琵琶湖(湖北町・山本山)のオオワシ アクセス&撮影ポイント詳細

琵琶湖のオオワシ ネイチャーフィールド
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、琵琶湖(湖北町・山本山)に飛来するオオワシ観察場所のアクセスと、撮影ポイントに関する情報です。

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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

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~ここから本編が始まります。~

観察できる時期は、11月下旬から2月下旬

オオワシ

オオワシは日本最大の猛禽で、絶滅のおそれがある野生生物に関する保全状況や分布、生態等を記した「レッドデータブック」にその名を刻んでいる。

冬になると、流氷に乗ってオホーツク湾岸にやってくる姿が、しばしばテレビで放送されるが、関西のバーダーには琵琶湖の湖北にある山本山に飛来する1羽のオオワシのほうが馴染み深い。

2001年から足掛け16年にわたり、山本山のオオワシを見続けてきた筆者が知る限り、現在のオオワシは3代目の個体になる。

オオワシ

ただ野鳥センターの係員に確認したところ、センターでは2代目と捉えているようだ。初代が来なくなってからしばらくは、奥琵琶湖の葛籠尾崎を縄張りにしているオオワシが、山本山にも姿を見せていたようだが、それは「山本山のオオワシ」とはカウントしていないとのこと。

現在観察できるのは、その後にやってきたメスのオオワシだ。

オオワシが観察できる山本山は、写真の湖北野鳥センターの真裏にある小さな山で、普段オオワシが留まる斜面は、クルマなら2.3分のところにある。

湖北野鳥センター

湖北野鳥センターでは、随時館内のフィールドスコープでその様子を捉えているので、初めて行くなら、最初にここでその姿を確認してからの方が確実だ。

湖北野鳥センター

またビデオルームでは、オオワシの食事シーンなどの貴重な記録映像を見ることができる。

捕食を生で見ることは難しいし、写真を撮らないのであれば、寒い路上で遠くの様子を立ったまま見るよりは、暖房が効いたビデオルームで座って見るほうがきっといい(笑)。

オオワシ

 湖北町野鳥センター
長浜市湖北町尾上 ☎0749-79-1289
営業時間:9:00~16:30・火曜定休
料金:高校生以上200円

次は山本山の観察ポイントについて。

山本山 琵琶湖

数年前のブーム以降、ここでの路上駐車が問題になり、一時期はオオワシ観察用の無料臨時駐車場が用意されたこともあった。

しかし2015年1月に現地を訪ねた時には既に使えず、現在は野鳥観察センターの無料駐車場に停めて、そこから歩くようになっているようだ。

山本山 車中泊

かろうじてクルマが置ける場所がここ。

ただし先着3名様までで、ハイエースの場合は、横に大きなクルマが入ると出られなくなる場合もありうる。

なお観察地の周辺にはまったく店がない。行くならパンやおにぎりと飲み物くらいは用意しよう。

防寒シューズ

もちろんキャップや手袋、ネックウォーマーにカイロなどの防寒装備は周到に。湖北町は本当によく冷える。

双眼鏡

またオオワシ探しには双眼鏡が不可欠だ。双眼鏡選びは倍率よりも見やすさが大事で、ニコンの製品は多少大きいが、眼鏡をかけても覗きやすく、バーダーには人気がある。

次は撮影について。

オオワシ

オオワシは一度しっかり獲物を食べると2時間はまず飛ばない。

そのため早いピント合わせに難のあるデジスコでも慌てる必要がなく、1月であれば、このように枝に留っている写真はかなり高い確率で撮れる。

ただし雪が舞うと、気温が急激に下がることも多いので、カメラにはフリースなどの布を被せ、冷気によるバッテリー切れを少しでも予防することが大事。もちろん予備バッテリーがあるに越したことはない。

2016年1月追記

クールピクスP900

2015年3月に、ニコンから35ミリ換算で2000ミリの光学ズームを可能にしたクールピクスP900が発売され、現在はそちらを愛用している。

軽くて使いやすく、価格もデジスコセットをフルで揃える半分ほどで収まるスグレモノだ。

琵琶湖のオオワシ

いっぽう飛翔シーンをデジタル一眼レフで狙うなら、山麓道路よりも1本野鳥センターよりの交差点があるあたりまで離れる方が、オオワシのフライトシーンを捉えやすい。

いわゆるロクヨンを構えたプロ風のおじさんたちが、そのあたりに陣を張る理由はそこにある。

当たり前だが、周辺の田畑に入ってカメラを構えるのはマナー違反。最初に周囲をよくみて、人の迷惑にならない場所を探そう。

そのためには… 人より早く現地に行くことが肝要だ。

道の駅・湖北水鳥ステーション

湖北町野鳥センターは、道の駅・湖北水鳥ステーションと隣接しており、車中泊で利用するには都合がいい。

オオワシは朝8時過ぎに狩りに出ることも多く、そのチャンスを追うには車中泊のほうが断然有利だ。

だが、湖北は北陸性の気候なので積雪・凍結の覚悟と装備が必要。1月になれば、もうスタッドレスタイヤ無しでは危険だろう。

また、オオワシは夕方4時前には別の場所にある「ねぐら」に帰るので、夕食と温泉に充てる時間はたっぷりある。

スーパーや食事処は、北陸自動車道のインターがある木之本か、長浜に通じる国道8号に出ればすぐに見つかるが、最寄りの日帰り温泉である「北近江リゾート」は、土日祝日1,200円(平日900円)と料金が高い。

なお山本山から15キロほど離れているが、浅井に550円で日帰り入浴ができる健康パークあざい」という施設がある。

また雪がなければ、マキノまで行くと「マキノ高原温泉さらさ」が600円で利用できるが、こちらは健康パークあざいよりさらに遠く、片道20分近くはかかるだろう。マキノまで行くなら、そちらにも車中泊のできる場所はある。

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