車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の「道の駅 瀞峡街道熊野川」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 瀞峡街道熊野川」は、熊野本宮大社と熊野速玉大社の中間に位置する、簡素ながら車中泊のしやすそうな道の駅。
道の駅 瀞峡街道熊野川 DATA
道の駅 瀞峡街道熊野川
〒647-1212
和歌山県新宮市熊野川町田長47
☎0735-44-0987
9時~16時
第2水曜日
「道の駅 瀞峡街道熊野川」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
2011年(平成23年)9月4日の台風12号で被災し、2013年に一部が復旧。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.01.16
2013.12.17
2023.02.18
※「道の駅 瀞峡街道熊野川」での現地調査は2023年2月が最終です。
道の駅 瀞峡街道熊野川【目次】

「道の駅 瀞峡街道熊野川」のロケーション
「道の駅 瀞峡街道熊野川」は、熊野本宮大社から熊野速玉大社に向かう途中の国道168号沿いにある。
ただ旅人の多くは、「熊野本宮大社」に参拝した後、約3.6キロ・クルマで5分足らずのところにあって、「熊野本宮温泉郷」にも近い「道の駅 奥熊野ほんぐう」で車中泊をしていると思う。
しかし温泉にそれほど頓着しない、あるいは翌日の朝早い時間帯に、パワースポットの呼び声高い「神倉神社」に登りたいのであれば、空いているこの道の駅を選ぶほうがいいかもしれない。
ちなみに道の駅のタイトル使われている「瀞峡」は、「吉野熊野国立公園」内の奈良県・三重県・和歌山県にまたがる国特別名勝の大峡谷で、上流から、奥瀞・上瀞・下瀞と呼ばれている。
なかでも巨岩・奇岩・断崖が続き、「瀞八丁」の名で親しまれている下瀞の上流一帯は、荘厳で美しいエリアだ。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」の施設
”土砂ダム”という言葉を覚えている人もあると思うのだが、「瀞峡」を流れる風光明媚な熊野川が、2011年(平成23年)9月4日の台風12号で氾濫。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」には、その時の氾濫で施設を濁流に飲み込まれ、流失した悲しい経緯がある。
その時の最高水位は8.27メートル。
こちらは氾濫前の2010年に撮影していた当時の駅舎だが、こんなしっかりした駅舎が流されるのだから、周辺の被害の大きさも察しがつくだろう。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」は1998年にできた古い道の駅で、川舟下りが体験できる「熊野川川舟センター」や、軽食と季節の野菜などを商う「かあちゃんの店」などがあった。
「かあちゃんの店」は、24時間トイレとともに2013年には再興を果たしていた。
しかし土砂災害であちこちが寸断した国道168号は、その復旧に数年かかると云われていたため、筆者が再び「道の駅 瀞峡街道熊野川」を訪れたのは、10年ぶりのことになる。
こちらが現在の「道の駅 瀞峡街道熊野川」の航空写真。
「かあちゃんの店」に隣接する「熊野川川舟センター」が駅舎を兼ねており、食堂もこちらにあるようだ。
24時間トイレは、駐車場を挟んで「熊野川川舟センター」と逆サイドにある。
中には、ウォシュレットが完備。
24時間トイレ側から見た駐車場の様子。路面はフラットで、車中泊に支障はない。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」の車中泊好適度
「道の駅 おくとろ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
よほど腹が立つ行いがあったと推察するが、これならいっそ撤去してしまうほうがいい(笑)。
と書きかけたら、2023年4月に現地に行かれた、何やらうちのブログタイトルとよく似た旅行者のブログに、「公衆ゴミ箱」と書かれた立派なゴミステーションが写っていた(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」の最寄りの温泉&買い物施設
熊野川温泉さつき
道の駅から約3.5キロ・5分
☎0735-44-0193
大人500円
11時~21時(受付最終20時30分)・月曜定休
コンビニ
付近になし
スーパーマーケット
約3.3キロのところに「Aコープくまの川」がある。
「道の駅 瀞峡街道熊野川」のアクセスマップ
熊野古道 車中泊旅行ガイド
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!


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