25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 ようか但馬蔵」の車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
温泉まで歩いて行ける「道の駅 ようか但馬蔵」は、竹田城址・出石・城崎温泉へのアクセスに恵まれた、但馬でもっとも利用しやすい道の駅

道の駅 ようか但馬蔵 DATA
標高 約80メートル
「道の駅 ようか但馬蔵」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第22回
登録日/2006年8月10日
道の駅 ようか但馬蔵 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.02.12
2015.11.28
2020.02.09
2020.03.20
2022.05.03
2025.06.21
「道の駅 ようか但馬蔵」での現地調査は2025年6月が最新です。
道の駅 ようか但馬蔵【目次】

「道の駅 ようか但馬蔵」のロケーション

「道の駅 ようか但馬蔵」は、京阪神から但馬エリアへ向かう主要幹線道路で、「遠阪トンネル区間」以外は無料で通行できる、「北近畿豊岡自動車道」の「八鹿氷ノ山インター」からすぐ近くのところにある。
2024年9月に「北近畿豊岡自動車道」が「豊岡出石インター」まで延伸したため、以前よりはスルーされやすくなったとはいえ、今でも”但馬の玄関”的役割を果たす、リピーターには馴染みの深い道の駅だ。

晩秋から早春には雲海に包まれる「竹田城址」まで約25分、皿そばで有名な「出石」まで約30分と、但馬東部の有名な観光地へのアクセスに秀でている。

また「城崎温泉」から丹後半島方面に通じる国道312号と、「湯村温泉」から「鳥取砂丘」方面に通じる国道482号の分岐点にあるため、一度小休止して旅の行き先を吟味にしたい際にも都合がいい。

さらに近くには、本格的なゲレンデを持つ「ハチ北高原」や「神鍋高原」があり、四季を通じて車中泊旅行者の姿が絶えない。
しかも徒歩圏内に、コンビニのファミリーマートと、日帰り温泉施設の「とがやま温泉 天女の湯」があるので、車中泊の利便性にも優れている。
ちなみに「ようか」は、漢字で「八鹿」と書く。
読みにくいため「かな表示」にしていると思うが、道路標識は漢字のままなので、最初は意味がよくわからなかった(笑)。
「道の駅 ようか但馬蔵」の施設

見づらいかもしれないが、こちらが「道の駅 ようか但馬蔵」のレイアウト図で、普通車の駐車場は大きく第一と第二に分かれており、100台以上収容できるキャパがあるので、簡単に満車になることはない。
またどちらも路面はフラットで、車中泊に支障はない。

第一駐車場の様子。

24時間トイレは建物群の一番左端にあり、中にはウォシュレットが完備している。

ただ「道の駅 ようか但馬蔵」には、明確なバイクの駐輪スペースが設けられていないようで、こういう姿も目立つ。
さすがにこれはどうかと思うので、早急に対処してほしいものだ。

いっぽう24時間トイレから離れた第二駐車場は、車の出入りが少ないぶん静かだ。
また日帰り温泉からも近い。
ただ、2025年6月に訪ねた時には、見覚えのないものが入口に置かれていた。

その正体は2023年8月に設置されたという、「移動式コインランドリー」だった。

「移動式ランドリーCOMOREBI」と名付けられたこの設備は、2024年には「能登地震」で大きな被害を受けた珠洲市に貸し出され、現地で大いに重宝されたそうだが、その意味では全国にある「防災基地」を謳う道の駅には、常設されてもいいと思うスグレモノだ。
冬に晴天の少ない日本海側や、車中泊の旅人の利用が多い道の駅なら、災害時に限らず普段から稼働させれば、それだけ早く投資回収も進むように思うのだが。

続いて場内の設備に目をやると、
「道の駅 ようか但馬蔵」には足湯があり、落ち着けるという点では、同じ道の駅でも「但馬のまほろば」や「但馬楽座」より条件は良く、少々早めに行っても退屈することはなさそうだ。

加えてコンシェルジュが駐在する観光案内所も備えており、但馬各地の観光パンフレットが手に入るだけでなく、観光に関する相談が可能だ。

最後は、垢抜けた雰囲気の物販飲食施設について。

「道の駅 ようか但馬蔵」では飲食と物販にも力を入れており、特産の「但馬牛」を使った多種多様な加工品も品揃えしている。

地元「八鹿」で育てた豚料理が自慢の、レストランのメニューはこちら。
「道の駅 ようか但馬蔵」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 ようか但馬蔵」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

「道の駅 ようか但馬蔵」では、自動販売機が置かれた、複数のよく目立つ場所に可燃物のゴミ箱も用意しており、旅行者の使用を牽制するような貼紙もなく(笑)、高感度大だ。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 ようか但馬蔵」 最寄りの温泉と周辺の買物施設

とがやま温泉 天女の湯
道の駅の駐車場から見える山の中腹にあり、徒歩でも行ける。
ただし往きはかなりの登り坂なので、夏場と積雪時、さらに道の駅の駐車場が空いている時は、クルマのほうが楽ができてお勧めだと思う。
☎079-665-6677
大人700円
10時~21時(受付最終20時)
木曜 定休
コンビニ
ファミリーマートまで200メートル
スーパーマーケット
鮮魚の品揃えがいい「フレッシュバザール八鹿店」まで約2.7キロ。
その手前には「スーパーセンタートライヤル」もできている。
「道の駅 ようか但馬蔵」のアクセスマップ
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