25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「淡路サービスエリア&ハイウェイオアシス」の車中泊に関する記述です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
ゴージャスなハイウェイオアシスを併設する「淡路サービスエリア」は、近畿屈指と呼べる景観と設備を誇る車中泊スポット。

淡路サービスエリア&ハイウェイオアシス 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.17
2009.05.23
2010.08.06
2011.03.26
2012.03.04
2012.04.07
2012.11.22
2015.03.26
2016.04.22
2018.10.08
2020.06.20
2022.04.15
2023.03.05
2025.02.07
2025.11.07
「淡路サービスエリア」での現地調査は2025年11月が最終になります。
淡路サービスエリア&ハイウェイオアシス

「淡路サービスエリア」 くだり側・徳島方面」のロケーション

明石海峡大橋を渡りきったスグところにある、神戸淡路鳴門自動車道・くだり線の「淡路サービスエリア」は、強風と高所の緊張感から開放されたドライバーが、ほっと一息つくのに最適な場所だ(笑)。
2025年11月時点で、筆者は通算15回もの車中泊をここでして来ているのだが、理由はそれだけではない。

自宅から最寄りの中国自動車道の吹田インターから、淡路インターまでの高速料金は、通常なら4580円だが、ETCの深夜割引を利用すると2450円と、ほぼ半額近くまで安くなる。
ご承知の通り、ETCの深夜割引は『高速道路に入る時から出る時までの間に、割引となる時間帯』が入っていれば適用される。
つまり金曜日の夜、自宅を出てその夜に「淡路SA」で車中泊をすればOKだ。
76.5キロという距離を考えれば相当割高だが、「明石海峡大橋」を渡るのだからそれは致し方ない。その分、淡路島を満喫して帰ることを考えよう。
ちなみに名神高速&阪神高速でアクセスすると、距離は10キロほど短くなるが、高速料金と所要時間はほぼ同じ。であれば、確実に空いていて時間が読める中国道ルートのほうがいい。
「淡路サービスエリア」 くだり側・徳島方面」の施設概要

さて。
「淡路サービスエリア(くだり)」のランドマークといえば、この大観覧車だ。
筆者は高所恐怖症なので実際に乗ったことはないが、天気の良い日なら、この高さから明石海峡を見下ろせば、きっと素晴らしい景観が望めるに違いない。

そして観覧車の後方には、明石海峡大橋を展望できる広場があり、日没とともにライトアップされる。

こちらがその夜景。
それもあって、夜になるほど京阪神から来るキャンピングカーの台数は増えるが、300台以上を収容する駐車場が満車になるのは稀だ。

いずれにしても、ビール片手にこの景観が見られるのは、車中泊ならではの特権と云えるだろう(笑)。
ただし明石海峡大橋のライトアップは、平日が23時、土日祝は24時までとなっており、あまり遅く来ると見られなくなる。

ちなみにライトが消えたら、どこに橋があるのかさえ分からない(笑)。

なお隣接している「淡路インター」から、「道の駅あわじ」まではクルマで5分ほど。
さらに道の駅から5分ほどのところには日帰り温泉の「美湯 松帆の郷」があるので、夜の8時や9時に到着できるのなら、高速道路を降りて温泉で疲れを癒やすほうがいいかもしれない。

駐車場から入ると、建物の中は手前が24時間営業している軽食のフードコート、奥がお土産物の売店になっている。
またこの写真には写っていないが、手前にインフォメーションがある。

インフォメーションは17時でクローズされるが、淡路島の観光マップやパンフレットはよく揃えられている。

翌日に淡路島観光をするなら、右の観光マップはもらっておくと役に立つ。

いっぽう明石海峡大橋が見えるテラス側には、珍しい「ミスタードーナツ」の店があり、その奥には「ざ・丼」がある。
ただし営業時間は朝7時~21時まで。ミスタードーナツは土日祝は朝6時に開店する。

売店は品数豊富で、淡路名産の生たまねぎも販売していた。
なお売店の規模は、上り線より利用者の多い下り線のほうが大きい。

つづいて駐車場について。
「淡路サービスエリア くだり・徳島方面行き」の駐車場は、全体的にフラットで特に車中泊に支障は感じられない。

ただトイレは観覧車側にあるので、車中泊にはそちら側のほうが適している。
「淡路サービスエリア」 のぼり側・神戸方面」のロケーション

「淡路サービスエリア」の特徴は、後述するハイウェイオアシスのみならず、くだり側・神戸方面行きのサービスエリアとも、クルマで往来できる構造にある。
徒歩での往来ができるサービスエリアは珍しくないが、クルマでできるところはほとんどないだけに、一度はやってみるとおもしろい(笑)。

ちなみにかつては、淡路島の北端にある「道の駅あわじ」や「江島」を観光した後で神戸方面に戻るには、ひとつ南にある「東浦インターチェンジ」まで戻って、「神戸淡路鳴門自動車道」に乗る必要があった。
しかし2020年3月に「淡路ハイウェイオアシス」内に「淡路北スマートIC」が誕生し、現在はETCを搭載していれば、そこから「神戸淡路鳴門自動車道」にも「淡路サービスエリア のぼり・神戸方面行き」にも乗り入れできるようになっている。
「淡路サービスエリア」 のぼり側・神戸方面」の施設概要

駐車場はくだり側と同じく、全体的にフラットで特に車中泊に支障は感じられない。

また明石海峡の展望所も、くだり側と同じように用意されている。

少し高台にある「のぼり側の展望所」からは、大阪湾の彼方に「あべのハルカス」が見えるのには驚いた。

また建物の横にある、「海のギャラリー」の絵もおもしろい。

建物の造りは、くだり側とほぼ同じ。
だが、こちらにはスタバもミスタードーナツもない(笑)。

代わりに産直コーナーがあり、特産品のたまねぎを買うことができる。
「淡路サービスエリア」の車中泊好適度
普通車で扇風機・電気毛布はもちろん、電子レンジも冷蔵庫も使える、現代の車中泊に最適なポータブル電源は、EcoFlow RIVER 2 Pro!EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
「淡路ハイウェイオアシス」のロケーション

上下線の「淡路サービスエリア」に加え、国道28号・県道157号からもアクセスできる「淡路ハイウェイオアシス」は、広大な「淡路島公園」の一部だ。

もちろん、ここにクルマを置いて公園内を散歩することも可能だが、「淡路島公園」には、ハイウェイオアシス以外にも9ヶ所の無料駐車が用意されているから驚く。
場内マップと詳細はオフィシャルサイトで確認を。
「淡路ハイウェイオアシス」の施設概要

「淡路ハイウェイオアシス」の駐車場。
ここだけで560台、上下線のサービスエリアを合わせると1000台を超えるのだから、IKKOでなくても「どんだけ~!」(笑)。

駐車場から階段を上がったところに建つオアシス館。

中はゴージャスなラウンジスペースになっており、誰でも無料で利用できる。

もちろん一画には、カフェと軽食のフードコートもある。

いっぽうこちらは、品揃えが豊富なだけでなく、人気商品がわかりやすく表示されたお土産品売り場。
ここを知ってしまうと、もはや「道の駅 あわじ」や「道の駅 東浦」の売店は見る気がしなくなる(笑)。

なお24時間利用できるトイレは、駐車場と同じ一階にある。
もはや「完璧」というしかない(笑)。
「淡路ハイウェイオアシス」 最寄りの温泉&周辺買い物施設

美湯 松帆の郷
約5キロ・クルマで10分。
☎0799-73-2333
大人800円
11時~22時(最終受付21時)・第1木曜定休
コンビニ
セブンイレブン・ファミリーマートまで約3キロ
スーパーマーケット
「マルナカ東浦店」まで約9キロ
「淡路ハイウェイオアシス」アクセスマップ
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