「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
すぐ近くに格安の入浴施設がある「道の駅 せせらぎの里こうら」は、特に歴史ファンにお勧めしたい湖東のアットホームなベスト車中泊スポット

道の駅 せせらぎの里こうら DATA
「道の駅 せせらぎの里こうら」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第37回
登録日/2012年3月26日
「道の駅 せせらぎの里こうら」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.06.29
2022.06.11
2026.05.16
「道の駅 せせらぎの里こうら」での現地調査は2026年5月が最新です。
道の駅 せせらぎの里こうら

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「道の駅 せせらぎの里こうら」のロケーション

湖東の歴史を知る人には、このマップをご覧いただければ、冒頭のキャッチコピーの意味がすぐにお分かりいただけると思うのだが、「道の駅 せせらぎの里こうら」は湖東に残る名城「安土城」「彦根城」「長浜城」のいずれにも、アクセスしやすい好立地に建っている。

国宝 彦根城
具体的には、「織田信長」の居城であった「安土城跡」まで約12キロ・クルマで30分、徳川四天王のひとりである「井伊直政」が、「関ヶ原の合戦」後に「石田三成」の所領であった近江国を受け継いで築城した国宝「彦根城」には約18キロ・クルマで35分、そして「羽柴秀吉」が初めて城持ち大名となって築城した「長浜城」は、約24キロ・クルマで40分のところにある。
つまり京阪神在住のお城好きなら、土曜日に「安土城」と「彦根城」を周り、ここで車中泊して翌日の午前中に「長浜城」を見て帰るという、関東の旅人には羨ましすぎるスケジュール(笑)が、いとも簡単にこなせてしまう。
そして喜ぶのは、まだ早い。

実は道の駅がある「甲良町」は、その「安土城」「彦根城」「長浜城」のいずれにも浅からぬゆかりを持つ、『築城の名手』で名高い武将の生まれ故郷だ。
ちなみに、この武将と「彦根城」とのゆかりは、初代藩主であった「井伊直政」親子との深い人間関係にあり、「安土城」では若き日に築城の土木工事に参加している。
そして「長浜城」では、「浅井家」出奔後に浪人同然の身となっていたところを拾われ、「羽柴秀長」に士官したことで、大きな飛躍のきっかけを掴む…
その武将の名は「藤堂高虎」。

出典:NHK
2026年放送の大河ドラマ「豊臣兄弟」では、下の5月10日放送の第18回で、まさにその駆け出しの様子が描かれていたので、記憶に新しい人は多いはずだ。
道の駅から約2キロのところには、番組最後のゆかりの地の紹介で登場した、さきほどの銅像が建つ「高虎公園」と、そのプロフィールがアニメで見られる「藤堂高虎ふるさと館」があるので、「豊臣兄弟」を見ていた方には、ぜひ立ち寄ってみていただきたい。

藤堂高虎 ふるさと館 和の家
〒522-0244
滋賀県犬上郡甲良町在士474
☎0749-29-9033
入場無料
10時~15時
火曜・水曜定休、お盆と年末年始は休館
前と隣に10台程度が停められる専用駐車場あり(無料)
なおSNS(フェイスブック)はこちら。

ちなみに…
「浅井長政」から始まって「羽柴秀長・豊臣秀吉」、そして「徳川家康」からその孫の三代将軍「家光」にまで仕えた「藤堂高虎」は、大河ドラマの主人公になってもおかしくないだけの経歴を持つ人物だ。
以下は筆者がまとめた「藤堂高虎」のプロフィールと、これまで訪ねたゆかりの城の紹介記事になる。
「道の駅 せせらぎの里こうら」の施設

こちらが「道の駅 せせらぎの里こうら」の航空写真になる。

普通車の駐車場は、上の写真の❶(左)と❷(右)の2ヶ所に分かれているが、いずれもフラットで車中泊に支障はない。

もちろん車中泊に向いているのは、写真左の24時間トイレに近い❶だ。

こちらが24時間トイレ。

もちろん中はウォシュレット。

なお❸の大型車駐車場とは道を挟んで離れているので、夜間もエンジン音はほとんど気にならなかった。

車中泊をしてみて気づいたのだが、この道の駅は『夕陽と朝日を居ながらにして拝める』全国でもレアな道の駅で、この写真が朝日になる。

駐車場は広く、真冬以外はゆっくりサンセットタイムが楽しめる時間帯に来ても、特に差し障りはなさそうだ。
閉店時間が17時と早いのは困りものだが、こういう時には都合がいい(笑)。

ちなみに自販機には「藤堂高虎」が。
近頃の自動販売機は、こういうご当地デザインになっているものが多く、それとなくチェックするとおもしろい。

実は、この道の駅には直売所の裏側に「観光案内所」がある。

ただ、この屋外休憩スペースの奥にあるため、存在自体が分かりづらいのと、営業時間が10時から16時とかなり短い。
それに人が遊びにやって来る施設の”一等地”に、わざわざ覚醒剤禁止の看板を立ててどうするの!(笑)。
『この町の若者は、そんなに不法ドラッグを使っているのか』と、反対に町外からやってくる観光客に不信感を抱かせてしまうだけだ。どうしても注意したいなら、トイレの中で十分だろう。
もし「甲良町」が、もっと観光客に来てほしいと望むのなら…
このサイトの冒頭に書いた『湖東の名城に近いオンリーワンとも呼べる立地の強み』をもっとアピールし、少なくても駅舎の中の一画に「観光案内所」を移転させて、しっかりと周辺の歴史ガイドができる体制を整えたほうがいい。
この場所は、アイスクリーム屋でもクレープ屋でも人は来てくれる。
そもそも鉄道の駅を見れば分かるように、「観光案内所」は町のコンシェルジュ(お客様専属の秘書)に値する重要な機能だ。
参考にすべきは福島県の「道の駅 喜多方」で、ここの「観光案内所」は道の駅の理想に近いと思うし、集客にもイメージアップにも大いに貢献していると思う。
最後は物販飲食施設について。

直売所の品揃えは平々凡々だが、公式サイトはおもしろい。
旬の食材や一押しの食材を使った、滋賀県立大学生活栄養学科監修のレシピが紹介されている。
湖東エリアの道の駅で物販といえば、ここから約13キロ・20分ほどのところにある「道の駅 東近江市あいとうマーガレットステーション」が断トツなだけに、観光客はそちらに行くほうがいいかもしれない。
いっぽう食堂はリーズナブルでいい感じ。

ただ公式サイトにメニュー等の詳細が出ていないのは残念で、これだけ安いのならテキストだけでも載せたほうがいいと思う。

ちなみに、上の2026年5月時点のメニューから抜粋して紹介すると、
ナポリタン700円
かつ丼750円
ちゃんぽん680円
からあげ定食850円
生姜焼き定食930円
天ざる900円
これぞまさしく、年金生活トラベラーやトラック運転手が望む”昼飯”だ(笑)。
道路休憩施設の道の駅には、こういう食堂が本来は欠かせない。

それに加えてであれば、こういう店があるのは何ら問題はない。
ここは若者向きのピザ屋さんと棲み分けできていて、いいと思った。
総じて「道の駅 せせらぎの里こうら」は、”旅の宿”として利用するのによくできている施設だと思う。
願わくば、もう少し町外からのお客に目を向けてくれれば、「道の駅 東近江市あいとうマーガレットステーション」と並ぶ、『湖東の双璧』になれる可能性は高い。
「道の駅 せせらぎの里こうら」の車中泊好適度
「道の駅 せせらぎの里こうら」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあるが営業時間に利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

夜間も木のボックスは出されているが、このボックスは”空洞”で、中には底がないので、ゴミは捨てられない。開店前にこの状態にしてくれるので、それから利用が可能になる。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 せせらぎの里こうら」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

甲良町保健福祉センター 香良の湯
道の駅から約1.5キロ・クルマで5分
☎0749-38-5155
大人250円
13時~20時
火曜 定休
※シャンプー・ボディーソープあり
コンビニ
ファミリーマートまで約1.7キロ
スーパーマーケット
「業務スーパー甲良店」まで約1.8キロ
「道の駅 せせらぎの里こうら」のアクセスマップ
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