25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、琵琶湖全域を車中泊で旅したい人に向けた情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
琵琶湖は老若男女の車中泊旅行者にフィットする、近畿屈指のドライブ&観光スポット

「琵琶湖」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2003年以降、2026年まで通算24年間で100回以上
「琵琶湖」での現地調査は2026年4月が最新になります。
琵琶湖 車中泊旅行ガイド


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琵琶湖の概要

出典:文化デジタルライブラリー
最初に、「琵琶湖」のプロフィールを簡単に紹介しておこう。
形が楽器の「琵琶」に似ていることから、その名が付いたという「琵琶湖」は、日本でいちばん大きく、もっとも古い淡水湖で、約400万年もの歴史を有する”筋金入り”のネイチャーフィールドだ。
それゆえ1700種以上の水生動植物が生息することが報告されており、そのうちの60種以上が琵琶湖の固有種と云われている。

「琵琶湖」の貯水量は約275億トンで、その水を利用する滋賀・京都・大阪・兵庫の4府県に住む約1,450万人が、1日に使う水量の約11年分に相当している。
近年は異常気象で渇水に喘ぐ地域が増えているが、大阪で暮らす筆者たちは、お陰様でその心配がないのはありがたい話。
関西では、京都や大阪の人間から『滋賀には何もない』などといじられた際に、滋賀県民が『琵琶湖の水止めたろか!』と切り返すのが”お決まりのジョーク”だが、確かにこのご時世でそれができたら、滋賀県は「信長様」の時代のように、再び『畿内の中心地』になれるかもしれない(笑)。

さて。
旅行者が気になるのは「琵琶湖」の湖岸距離だと思うが、その長さは約235キロで、直線に直すと「大津」から静岡県の「浜松」まで行くのとほぼ同じになる。
ゆえにクルマなら高速道路を使わずとも、1日で十分に一周することが可能だ。

出典:じゃらんnet
「琵琶湖」は昔から慣例的に「湖北」「湖西」「湖東」「湖南」の4つのエリアで語られてきた。
大雑把に云うと、京都に近い「大津(湖南側)」と、戦国時代に「信長」と「秀吉」が城を築いた、「近江・長浜(湖東)」は都市化が進んでおり、湖北と湖西には今でも自然が多く残っている。
ただ現在は、市町村統合で広くなった「大津」を独立させ、5つのエリアで紹介されることが多いようだ。
なお、上のイラストの「甲賀・信楽」は琵琶湖から離れており、「滋賀県」全域のエリア区分時に使われる。
より詳しく「琵琶湖」の概要が知りたい人には、こちらのサイトが役に立つと思うので、のちほどご覧いただきたい。
琵琶湖が車中泊旅行にお勧めなワケ

クルマ旅で嬉しいのは、『来た道を戻らずに済む』ことだ。
つまりそういうルートが組める湖・島・半島は、そもそもクルマ旅に適している。

出典:フリーペーパー道の駅
しかも「琵琶湖」の周囲には、道の駅がほぼ満遍なく点在しており、車中泊スポットで困ることがない。
おかげで車中泊の旅人は、一度に「琵琶湖」全域を周らなくても、4つのエリアをじっくりと観光することができる。

加えて「琵琶湖」には、次の代表的なコンテンツが存在する。
①桜や紅葉を含む「絶景」
②キャンプやバードウォッチングなどの「アウトドア」
③世界遺産の「比叡山延暦寺」や国宝「彦根城」などの「史跡」
このコンテンツを季節とエリアに落とし込んでいけば、まさに”十人十色の観光旅行”ができあがるわけだ。

冒頭で筆者は、これまでに100回以上「琵琶湖」に足を運んでいると記しているが、若い頃は冬に飛来する野鳥を追いかけ、年老いてからは史跡・名城を丁寧に見てまわるなど、四半世紀をかけて自らのライフステージに見合う旅を楽しんできた。
だからこそ『琵琶湖は紛れもなく、近畿屈指の車中泊旅行スポット』と断言できる。
そしてそれが「言葉遊び」でないことは、下の記事をご覧いただけば、お分かりいただけると思っている。

その経験から、もうひとつアドバイスしたいのが「琵琶湖」を訪ねる時期だ。

「琵琶湖」は夏を迎えると、マリンスポーツと湖水浴を楽しむ若者たちが競うようにやってくるため、道が渋滞してクルマ旅には適さない。
静かな「琵琶湖」を楽しみたいなら、紅葉が始まる11月中旬から、冬を挟んで桜の咲く4月中旬までがお勧めだ。

厳冬期はスタッドレスタイヤが欠かせないが、近畿では滅多にお目にかかれない、雪国のような景観に出会える日もある。

ところで。
近頃は「琵琶湖」を一周することを、「ビワイチ」と呼ぶらしい。
主にサイクリングにおける話だが、クルマ旅ではあまり「ビワイチ」にこだわる意味はないと思う。
サイクリストは「景観」よりも、235キロという長距離を走り切る「達成感」を求めて琵琶湖にやってくるが、アクセルを踏むだけのクルマにそれはない。
また自転車とは走れる道が違い、クルマでは思っているほど車窓から琵琶湖が見えないことも、そう書く理由のひとつだ。
そもそも…

一度の訪問で、「すべて」を見て帰れるほど琵琶湖というのは甘くない。
何度もリピートして、その地の見聞を深めていくのが「大人の旅の流儀」であって、それを自由奔放に実現する手段として「車中泊クルマ旅」がある。
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