車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年7月現在の鳥取県にある「県立大山駐車場(博労座駐車場)」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


登山口に近い県立大山駐車場(博労座駐車場)は、スキーシーズン以外は無料で利用できる、利便性に優れたお勧めの車中泊スポット。
県立大山駐車場(博労座駐車場) DATA
〒689-3318
鳥取県西伯郡大山町大山字博労座40-1外
問い合わせ先
☎0859-52-2502
(一般社団法人 大山観光局)
受付時間 8時30分 ~ 17時
4月1日から12月22日(グリーンシーズン)の駐車料金は無料。
※上記以外のスキーシーズン
普通車:1,000円
午後2時以降入場の場合 700円
午後5時以降入場の場合 500円
※3月6日からスキー場営業終了日までの期間、屋外駐車場料金は一律500円(積雪の状況により、年によって変動あり)。
収容台数600台
年中無休
県立大山駐車場の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2023.05.06
2023.07.17
※「県立大山駐車場」での現地調査は2023年7月が最新になります。
県立大山駐車場(博労座駐車場)
「県立大山駐車場」のロケーション
標高740メートルの高地に位置する「県立大山駐車場」は、「大山寺本堂」に続く参道の麓に整備された5つの駐車場の総称で、広大な”駐車エリア”と捉えたほうが分かりやすい。
マップを見れば分かるように、ここは「大山寺」と、さらにその先にある「大神山神社奥宮」の参拝者だけでなく、スキー場やキャンプ場の利用者と、ハイキングや登山を楽しむ人々の拠点を兼ねている。
そのため敷地には、休憩室とウォシュレットを完備したトイレに加えて、コインシャワーまで揃う「大山ナショナルパークセンター」があり、道の駅以上とも云える快適さが得られる。
ただし広域に目を向けると、「県立大山駐車場」は山頂部に近い奥まった場所にあるため、「山陽・山陰」をクルマ旅で縦断する際の車中泊地にする場合は、蒜山高原や鳥取県側の麓に位置する道の駅で泊まるより、動きとしては鈍くなる。
ゆえにここは、”半日観光プラス車中泊”という尺でスケジュールが組める人と、夏に避暑を求めたい人にフィットする車中泊スポットと云えるだろう。
大山は10月下旬に近くの「鍵掛峠」から見られる紅葉が際立って美しい。
また奥大山では、サントリーの宇多田ヒカルのCMで使われた美しい沢を散策できる。
そのような理由も含めて、筆者はここが大山と蒜山高原の”ベスト車中泊スポット”だと思っている。
なお、大山と蒜山高原のドライブと車中泊に関する詳細は、こちらの記事にまとめているので、行かれる時にはぜひ参考に。
「大山寺」と「大神山神社奥宮」についても、この中に記載している。
「県立大山駐車場」の施設
600台を収容する「県立大山駐車場」で車中泊にお勧めなのは、屋外にある24時間トイレに近い、上のマップの①と②のあたりになる。
こちらが❶と記載した、現地ではP5にあたる駐車場。
その中でも車中泊に適しているのは、建物と反対側の土手の手前だ。
こちらは❷の現地でP1と呼ばれている駐車場だが、奥に行くほどトイレから遠くなるので、できるだけ料金精算所の近くが好ましい。
いずれも路面はフラットで車中泊に支障はないが、該当するのは50台にも満たない”狭き門”なので、ハイシーズンは一旦駐められる場所に落ち着き、夕方空いてきた頃合いを見計らって移動するといい。
こちらが上の上の写真の左下に見える24時間トイレだ。「大山ナショナルパークセンター」は夜間閉鎖されてトイレが使えなくなるので、車中泊時はここの近くが狙い目になる。
中は男女とも洋式だが、ウォシュレットは多目的トイレにのみ用意されている。
さて。
「大山ナショナルパークセンター」は2003年11月に環境省によって整備され、2017年に現在の建物に改修されている。
営業時間は8時から18時30分で年中無休、入館は無料だ。
ただここには物販飲食設備はないので、お腹が空いた時は近くの「大山参道市場」に行くといい。
「大山参道市場」は、大山周辺の特産品と土産物を集めた広い店で、焼き立てパンや珈琲が楽しめる「ベーカリーカフェSANDO」を併設している。
営業時間は10時~18時(4月29日~11月6日の土日祝は7時開店)で、年中無休。
「大山参道市場」はモンベルが手がけているので、少しだがアウトドアグッズも並んでいる。
なお近くには、こことは別に「モンベル大山店」がある。
また「大山ナショナルパークセンター」の向かいにある「大山自然歴史館」には、大山の自然や歴史が分かる、写真・模型・剥製などが数多く展示されており、大山の誕生から現在までの姿も学ぶことができる。
こちらも無料なので、参拝の休憩がてらに立ち寄ってみるのにお勧めだ。
大山自然歴史館
9時〜17時
※ 7/21〜8/20は9時〜18時30分
入館無料
年中無休(年末年始を除く)
「県立大山駐車場」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
併設する「大山ナショナルパークセンター」内にコインシャワーあり。
料金:200円/5分間
利用時間:8時~18時30分
石けんの販売(30円)とドライヤーの貸出(50円)は、事前に1階の「自然公園財団窓口」で。
※最寄りの温泉
豪円湯院
駐車場から、徒歩5分ほど
☎0859-48-6801
おとな490円
シャンプー類・ドライヤー完備
平日:11時~18時(受付最終17時30分)
土日祝:11時~19時(受付最終18時30分)
不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約13キロ。
スーパーマーケット
「まるごう 溝口店」まで約13キロ。
飲食物は下山しないと入手できないので、車中泊をする場合は事前に買い出しを済ませてから行こう。なお、食事は日帰り温泉の「豪円湯院」ほかに、大山寺参道沿いの店でも食べられるが、閉店時間の早い店が多い。
「県立大山駐車場」のアクセスマップ
大山&蒜山高原 車中泊旅行ガイド

鳥取県 車中泊旅行ガイド


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