大坂城の歴史は、築城までの経緯が一番おもしろい

大坂城 史跡
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この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、日本全国で1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、「車中泊ならではの歴史旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
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大坂城は、秀吉がもっとも光輝いた時代の「象徴」

豊臣秀吉像

大坂城は、秀吉が信長亡き後の織田家所領争いを制し、一気に天下人へと王手をかけていく、人生でもっとも輝いた時代の「象徴」とも呼べる存在だ。

この時代の話は、過去に多くのドラマや映画で描かれてきたので、歴史に興味がなくても、大人の日本人ならおそらく知らない人はいないだろう。

だだ年表で見てみると、その主なできごとが、わずか2年の間に集中していることがよく分かる。

1582年(天正10年)

備中高松城

備中高松城の戦い
羽柴秀吉は織田信長の命を受けて、毛利氏が支配する備中高松城(岡山県)を水攻めする。

本能寺跡

本能寺の変
備中高松城の戦いの途中に、信長が本能寺で明智光秀に急襲され死去する。

いち早くその情報をつかんだ秀吉は、毛利氏と和睦を結び、明智討伐のため上方へ引き返す。(中国大返し)

山崎合戦古戦場

山崎の戦い
勢いに乗った秀吉は、その足で京都と大坂の境にある山崎の河原で明智光秀と激突。

その日のうちに勝利し、光秀は逃亡の途中で民に襲われ、この世を去る。

清州城

清洲会議
織田信長の後継者を決める会議が、信長弔い合戦の第一人者となった秀吉を含む、織田家の重臣によって開かれ、秀吉は山城国(現在の京都府南部)、河内国(現在の大阪府東部)、丹波国(現在の京都府中部、及び兵庫県北東部)を合わせた28万石の加増を得る。

1583年(天正11年)

賤ヶ岳

賤ヶ岳の戦い
清州会議で対立が顕著となった、信長の妹・お市の方を妻とする柴田勝家と秀吉が、琵琶湖の北端で激突。

賤ヶ岳で敗れた勝家は、福井の本拠地「北ノ庄城」で形勢の立て直しを図るが、秀吉の軍勢に包囲されたため、城に火を放ち、お市の方とともに自害して果てた。

北ノ庄城

だが、お市の方が浅井長政との間でもうけた3人の姫たちは救い出され、秀吉のもとに送り届けられた。

その長女が「淀君」になるのは、もう少し先の話だ。

こうして一連の周辺整理を終えた秀吉は、この年大坂城の築城に着手し、2年後の1585年に荘厳な天守が完成する。

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大坂城築城後の秀吉

聚楽第跡

秀吉は1585年に関白になると、京都の聚楽第に拠点を構え、1591年に太閤になると伏見城に移り、そこで最期を遂げている。

ちなみに太閤とは関白を退いた人のことを云う。

つまり秀吉の事実上の大坂城在城期間は、豊臣姓を名乗る関白になる以前の、わずか1〜2年しかなかった。

小田原合戦

大坂城の築城後、秀吉は四国、九州、そして最後の仕上げに小田原城を攻めているが、その頃は家来衆が現場を監督し、秀吉自ら出陣したのは、事実上は小田原が最後になる。

実際に、秀吉よりも長く大坂城の主を努めたのは、淀君との間に生まれた(とされる)秀頼だ。

1598年、5歳の時に秀吉が亡くなったあとに伏見城から移り、23歳で自害するまで大坂城で暮らしていた。

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