25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、琵琶湖・湖南エリアにある3ヶ所の「湖岸緑地」の車中泊とキャンプに関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
琵琶湖・湖南の草津にある「湖岸緑地」は、リーズブルにキャンプ・車中泊ができる人気のスポット

草津「湖岸緑地」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.01
2009.10.06
2014.04.01
2015.01.31
2018.04.08
2022.04.14
2023.06.03
2026.04.26
※草津「湖岸緑地」での現地調査は2026年4月が最新になります。
草津「湖岸緑地」【目次】

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湖岸緑地とは…

キャンプはおろか、BBQができる無料の公園さえもが「希少価値」となっている現代の京阪神エリアだが、大阪からクルマで1時間ほどの琵琶湖の湖畔に、今もこのような素晴らしい無料のフィールドが残されていることをご存知だろうか…

てな記事を、筆者が最初に書いたのは2008年頃の話だが、それから約20年の間に状況は大きく変化し、特にコロナ禍でキャンプブームが沸き起こった2020年以降、「湖岸緑地」は『静かな車中泊キャンパーの寛ぎの場』から、『テントキャンパーの楽園』に取って代わられてしまった。
グリーンシーズンの週末になると、県内外から押し寄せるキャンパーのクルマで、「湖岸緑地」前の道路に渋滞が生じるようになり、駐車場の場所取りや枠外駐車、さらにはゴミの放置といったマナー違反・トラブルが続出。
そりゃそうだろう。

ハイシーズンになれば、家族で1泊1万円近くするオートキャンプ場がある琵琶湖の湖畔で、ゼロ円でキャンプができるとなれば、当然多くのキャンパーが注目する。
しかもその大半が、昨日今日キャンプを始めたばかりのようなビギナーたちだ。

結果は見えていたわけで、特に人気の高い『北山田1・志那1(南・中)・志那2』の駐車場は、2023年からGWなどに駐車場を有料化する社会実験を経て、2025年4月から正式にゲート式の駐車料金徴収システムが導入された。

土日は当日24時までの最大料金が1000円で、1泊2日の週末車中泊やキャンプは、クルマ1台2000円になる。
そもそも湖岸緑地とは…

さて。
「湖岸緑地」とは「都市公園湖岸緑地」の略称で、琵琶湖周辺の自然保全と、レクリエーションの利用増進を図るために、東岸一帯に整備された都市公園の総称。
具体的には、大津市・草津市・守山市・野洲市・東近江市・彦根市・米原市・長浜市の8市に設置されており、該当する公園はかなりの数に及んでいる。
その中で車中泊キャンプにお勧めなのは、草津市の「さざなみ街道」こと、県道559号の「近江大橋」から「烏丸半島」の間に点在する、「北山田-1」「支那-1」「支那-2」の3つの公園になる。

3つの公園は至近距離に連続して設けられているが、いずれにも仮設ではなく、きちんとしたトイレがある。

このあたりは「下物(おろしも)」と呼ばれる地域で、湖北町には及ばないが、晩秋になると多くのカモ達とともに、コハクチョウも飛来する。

いっぽう初夏には、「烏丸半島」にある「草津市立 水生植物公園みずの森」が、彩り華やかなスイレンの花で飾られる。

【正式名】
滋賀県営都市公園
湖東湖北地域・南湖東岸地域
湖岸緑地
「湖岸緑地」のお勧め車中泊キャンプ場所

「北山田-1」「支那-1」「支那-2」の3つの公園の駐車場は、いずれもフラットで、車中泊に支障はない。

それぞれには広々とした草地の広場が用意されており、BBQとキャンプをすることができるが、クルマの乗り入れは不可。

トイレはいずれも多目的トイレが洋式になっている。ただしウォシュレットはなく、夜間は照明が灯らない。
加えて可燃物のゴミ箱は置かれておらず、持ち帰りになる。
湖岸緑地 北山田-1

こちらが駐車場で、奥に小さく見えているのがトイレだ。

トイレを通り越した、駐車場の逆サイドに草地が広がっている。

ゆったりとテントが張れる草地の広場。ここはトイレから比較的近い場所にテントを張れるが、木立が少ないため日陰がない。
湖岸緑地 志那-1

紹介している3つの「湖岸緑地」の中で最大の面積を誇り、駐車場も敷地の南と北側(現地では中と表示)に2ヶ所設けられている。

北側(中)の駐車場には三角屋根が特徴のトイレがある。
車中泊キャンプにもっとも適しているのは、駐車場のトイレと反対の端っこだ。

ここは柵はあるものの、クルマの近くにテーブル&チェアも出せるし、面倒なら東屋もある。

またテントやタープが張れる草地も、駐車場とトイレから比較的近い。

また汀にもいいスペースがあり、ソロキャンパーの姿も多く見かけた。

ただし混雑ぶりが目立ち、トイレのキャパが足りなくなる日もありそうだ。

いっぽう、こちらが南側の駐車場で、奥に仮設のトイレが置かれている。

またこちらの駐車場は最近増設されたようで、この先の芝生エリアも合わせて整備されたようだ。
湖岸緑地 志那-2

3つの公園の中では、もっともトイレから近い場所にテントが張れる。

木立も多く、雰囲気もいい。
ただし草地の面積が小さく、キャンプとBBQがしたい人には”激戦区”だろう。
そのせいかキャンパーからは敬遠されているようで、他の2つの公園に比べると明らかに空いている。

だがそれは、車中泊利用者にとっては都合のいいこと。
混雑が予想される日は、3つの公園ではここが一番の狙い目だと思う。
さて。

確かに「湖岸緑地」は魅力的なフィールドだが、それは”洗い物もゴミも自宅に持ち帰って処理ができる範囲に住む人”にとっての話でしかない。
近畿・東海圏外から訪れる旅人の場合、長旅の途中にここでBBQのような自炊をすると、その後始末に苦労する。
首都圏とは比べるべくもないが、それでも京阪神は都会のうち(笑)。
四国や東北とは違って、近畿ではもはや、何をするにもお金がかかる。
とどのつまり、結局翌日か近いうちに有料のキャンプ場かRVパークを利用せざるを得なくなるので、本当に噂通りここが良いかどうかは、その後のスケジュールと合わせて冷静に判断する必要があるだろう。

ちなみに…
琵琶湖の畔のどこかで、がっつりキャンプが愉しみたい人にお勧めなのは、湖西の「道の駅 しんあさひ風車村」の近くにある「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」だ。

ここは夫婦で1泊3000円と低料金ながら、まさに汀と呼べる場所にクルマを乗り入れ、サイトに座ったまま朝日を眺めることができる。
遠路はるばる琵琶湖まで来てキャンプをするなら、こういう日本一の湖らしさというか、北海道チックな雄大さが味わえるロケーションでないとつまらない。

キャンプ場なのでゴミの処分も食器洗いもできるが、トイレは仮設になる。
それでも琵琶湖界隈で、この料金は破格とも云えるだけに、どこかで妥協する必要があるのは致し方あるまい。

筆者はその差額を、近江牛に回すことで家内を口説いた(笑)。
いっぽう道の駅では、可燃物のゴミ箱を用意してくれている「道の駅 草津」が近くにある。

ここは2023年3月に、隣接する「ロックベイガーデン」がリニューアルオープンしたばかりで、物販飲食が充実している。

ただ残念なことに、「道の駅 草津」の24時間トイレはウォシュレット化されていないため、リニューアルされるまでは、それほど大きなメリットがあるとは思えない。
とはいえ、キャンプの過剰とも云えるブームが続く間は、昔とは違い、夜も「湖岸緑地」に平穏さを期待するのは難しいかもしれない。
草津「湖岸緑地」の最寄りの温泉と周辺買い物施設
草津市立 なごみの郷
志那-1から約3.4キロ
☎077-568-4753
おとな490円
60歳以上は150円
10月~5月末
10時~16時30分(受付最終16時)
6月~10月
10時~18時(受付最終17時30分)
木曜・第2日曜定休
閉館時間が早いのでご注意を。
買物を兼ねて出かけるなら、「イオンモール草津」に日帰り温泉「水春」がある。
草津温泉 水春
☎077-516-1126
おとな平日1050円(土日祝1200円)
9時~25時(受付最終24時)・無休

イオンモールには、ブック・オフからシネマ・コンプレックスまで揃っているので、雨でも退屈する心配がなく、長旅の旅行者にも適している。
草津「湖岸緑地」のアクセスマップ
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