「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 あいの土山」は、木造建築で有名な「隈研吾」氏の設計で、奇抜な外観に生まれ変わった道の駅。

道の駅 あいの土山 DATA
「道の駅 あいの土山」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月2日
前身は1981年に開業した「土山町自然休養村管理センター」。
2025年8月1日にリニューアルオープン。
「道の駅 あいの土山」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.11.14
2026.05.16
「道の駅 あいの土山」での現地調査は2026年5月が最新です。
道の駅 あいの土山

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「道の駅 あいの土山」のロケーション

「道の駅 あいの土山」は、三重県の亀山と滋賀県の草津を結んでいる主要幹線道路の国道1号沿いに建つ道の駅。

ご承知のように、国道1号は江戸時代の東海道を踏襲しており、近くには「東海道五十三次」の49番目の宿場にあたる「土山宿」が今も残る。

こちらは「歌川(安藤)広重」が代表作の『東海道五十三次』で描いた「土山宿」。
雨が多いその土地柄から、「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」と「鈴鹿馬子唄」にも唄われていることから、「道の駅 あいの土山」の名前がついたというのだが、なんだかコジツケに近いネーミングかと(笑)。

いっぽうこちらは現在の国道1号。
今でこそ並行するように新名神高速道路が走っているが、バイパスのように信号がなく、それを知っている地元のドライバーはよくこの道を利用している。
問題は「参勤交代」の必要がない現代の旅人が、『「道の駅 あいの土山」の前を通る国道1号を走る理由があるのか?』だ。

「土山」は焼き物の町「信楽」からも、忍者の里「甲賀」からも、微妙に離れており、観光目的で行く人はほとんどいない。
つまり一般的には、「琵琶湖」と「伊勢路」を行き来する際の”旅の宿”に使うくらいしか用途がなく、この道の駅のことを知りたいのは、スタンプラリーか道の駅めぐりが目的の人になると思う。
それに輪をかけているのが、2025年のリニューアルオープンだろう。
「道の駅 あいの土山」の施設

新しく建てられた「道の駅 あいの土山」は、今の国立競技場を手掛けた、木を使う建築で有名な「隈研吾」氏が設計・デザインした施設ということで、一部の人達の間で話題を呼んでいる。
確かにその奇抜さと大きさは、他の道の駅とは一線を画していると思う。
駅舎は土山の豊かな自然と歴史的な風景を表現しており、屋根は特産品である「土山茶」の「茶葉」、外壁の色違いの木材は、前述した「歌川広重」の浮世絵に描かれている「雨」をモチーフにしているらしい。
凡人にはさっぱり分からない創造性だが、それでも誰もが気になるのは建設費用で(笑)、リニューアルの総事業費は19億8千万円と公表されている。
ただ筆者には、それが法外か妥当かさえ分からない。
しかし、ここが車中泊に適していないのは一目瞭然だった!

理由は駅舎ではなく駐車場にあるのだが、駅舎の前の駐車場はゴルフ場のグリーンのようなアンジュレーションで、ほぼ平坦なところがなく、どこかに向かって傾斜している。

しかも24時間トイレに近い場所ほど傾斜は酷く、それは第2駐車場も変わらない。

24時間トイレの入口は駅舎の外にあり、そこに可燃物のゴミ箱も置かれている。

中はもちろんウォシュレット。

男子トイレの入口横には、シャワー付きの洗面台があったが、道の駅にここまでの設備がいるのかな。むしろ『百害あって一利なし』になるような気も(笑)。

広々とした売店は、垢抜けしていて百貨店チック。明らかにコンサルが入っているのが分かる品揃えと陳列だ。

甲賀市の観光PR大使って、『吉幾三は青森県の五所川原出身の人やんか!』っと、大阪のおっちゃんは突っ込みたくなる。
聞けば「津軽金山焼」と「信楽焼」の焼き物繋がりらしいのだが、その程度のご縁なら、まだNHKの朝ドラ「スカーレット」で主役を演じた、「戸田恵梨香」くらいにしとけばいいのに…
「スカーレット」をご存知ない方のために、PR動画を用意しておこう。
いっぽうではこういうレアな商品も。

小学生の男の子がいるお父さんは、心中穏やかではいられないかも(爆)。

最後は食堂の、おこわ屋「いく野」。
メニューは公式サイトで確認できるが、思っているより100円から200円ほど高く、それは売店の商品にも感じた。
総じて、
新しい「道の駅 あいの土山」には、地元の人が参画している”気配”がない。
すべて”東京仕込みの借り物”みたいで、京阪神の都会から訪れる人に、鮮度を感じさせるものではない気がした。
Ps リニューアル前の「道の駅 あいの土山」

正直、筆者は『県を代表する文化施設でもない、地方の道路休憩施設なんだから、このくらいが馴染みやすくていいんじゃないの』と思っている(笑)。

道の駅 さんさん南三陸
実はこれまでに、「蒜山高原」でも「鳥取砂丘」でも、そして高知県の「道の駅 ゆすはら」と宮城県の「道の駅 さんさん南三陸」でも、「隈研吾」氏の建築物を見て来ているのだが、総じて感じるのは『浮いている』こと。
そして経年すると『汚れて汚くなる』。
コンセプトも大事だろうけど、道の駅は多くの人が出入りする入場無料の公共施設で、簡単には汚れず壊れず、クルマで云えば「ハイエース」が如く、もし美観を求めるなら、それはデザインというより合理性に裏付けられた”フォルム”に対してであって、外観を見てどうこう語るものではないと筆者は思うがどうだろう。
このリニューアルが良かったのか悪かったのかは、10年ほど経てば見えてくるのだろうが、「道の駅ゆすはら」の苦労を見れば、『大きなリスクを背負ったな』というのが率直な感想だ。
「道の駅 あいの土山」の車中泊好適度
「道の駅 あいの土山」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 あいの土山」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
水口温泉つばきの湯
※道の駅から約13キロ・20分
☎0748-65-1126
おとな平日870円・土日祝970円
10時~23時(最終受付22時30分)
近いのは
甲賀温泉 やっぽんぽんの湯
※道の駅から約5.4キロ・10分
☎050-8882-2678
おとな平日1300円・土日祝1600円
12時~22時(最終受付21時)
不定休
コンビニ
セブンイレブンまで約350メートル
スーパーマーケット
「フレンドマート土山店」まで約3.8キロ
「道の駅 あいの土山」のアクセスマップ
湖南 車中泊旅行ガイド

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