023.08.20
※「道の駅 柿の郷くどやま」での現地調査は2023年8月が最新になります。
道の駅 柿の郷くどやま【目次】
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「道の駅 柿の郷くどやま」のロケーション
2013年にオープンした「道の駅 柿の郷くどやま」は、高野山麓の九度山町を走る県道4号線沿いの道の駅。
近くを「京奈和自動車道」が通っており、京都・奈良方面から「高野山」にアクセスしたい旅人には、車中泊に使える道の駅のひとつといえる。
というのは…
高野山に登るルートはご覧の通り4つあるのだが、一番走りやすいのは❶の国道480号になる。
ゆえに途中で寄り道しないなら、そちらに近い「道の駅 くしがきの里」「道の駅 かつらぎ西」「道の駅 紀の川万葉の里」のいずれかで、車中泊するほうがスムーズだ。
だが、歴史ファンや大河ドラマを見続けてきた人は、「九度山」を素通りするとなると、後ろ髪を引かれるに違いない(笑)。
「道の駅 柿の郷くどやま」を全国に知らしめたのは、何といっても2016年に放送されたNHKの大河ドラマ「真田丸」だろう。
ただここで真田氏について語り出すと、少なくても記事3本くらいの長さになってしまうので(笑)、興味がある人には以下のページをお勧めしたい。
ちなみに筆者は、真田信繁(幸村)が生まれ育った長野県の「真田庄」から、その生涯を終えた大阪の「安居神社」まで、主だったゆかりの地に足を運んできた。
上記では、真田一族のゆかりの地をガイドした筆者のオリジナル記事に加え、大河ドラマのメイキング映像や、懐かしいオープニング映像もご覧いただける。
さて。
「関ヶ原の戦い」の際に、遠く離れた上田城で東軍の徳川秀忠を足止めし、「石田三成」に味方した「真田昌幸」「真田信繁(幸村)」親子は、西軍が敗れたために囚われ、「高野山」に蟄居を命じられる。
その後二人が晩年を過ごした「真田庵」が九度山町に残されていることから、町はゆかりの地を整備し、「九度山・真田ミュージアム」を開設するなど、ファンのニーズに応えている。
さらに「真田庵」まで約500メートル、歩いて5.6分ほどのところにある「道の駅 柿の郷くどやま」では、ご覧のような大きな周辺マップを屋外に用意し、駐車場の混雑や生活道路の渋滞を避けるなど、町ぐるみの観光対策に一役買っている。
加えて、「道の駅 柿の郷くどやま」には立派な観光案内所がある。
大河ドラマの放送当時は、ここも「真田丸」一色だったが(笑)、本来は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された、高野地域の情報発信を目的に設置された「世界遺産情報センター」なので、現在は地元の「九度山」に加え、「町石道」と「高野山」の3地区に関する歴史や文化をメインに紹介している。
では高野山や真田氏に関心がない人にとって、「道の駅 柿の郷くどやま」はつまらない道の駅なのかと云うと、そうでもない。
九度山一帯は、国内有数の柿の産地だ。
秋になると「道の駅 柿の郷くどやま」の野菜直売所には、和歌山県が日本一の生産量を誇る柿の高級ブランド「富有柿」が、所狭しと並べられる。
また「道の駅 柿の郷くどやま」のすぐ横を流れる丹生川(にゅうがわ)は、夏場は地元の子供達の格好の遊び場になっている。
「道の駅 柿の郷くどやま」の施設
こちらが「道の駅 柿の郷くどやま」のレイアウト図。
前述した丹生川は、「現在地」と書かれた左端の近くを流れている。
125台もの収容台数を誇る駐車場は、ほぼフラットで幹線道路からも離れており、車中泊に適している。
24時間トイレは建物の一番左端にあり、前には可燃物のゴミ箱が置かれている。
もちろん新しいだけあって、中にはウォシュレットを完備している。
「道の駅 柿の郷くどやま」の売店「産直市場よってって」は、和歌山県に13店舗、大阪府に9店舗、奈良県に5店舗を展開している民間の農産物直売所だ。
品揃えが多岐に及んでいるのはそのせいで、基本的に食品類は何でも買える。
おまけに安い!
柿にいたっては、東京だったら1個分のお値段かも(笑)。
加えて「産直市場よってって」では、住民の日々の暮らしに欠かせない食品や日用品を揃えた、生活必需品コーナーも用意している。
九度山町はクルマに乗ることができれば、3キロも走れば大きなスーパーがあるのだが、苦労の割に儲からない柿農家を継ぐ若者は少なく、昨今話題の「買い物難民」にならないための対策を、既に道の駅に組み込んでいる。
弁当や惣菜類は、元々は九度山を訪れる観光客や、丹生川で遊ぶファミリー向けだったのかもしれないが、きちんと品揃えしてくれれば、”おひとりさま”の旅人と住民にも喜ばれる。
ただ「道の駅 柿の郷くどやま」には食堂・レストランはなく、飲食施設はパンとドリンクに加え、パスタやカレーなどの軽食が食べられる、このベーカリーカフェ「パーシモン」だけになる。
「道の駅 柿の郷くどやま」の車中泊好適度
「道の駅 柿の郷くどやま」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上
観光地にありながら、ゴミ箱はなくて当然と思っているような道の駅が目立つ和歌山県の中にあって、”こそっと!”でもありがたいのに、”デン!”と置いてあるのは素晴らしい(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 柿の郷くどやま」の最寄りの温泉と周辺買い物施設
天然温泉 ゆの里
道の駅から約4キロ・クルマで10分
☎0736-33-1126
おとな1100円
10時~22時(最終受付21時)・第2・第4木曜定休
なお長らく筆者が利用してきた、スーパー銭湯「きらく湯橋本店」は、2023年8月で閉店している。
コンビニ
約2キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「スーパー松源 高野口店」まで約3キロ。
「道の駅 柿の郷くどやま」のアクセスマップ
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