車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2024年5月現在の京都市内の車中泊スポット「三井のリパーク 中堂寺北町」(壬生温泉はなの湯)に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
京都市内の中心部に近い「三井のリパーク 中堂寺北町」は、「壬生温泉はなの湯」まで徒歩5.6分で行ける車中泊の利便性を兼ね備えた、格安コインパーキング。
「三井のリパーク 中堂寺北町」DATA
〒600-8812
京都府京都市下京区中堂寺北町7ー11
24時間出入り可能
全日
8時~20時:30分/200円
20時~8時:60分/100円
最大料金:入庫後24時間以内900円
※最大料金は繰り返し適用
収容台数:15台
「壬生温泉はなの湯」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.11.26
2018.03.14
2023.06.04
2024.05.19
※「壬生温泉はなの湯」と「三井のリパーク 中堂寺北町」での現地調査は、2024年5月が最新になります。
京都市内の穴場車中泊スポット「三井のリパーク 中堂寺北町」
<2019年更新>
「はなの湯パーキング」の
深夜料金と最大料金が廃止に!
<2023年6月更新>
近くにある格安の
「三井のリパーク中堂寺北店」を確認
「壬生温泉はなの湯」の概要と車中泊環境
「壬生温泉はなの湯」は、新選組の本拠地だった「壬生寺」から約350メートル、歩いて5分ほどのところにある、天然温泉の”スーパー銭湯”。
京都市中心部付近では希少な地元市民向けの入浴施設で、広い駐車場を有している。
筆者は「壬生温泉はなの湯」が、まだ「やまとの湯」だった頃から利用してきたのだが、パワフルなジェットバスがあるうえに、露天風呂には系列の施設に湧き出る天然温泉が注がれており、半身浴用の席が設けてある。
さらに、休憩室も気がきいている。
日帰り温泉の休憩室と云えば大半が座敷で、そこにアザラシの如く寝転ぶことには、還暦を過ぎてもまだ抵抗感があるのだが(笑)、ここはマッサージチェアのような個別のリクライニングシートが置かれているため、多少は気が楽だ。
しかも全席テレビ付き。
音声はヘッドレストの中に埋め込まれたスピーカーから聞こえるため、隣の音はほとんど聞こえない。
そのうえ館内はWifiが完備しており、スマホやタブレットで動画を気が済むだけ見ることもできる。
加えて食堂のメニューもリーズナブル。
丼や麺類の単品だけでなく、夜でも1000円ほどでちゃんとした定食が食べられるというのは、旅行者にとってはありがたい。
なにしろ京都の観光は歩き回るので、想像以上に疲れる。
それもあって、筆者は車中泊旅行者にこの「壬生温泉はなの湯」を勧めてきた。
なお、浴室の様子は公式サイトで確認を。
壬生温泉はなの湯 公式サイト
☎075-813-2611
おとな平日790円・土日祝920円
10時~25時(受付最終24時)
無休
2018年3月。
「壬生温泉はなの湯」を久しぶりに訪ねてみると、駐車場がコインパーキングに変わっていた。
この当時の料金は、入浴すれば6時間まで無料。かつ深夜1時~翌朝9時までは1時間100円で、最大300円となっていた。
ということは午後7時以降に来れば、無料サービス中に夜間料金に切り替わり、9時までたった300円で泊まれることになる。
まさに激安!
というより、京都市内でいちばん安い有料の車中泊スポットだった。
ただし、問題は24時間利用できる野外トイレがないこと。
「壬生温泉はなの湯」は午前1時で閉館するため、それ以降はトイレがないということになる。
だが、本当にそうなのか?
そう思って周辺を探索することに。要は徒歩圏内にコンビニか、公衆トイレがあればその問題は解決する。
嬉しいことに、探しものは5分も歩かないうちに見つかった。
「中堂寺交番」に隣接する「光徳公園」に、水洗の公衆トイレがある。
「壬生温泉はなの湯」は駐車場の奥に歩行者用の出入口があるが、そこから右に進んで信号を渡れば写真の交番だ。
距離のイメージは、大きな道の駅やサービスエリアの隅っこからトイレに歩いていく程度なので、まったくといっていいほど気にならない。
「光徳公園」の公衆トイレは、2018年の取材時は和式だったが、2023年6月の再取材時には洋式に変わっていた。
その時はまだトイレットペーパーはなかったが、2024年5月にはそれもちゃんと取り付けられていた。
それよりも嬉しいことに
「光徳公園」から道を挟んだ「壬生温泉はなの湯」側に、24時間営業のセブンイレブンができていた。もちろんトイレはウォシュレットだ。
いっぽう逆向きに5分もかからないところには、23時まで営業しているスーパーマーケットの「マツモト五条店」があるので、ここで冷えたビールとおばんざいを買って、ゆっくりクルマで食べることも可能だ。
もちろん京都の市内なので、テレビもバッチリ映る。
ということで、この時点までは「壬生温泉はなの湯」がダントツとも呼べる京都市内の車中泊スポットだった。
<2019年更新>
「はなの湯パーキング」の深夜料金と最大料金が廃止に!
2019年秋に、この記事を見て「壬生温泉はなの湯」を利用された方から、ご一報をいただき確認したところ、魅力だった1時間100円の深夜料金と、最大300円のサービスは終了していることが判明した。
料金は終日40分200円。ただし温泉を利用すれば6時間までは無料になる。
だが、平日・休日にかかわらず夜間最大料金がないため、仮に夕方6時に到着して翌朝8時に出たとすると、実際の出費は入浴料金プラス、深夜1時~午前8時まで7時間の駐車料金=420分÷40分×200円=2200円になる。
ちなみに画像は2023年6月に撮影した最新のもので、2024年5月現在は、平日昼間最大料金が900円に値上がりしている。
まあ、それでも京都市内としては安いほうだが、すぐ近くにその半額以下で車中泊ができるコインパーキングが見つかった。
<2023年6月更新>
近くにある格安の「三井のリパーク 中堂寺北町」を確認
その駐車場が写真の「三井のリパーク 中堂寺北町」で、「壬生温泉はなの湯」から約600メートル・徒歩5.6分のところにある。
「三井のリパーク 中堂寺北町」
8時~20時:30分200円
20時~8時:60分100円
最大料金:入庫後24時間以内900円
収容台数15台
車両制限は、高さ2メートル、長さ5メートル、幅1.9メートル、重量2トンだが、料金ゲートではなく跳ね上げ式のロック板なので、ハイルーフ車も入庫できる。
ただ、筆者が取材で訪ねたのは土曜日の夕方6時前だったが、なぜか「満車」。
かろうじて1台だけ空いていたので入庫できたが、もしかしたらこの情報は、既に多くの旅人が知るところなのかもしれない。
ただ翌朝は5.6台しかいなかったので、筆者の思い過ごしかな(笑)。
「三井のリパーク 中堂寺北町」 アクセスマップ
京都府の車中泊スポット 一覧
クルマで旅する京都
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
バスコンからハイエース・軽キャンパーまで勢揃い! 楽天のユーズド・キャンピングカー大特集!