車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「南紀白浜温泉」車中泊温泉旅の情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊温泉旅行ガイド
この記事は「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価し、車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる、各温泉地の魅力を紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
南紀白浜は、名湯・グルメ・絶景の三拍子が揃う近畿屈指の車中泊旅に適した温泉地。
「南紀白浜温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2006.09.28
2008.10.09
2012.06.03
2012.10.07
2013.12.17
2016.01.30
2017.12.09
2018.12.29
2020.02.23
2021.02.11
2022.01.18
2022.10.22
2023.07.12
※「南紀白浜温泉」での現地調査は2023年7月が最終です。
南紀白浜の概要と車中泊事情
1350年余りの歴史を持ち、古文書にその名を刻む「海の温泉」
車中泊で行く南紀白浜温泉
居心地度・総合評価 5.0
ワンポイント・アドバイス
●名湯「崎の湯」を筆頭に、公衆浴場の外湯めぐりが楽しめるだけでなく、ホテル・旅館の豪華なおゆばも揃っている。
●湯めぐり手形「南紀白浜ゆめぐり札」が日帰り客にも利用できるようになった。
●温泉地の郊外に道の駅があるほか、海水浴シーズンを外せば、温泉街の中心部にある無料の駐車場で車中泊が可能。
●パンダに会える「アドベンチャーワールド」以外にも、千畳敷や三段壁など無料で楽しめる観光スポットが充実している。
●堅田漁協の直営店「とれとれ市場」に行けば、クエやマグロなどの鮮魚のほかに野菜と肉、そして土産品や地酒も手に入る。
1350年余りの歴史を持ち、古文書にその名を刻む「海の温泉」
南紀白浜温泉は晴天と青い海が似合うリゾート地だ。
多くの旅行誌でもページを割いてこの地を紹介しているが、車中泊の旅人に興味が有るのは、パンダのいる遊園地より、日本三古湯に数えられる名湯と、黒潮がもたらす味わい深い海鮮なのだろう。
南紀白浜温泉で最も古い歴史を持つのが、「崎の湯」の残る湯崎地区だ。
「日本書紀」や「万葉集」に“牟婁の湯(むろのゆ)”あるいは“武漏の湯”としてその名が記され、飛鳥時代の終わりには天智天皇や持統天皇が行幸に訪れている。
さらに平安時代の後期には、後白河法皇が熊野詣での往来時にこの地に足を運び、都の貴族とともに沐浴を楽しまれたという記録も残る。
南紀白浜温泉には、この「崎の湯」を含めて6つの共同浴場があるが、「牟婁の湯」と「しらすな」が共通するだけで、他はすべて異なる泉源のお湯になる。
いずれも「掛け流し」で入浴料も420円までと手頃なだけに、まずはそこから南紀白浜の温泉めぐりを始めよう。
だがその前に…
南紀白浜温泉では、「外湯めぐり」のスタンプラリーや割引キャンペーンを不定期に行っているので、最初にJR白浜駅に隣接する観光案内所に足を運び、いま該当するものがないかどうかを確認するといい。
南紀白浜温泉 湯めぐり札
また今は1800円で湯めぐり札を購入すると、参加している18施設の温泉の中から最大で5軒の好きな温泉に入ることができる。
かつては、旅館・ホテルの宿泊客しか購入できなかったのだが、現在は日帰り客も買えるようになり、新たに入れる温泉も増えているようだ。
ちなみに温泉レポートは書いていないが、筆者がこれまでに入湯した南紀白浜温泉は以下の通り。
綱の湯/松の湯/とれとれの湯/草原の湯/千畳の湯・グランパス/小金井スパ&リゾート/愉快リゾート白浜彩朝楽/小金井スパ&リゾート/川久
南紀白浜の観光スポット
写真の千畳敷は、太平洋側でありながら夕日が見られる人気のスポットで、釣りもできて車中泊も可能だが、この地にはこのように無料または低料金で楽しめる見どころが他にもある。
南紀白浜温泉のグルメ
南紀白浜温泉はリゾートなので、クエ鍋や寿司から和歌山ラーメンまで、食事に苦労することはないと思うが、筆者のイチオシは何と云っても、地元の堅田漁協直営の「とれとれ市場」だ。
広い店内にはフードコートがあり、比較的リーズナブルに丼や定食が食べられる。
また自慢の鮮魚コーナーでは、マグロの解体ショーなども行われ、平日でも活気に溢れている。
しかし驚くのは、名物のクエの切り身が手に入ることだ。
いっぽう「とれとれ市場」からクルマで2.3分のところにある「とれとれ亭」では、平日限定の温泉付きランチバイキングが楽しめる。
南紀白浜の車中泊事情
南紀白浜は不思議なところで、メジャーな観光地でありながら、今でも無料駐車場があちこちに残る。年々その数は減りつつあるが、それでも温泉地としては出色だ。
もちろん中には白良浜駐車場のように、海水浴シーズンだけ有料化されるところもあるが、逆に盛夏は車中泊にとって過酷な時期だけに、温泉めぐりを楽しむ人への影響は薄い。
なお、最寄りの道の駅は2015年8月に紀勢自動車道沿いにオープンした「道の駅 くちくまの」で、高速道路の無料区間にあるサービスエリア的な存在だ。
また国道42号沿いでは、白浜温泉から南に10キロほど下ったところに、日帰り温泉が併設する「道の駅 椿はなの湯」がある。
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白浜温泉 車中泊旅行ガイド
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※記事は外部リンクではなく、すべてオリジナルの書き下ろしです。