25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2025年10月に全館リニューアルオープンを果たした「道の駅 うずしお」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
2025年10月19日にリニューアルオープンした「道の駅 うずしお」は、車中泊より立ち寄りがお勧め!

道の駅 うずしお DATA
道の駅 うずしお
〒656-0503
兵庫県南あわじ市福良丙947-22
☎0799-52-1157
立ち寄りにお勧め!
「道の駅 うずしお」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
2023年1月に全館立て直しのため営業を休止。同年3月から「うずまちテラス」で仮営業を行い、2025年10月19日に完全リニューアルオープン。
「道の駅 うずしお」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.17
2010.03.27
2012.04.07
2015.02.08
2022.04.17
2023.03.05
2025.11.07
「道の駅 うずしお」での現地調査は、2025年11月が最新です。
道の駅 うずしお【目次】

「道の駅 うずしお」のロケーション

出典:淡路島観光協会
「道の駅 うずしお」は、淡路島の南端に位置し、鳴門海峡に架かる大鳴門橋を間近に眺望できる風光明媚な場所にある。

「道の駅 うずしお」からは、「大鳴門橋」の上に作られた無料の「アンカレイジ展望台」に通じる遊歩道に歩いて行くことができる。

「アンカレイジ展望台」からは、眼下に鳴門海峡が広がる。

川のように潮が流れる鳴門海峡。
ここからでも潮の満ち引きのタイミングが合えば、名物「鳴門のうずしお」を見ることができるかもしれないが、可能性は低いと思う。
もし「大鳴門橋」から見たいのなら、有料にはなるものの、室内空間になっていて雨風が凌げる、徳島側にある「渦の道」のほうがお勧めだ。

徳島県側は「大鳴門橋」の手前一帯が「鳴門公園」になっており、「渦の道」を含めて様々なアングルから鳴門海峡を見ることができる。

ただこのようにリアルな「うずしお」は、船からでなければ見られない。
「鳴門のうずしお」については、この記事が間違いなく役に立つと思うので、見たいと思う人はぜひ参考にしていただきたい。
また理由は後述するが、車中泊にも「うずしお観覧船」が出る福良港に併設された、「道の駅 福良」のほうが適している。
「道の駅 うずしお」の施設

さて、こちらが2025年10月に建て直しの完全リニューアルオープンを果たした、「道の駅うずしお」のレイアウト図だ。
かつての「道の駅うずしお」を知る車中泊の旅人は、『どこがいったいどう変わったのか?』に興味あると思うので、その対比をしながら紹介して行くことにしよう。

まずレイアウト図に❶を記した駐車場は、駅舎の近くに用意されていた、かつての大型車用駐車場を拡張し、メインの普通車駐車場に作り変えている。

上から見ると、24時間トイレにも売店にも近く、日中の利用時にはすこぶる便利になっているのだが…

問題はこの傾斜で、その度合が分かるよう黄色の垂直線を入れている。
筆者ならクルマを水平に保つための「レベラー」を利用するほどの傾きで、普通ならここでの車中泊は避けると思うのだが、『そんなの関係ねぇ!』という強者もいるようだ(笑)。

❷の駐車場は、リニューアル前と変わっていないが、ここも緩やかに写真の奥に向かって下っている。
ただここは傾斜よりも風に注意が必要で、強風時は風よけになるものがまったくないので、ハイルーフ車はモロに横風を受けるとけっこう揺れる(笑)。
かつては夜間に❶に避難していたが、今はフラットだったスペースが階段に変わってしまい、いい逃げ場がなくなっている。

また以前は、駅舎に向かう藤棚のスロープの手前に24時間トイレがあったが、リニューアル後は取り壊され、24時間トイレは駅舎の中にしかない。

ということで、この日は金曜日の午後に一度取材をした後、これまで通り、平坦なうえに、駅舎が海からの風に対する巨大な壁になっている、7キロほど離れた「道の駅 福良」で車中泊をし、土曜日の朝早くに再び足を運んでいる。
続いては新しい24時間トイレについて。

駐車場からの入口は駅舎の正面左にある。

もちろん中はウォシュレット付き。

出典:道の駅うずしお
新しい「道の駅 うずしお」は、建物が楕円形の「渦」あるいは「玉ねぎ」?を意識したような構造になっていて、1階部分に24時間トイレと情報コーナー、そしてスイーツの店と売店がある。

スキッと片付いた情報コーナー。

こちらはリニューアル前の情報休憩室。
いかにも「真面目な道の駅」という印象で、今より場所は分かりづらかったが、観光パンフレットの数もはるかに多く揃えられていた。

新しい売店は見通しが悪くて通路が狭く、良く云えば『ドン・キホーテみたいにいろいろなものがありそう』だが、そのぶん買い周りはしづらい。

オーソドックスなスクエア型の店舗なら、ある程度人が分散するのだろうが、ここは混雑したら、中央の狭いところに人が詰まって、にっちもさっちもいかなくなる。
客の少ないマイナー観光地ならいざ知らず、年間1000万人以上が訪れる「淡路島」屈指の観光スポットで、ちょっとコレはないんじゃないかな。

2階は飲食スペースだが、圧迫感は1階と変わらない。

奥に見えているのが、「あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン 本店」で、手前はそのイートインスペースだ。

そして、イートインスペースの奥に「囲炉裏食堂 うずしお」があるのだが、壁が曲線を描いているため、階段とエレベーターを出たところから、ご覧のカウンターは見えない。
ちなみに「囲炉裏 食堂うずしお」のメニューの一例を挙げると、
うずの幸お造り定食 3300円
いずしお囲炉裏定食 2500円
うずしお囲炉裏朝定食 2800円
※いずれも税込み
名前は「食堂」だが、値段は「割烹」(笑)。完全に観光バスでやってくるインバウンド向けの料金設定になっている。

ちなみにこちらは、一度に500人が収容でき、「大鳴門橋」を見ながら新鮮な海の幸が味わえたという、いかにも昭和感あふれる以前のレストラン。
さすがに『早く建て替えたほうがいい』とは思っていたが、新しい飲食コーナーよりはこちらのほうが、『さすがは鳴門海峡のお膝下』という気がするのは、「三丁目の夕日世代」の筆者だけだろうか…

この写真は以前の「道の駅 うずしお」の玄関で、すぐその横に「あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン 本店」があった。

「淡路島バーガー」と「あわじ島バーガー」の違い
「道の駅うずしお」のオリジナルである「あわじ島バーガー」は、淡路島産のタマネギや淡路ビーフなどの地元食材を用いたハンバーガーを住民が提案し、行政や観光協会、商工会議所などが連携してイベントなどでアピールしている「淡路島バーガー」の中のひとつ。

筆者が食べたのは、2011年10月に開催された「とっとりバーガーフェスタ」に「あわじ島バーガー」として初出品され、全国3位となった「あわじ島オニオンビーフバーガー」で、人気ナンバーワンの評判通り、なかなかウマい。
揚げた玉ねぎと柔らかく煮込んだ牛肉の相性は抜群で、770円でも納得できるものだったが、リニューアル後の今でも950円と、コメの値上がりに比べればカワイイもの(笑)。筆者の中では許容範囲だ。

かつての正面入口は、現在は下のように様変わりしている。

要はかつての1階が今の2階で、以前はこの裏手から「大鳴門橋」を眺めていたが、今は3階に展望台ができている。
写真は開店前だったのでチェーンが張られているが、日中は解放される。

展望台には人工芝が張られており、子供が転んでも大丈夫?なようにしてある。

また駅舎の外はオープンテラスになっていて、おにぎり屋さんのテイクアウトカウンターもあり、休憩も食事も可能。

おまけに可燃物のゴミ箱もしっかり用意されている。

この場所には、リニューアル前からある『藤棚のスロープ』が今も続いており、❷の駐車場から歩いて来ることができる。

春は遅咲きの桜と藤のコラボが美しい。
やはりこの道の駅のベストシーズンは4月中旬になるのだろう。

なお「道の駅うずしお」が工事中に仮営業していた「うずまちテラス」は、リニューアルオープン以降も駐車場として利用はできる。

ただし夜間はトイレが閉鎖されるので、車中泊はできない。
「道の駅 うずしお」の車中泊好適度
「道の駅 うずしお」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

メインの入口にある可燃物のゴミ箱は、閉店後は使えなくなるが、前述した「藤棚のスロープ」を登った先にある可燃物のゴミ箱は24時間使える。
どうせ24時間使えるのなら、「道の駅 あわじ」のように『どうぞどうぞ、ご遠慮なく』みたいに置いてくれる方が、喜ばれると思うけどなぁ(笑)。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 うずしお」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

南あわじリフレッシュ交流ハウスゆーぷる
道の駅からクルマで約20分。
☎0799-50-5126
大人800円
10時~22時30分(受付終了22時)・第3木曜定休
コンビニ
ローソンまで約7キロ
スーパーマーケット
「イオン南淡路店」まで約11キロ
「道の駅 うずしお」のアクセスマップ
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