「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
24時間トイレと駐車場しかない今の「道の駅 しんあさひ風車村」は、公園の無料駐車場と何ら変わりなし。

「道の駅 しんあさひ風車村」 DATA
道の駅 しんあさひ風車村
〒520-1511
滋賀県高島市新旭町藁園336
現地電話なし。問い合わせは
☎0740-25-8040(高島市観光振興課)
24時間利用可
無休
※物販飲食施設なし
「道の駅 しんあさひ風車村」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
前身は1988年に開業した「新旭風車村」で、1993年4月に道の駅に登録。
施設の老朽化に伴い、2016年から休業。
2017年に「高島市新旭風車村公園の設置と管理に関する条例」が廃止され、民間企業の「光亜興産」に対して、休業していた道の駅の敷地を翌年4月から20年間貸出する契約が締結された。
2018年7月、道の駅の跡地にグランピング施設の「STAGEX高島」がオープン。
同時に、隣接する空き地に駐車場と24時間トイレだけの道の駅が移設されている。
「道の駅 しんあさひ風車村」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.04.09
2010.02.24
2011.04.17
2013.01.27
2014.04.08
移転以降
2019.01.20
2020.04.02
2020.06.22
2022.06.12
「道の駅 しんあさひ風車村」での現地調査は2022年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2026年5月に更新しています。
道の駅 しんあさひ風車村

「道の駅 しんあさひ風車村」の
最寄りの温泉&周辺買い物施設
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「道の駅 しんあさひ風車村」のロケーション

「道の駅 しんあさひ風車村」は、琵琶湖の西の湖岸沿いを走る、滋賀県道333号安曇川今津線沿いにある。

「風車街道」とも呼ばれる「道の駅 しんあさひ風車村」の付近は、桜並木が延々と続く、サイクリングやドライブに人気のある通りで、春は花見に訪れる人も多い。

湖岸にはところどころに無料の駐車場が設けられており、こうして「琵琶湖」の畔に出ることもできるが、有名なのは「源氏浜」だ。
最近では、ここでNHKの朝ドラ「ばけばけ」のロケも行われている。

また近くには湖畔でキャンプが楽しめる、「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」もある。
現在の「しんあさひ風車村」

さて。
前述したように、2018年7月に「道の駅 しんあさひ風車村」は、民間資本によってグランピング施設に生まれ変わっている。
もっとも…
車中泊で旅をする人間にすれば、グランピング施設がどういうものかは「どっちでもいい話」だと思うのだが、テント1泊がさきほどの「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」の約10倍で、キャンピングカーのレンタル料金よりも遥かに高いという「料金設定」には驚くしかなかった(笑)。
それよりも我々にとって大事なのは、『これからもここが「道の駅」として使えるのか?』だが、その答えを書く前に、記録していた当初の「道の駅 しんあさひ風車村」の様子と、それが現在に至ったあらましを記しておきたい。
今となっては、そういう昔話を語れる旅人はきっと少ないと思う。
かつての「道の駅 しんあさひ風車村」

当初の「道の駅 しんあさひ風車村」は、1993年4月22日に登録された「日本で最初の道の駅」のひとつで、オランダ風の大きな風車がランドマークのオシャレな道の駅として、多くの利用客で賑わっていた。
その頃は道の駅の中に宿泊施設と「菖蒲湯」があり、筆者がまだ車中泊を始める前の1990年代には、「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」に泊まった際に、お風呂を何度か利用させてもらったことを覚えている。

また車中泊を始めてからは、ここで「お花見車中泊」を楽しんだこともある。

しかし生活道路から遠く離れたこの道の駅は、野菜の直売所があるわけでもないうえに、冬は雪が積もる日もあって観光客が激減する。
そのうえ、「風車」のような余計な設備のおかげで維持費はかかる…
正直、指定管理業者にどうこうできる範疇ではなかったのだろう。
それはホームページの更新記録を見れば一目瞭然で、日が経つごとに明らかに心が折れていた。

その後も足を運ぶたびに施設の荒廃は進んでいたが、2006年にわずか6キロほど離れた国道161号線沿いに「道の駅 藤樹の里あどがわ」が誕生する。
そしてこれが、「道の駅 しんあさひ風車村」とっての、まさに『トドメの一撃』とも云える出来事となった。
もはや行政が資金を投入して根本からリニューアルしなければ、誰がやっても結果は変わるまい…
そう思った矢先に、リニューアル計画が持ち上がったわけだが、まさかグランピングに走るとは思わなかった(笑)。
現在の「道の駅 しんあさひ風車村」の施設

「道の駅 しんあさひ風車村」の実態は、このイラスト図の下のグレーの駐車場と、その右横のトイレがある公園部分で、そこにはまさに「国交省の道の駅」だけが広がっている(笑)。

駐車場はすこぶるフラットで、車中泊に支障はない。

こちらが24時間利用できるトイレ棟で、多目的トイレにウォシュレットが用意されているようだ。

なおスタンプは「ステージクス高島」のセンターハウスの入口に置かれている。

それにしても…
さすがに最初は”仮の姿”だと思ったので、高島市の観光課に電話で確認してみた。
『この先、ここに道の駅の何か施設を建てる予定はありますか?』
『今のところ、ありません』。
高島市は想像以上にしたたかだ。
確かにこれでも、道の駅の条件は満たしている(笑)。
しかしそれは国土交通省との間の話で、利用者である国民が、それを許すかどうかは別問題だろう。

世の中には同じように、敷地に24時間使える公衆トイレと駐車場がある公園はいくらでもあり、それらとの明確な違いが説明できなければ、国は全部それを『優遇措置に恵まれた道の駅』に公認しないと、公平性が保てない。
筆者は例外ばかりを認めていたら、道の駅の制度そのものが崩壊していくだけだと思うのだが、貴方はこういう道の駅が必要だと思いますか?
ちなみにChatGPTの答えは以下の通り。
なぜ滋賀県は滋賀県は「道の駅 しんあさひ風車村」の道の駅申請を取り下げないのか?
滋賀県が「道の駅 しんあさひ風車村」の登録申請を取り下げない最大の理由は、制度上「最低限の道の駅機能」が維持されている限り、直ちに登録廃止にする必要がないためだと考えられます。
現在の「道の駅 しんあさひ風車村」 は、かつての「風車村」時代の観光施設から、グランピング施設「STAGEX高島」を中心とした形に大きく転換しています。2018年に全面リニューアルされ、従来型の道の駅機能は縮小されました。
そのため利用者からは、
「実質的にはグランピング施設」
「道の駅らしい物販や情報提供が弱い」
「駐車場とトイレだけに近い」
という声もあります。
ただし現在でも、
24時間利用可能な駐車場
公衆トイレ
休憩機能
一定の情報提供機能
は維持されており、近畿「道の駅」連絡会や滋賀県観光サイトでも、道の駅として掲載が続いています。
国土交通省の「道の駅」制度では、登録廃止は比較的重い扱いです。
実際に廃止されるのは、
完全閉鎖
自治体側が返上申請
継続運営不能
要件を長期間満たさない
といったケースが中心です。
つまり滋賀県や高島市としては、
完全閉鎖ではない
最低限の機能はある
「道の駅ブランド」を維持したい
将来的な再整備余地を残したい
観光拠点として名称価値がある
という事情から、あえて登録返上していない可能性が高いです。
特に「道の駅」という看板は、カーナビ・観光案内・スタンプラリー・道路利用者誘導などで集客効果が大きいため、自治体側には残すメリットがあります。
一方で、道の駅ファンや車中泊利用者の間では、
「実態と制度名が合っていない」
という批判も以前からあります。
要は、自治体が「甘い汁」を吸うために残しているだけ…
本当に分かりやすくてグッドだね。
滋賀県はこういうところにまで、「近江商人」らしさを発揮しなくていい(笑)。
「道の駅 しんあさひ風車村」の車中泊好適度
「道の駅 しんあさひ風車村」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 しんあさひ風車村」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
宝船温泉 湯元ことぶき
約8キロ・クルマで10分
☎0740-32-1293
おとな700円
9時~20時(受付最終19時30分)
月曜 定休
コンビニ
「道の駅 藤樹の里あどがわ」のローソンまで約6キロ。
スーパーマーケット
「道の駅 藤樹の里あどがわ」の向かいにある「平和堂」まで約6キロ。
「道の駅 しんあさひ風車村」のアクセスマップ
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