車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の「道の駅 龍神」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 龍神」は、いつリニューアルするのか楽しみな道の駅。
道の駅 龍神 DATA
道の駅 龍神
〒645-0525
和歌山県田辺市龍神村龍神170-3
☎0739-79-0567
9時~16時
※食堂は15時まで
休館日/4月~11月:水曜、12月~3月:火曜・水曜
「道の駅 龍神」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第7回
登録日/1995年1月30日
「道の駅 龍神」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2004年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2004.11.07
2010.02.28
2012.12.23
2013.12.20
2020.02.24
2023.08.19
※「道の駅 龍神」での現地調査は2023年8月が最終です。
道の駅 龍神【目次】
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「道の駅 龍神」のロケーション
「道の駅 龍神」は、上のマップにブルーでマーキングした、紀伊半島の中央を縫うように縦断する、「高野龍神スカイライン(国道371号線)」沿いにある。
かつて有料だった「高野龍神スカイライン」は、世界遺産の「高野山」と、”日本三大美人の湯”で知られる「龍神温泉」間にまたがる、標高約800~1300メートルの山並みを、まさに駆け抜けるように走る、全長42.7キロの山岳観光道路だ。
ただし走行には、アップダウンとワインディングがもれなくついてくる(笑)。
とはいえ…
「高野龍神スカイライン」の南の”ゲートウェイ”にあたる「龍神温泉」は、「南紀白浜温泉」と「熊野本宮大社」を結ぶ幹線道路との”三叉路”近くに位置することから、このショートカット・ルートを活用して、南紀を効率的にめぐろうと考える車中泊旅行者が、”旅の宿”に利用したいと考えるロケーションにある。
「道の駅 龍神」は、「龍神温泉街」までは約1キロ、日帰り入浴ができる旅館「季楽里 龍神」までは約600メートルと、歩いてでも行ける好立地に建つ。
ただ、いずれも広い駐車場を有しているので、わざわざ歩いて行く必要はない。
「道の駅 龍神」の施設
「道の駅 龍神」の駅舎を兼ねた「ウッディプラザ木族館」は、建物自体が龍神村の「龍」をモチーフに造られたという木造の建物で、森林組合が運営している。
館内には木製の家具や食器などの美しい作品が豊富に展示・販売されており、立ち寄って見るのは楽しいのだが、なんと16時には閉まってしまう。
筆者は6度「道の駅 龍神」を訪ねているが、「道の駅」の前を通るのは朝か夕方が多く、店が開いていたのはたったの一度しかない(笑)。
日高川を望む窓辺に用意された飲食コーナーは、麺類などの軽食と喫茶がメインだが、ジビエ料理の猪丼、猪肉カレーも食べられる。
いっぽう駐車場をはさんで「ウッディプラザ木族館」の反対側には、観光案内所を兼ねた「香房 ゆず夢cafe」がある。
店内の様子。
「道の駅 龍神」の24時間トイレは、駅舎の「ウッディプラザ木族館」側ではなく、なぜか「香房 ゆず夢cafe」の近くに設けられている。
中はウォシュレットに改修されていた。
「道の駅 龍神」の裏には、美しい日高川が流れ、吊り橋がかかっている。
その日高川を訪れる釣り人のためかどうかは分からないが、トイレの前には大きな水場があり、特に注意書きもしていないので、自由に使ってもよさそうだった。
しかし、いつになっても舗装されない駐車場には呆れてしまう(笑)。
筆者が初めて訪れたのは2004年だが、当時でもここは”臨時駐車場”かと勘違いしたくらいなのだが、それから20年経っても、あい変わらずそのまま。
「道の駅 龍神」は1995年にオープンした道の駅だが、日本に道の駅が正式に誕生したのは1993年なので、経歴からすればかなりの古株になる。
にもかかわらず、未だ駐車場が舗装すらされないなんて、「日本三大美人の湯」が湧く温泉地の道の駅にしては、設備もサービスにも”お粗末感”は拭えない。
それにここは、買物が不便すぎる…
ということで「龍神温泉」に行く時は、「高野山」か「熊野本宮」の近くで車中泊をして、その移動の途中に立ち寄るのがいいと思う。
その際の車中泊にお勧めなのはこの2つ。
ただし、同じ「高野龍神スカイライン」の途中にある「道の駅 龍神ごまさんスカイタワー」での車中泊は勧めない。
最後に。
くたびれて、もう動きたくない! だけど、この道の駅で寝るのは嫌だ。
という旅人は、近くの「季楽里 龍神」の駐車場の奥にも公衆トイレがある。
ここは「龍神村曼荼羅美術館」との共用にも見えるので、少なくてもトイレ横の駐車区画なら、夜は車中泊をしても咎められることはなさそうに見えた。
もし注意されたら、その時は「ゴメンナサイ」と素直に謝り、道の駅に移動するか、満車ならその旨を伝えて、翌朝早めに退散しよう(笑)。
「道の駅 龍神」の車中泊好適度
「道の駅 龍神」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
スーパーマーケット
約15キロのところに「ふれあいマートあだち」がある。
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