25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、名神高速道路の「多賀サービスエリア」の上下線それぞれの車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
コインシャワーとお風呂がある「多賀サービスエリア・下り線京都方面行き」は、北陸、名古屋方面から京都観光に訪れる人の前泊地にお勧め

「多賀サービスエリア」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
上り線(名古屋方面行き)
2010.03.13
2013.03.15
2017.04.12
2019.10.01
2020.09.19
2022.06.11
2025.04.25
2026.05.17
下り線(京都・吹田方面行き)
2009.09.22
2010.03.14
2010.05.16
2010.07.21
2010.11.19
2011.04.17
2012.05.07
2013.03.17
2015.03.16
2015.10.25
2020.06.17
2022.06.11
2026.05.17
「多賀サービスエリア」での現地調査は2026年5月が最新になります。
多賀サービスエリア【目次】

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「多賀サービスエリア」のロケーション

名神高速の「多賀サービスエリア」は、名古屋方面から来ると、国宝で世界遺産登録候補の「彦根城」に近い「彦根インター」から、西に7キロほど進んだところにある。

「京都東インター」まではまだ約60キロ、45分ほどはかかるのだが、東方から来る車中泊の旅人には、利便性を考慮すれば、ここが京都観光の前泊地には最適だろう。
「多賀サービスエリア・下り線(京都方面行き)」の施設

出典:EXPASA多賀
こちらが「多賀サービスエリア」下り線の場内レイアウト図。

ここには「EXPASA」ができる以前の1984年から、ハイウェイホテル「レストイン多賀」があり、東名高速道路の「足柄サービスエリア」に次ぐ宿泊・入浴施設を持つSAとして、多くの旅人に親しまれてきた。

「レストイン多賀」には大浴場があり、現在も営業している。
入浴のみ1時間未満
おとな700円
※1時間を超過した場合は300円加算
12時~翌朝10時

またそれとは別に、EXPASAの一画にもコインシャワーとコインランドリーがある。

コインシャワー
300円/10分
24時間(清掃時間:6~8時 ※清掃15分前より受付休止)
コインランドリー
洗濯機200円/1回 ・乾燥機100円/30分
24時間
EXPASA

合わせてここで、たびたび登場する「EXPASA」についても説明しておこう。
「EXPASA」は、NEXCO中日本がサービスエリアに展開する商業施設のこと。
サービスエリアが積極的に利用したくなる施設になることを目的に、デパ地下や駅ナカにあるようなテナント(飲食店等)を多数取り入れている。
ネーミングは、現在のSA・PAの概念を超えるという意味を込めたEXCEED・EXCELSIOR(語源が外へ、超越等)の「EX」と、パーキングエリアの「PA」、サービスエリアの「SA」を組合せた造語だ。

多賀SAで一際目を引くのは、単独出店している「(京都)王将」。
関西人ならご承知の通り、王将には「大阪王将」と「京都王将=餃子の王将」があり、餃子が本当においしいのは、この「京都王将」と云われている。

たしかに評判通り餃子はおいしく、ランチのボリュームも満点。おまけに25時(ラストオーダー24時30分)まで営業しているのもありがたい。
ただし困ったことに、この店にはビールが置いてなかった!
ゆえに車中泊には、餃子のテイクアウトがお勧めだ(笑)。

こちらはフードコート。
昔は「CoCo壱番屋」があったが、2022年6月に訪ねた際には「伝説のすた丼屋」に入れ替わっていた。

テイクアウト・コーナーには、大阪の人気たこ焼き店「道頓堀くくる」がある。

そして、ちょっと垢抜けた「吉野家」も。

そのうえコンビニの「ファミリーマート」まで揃っており、リーズナブルに車中泊の旅を楽しみたい人には、まさにうってつけの環境と云える。

ただし新名神高速道路で来る人は、名神高速と合流する「草津ジャンクション」が、「多賀サービスエリア」よりも京都寄りにあるため利用できない。

しかし現在は「大津サービスエリア」にシャワーとコインランドリーの施設ができており、以前からシャワーステーションがある「草津パーキングエリア」よりも新しいし、休憩室も充実しているのでお勧めだ。
さて。
かくも便利な「多賀サービスエリア」の難点は、夜間は普通車レーンまで大型トラックの巣窟になることだ。

いくら大型車用のレーンが少ないからとはいえ、さすがにこれは看過できない。
しかもほぼ全ての車両が季節にかかわらず、一晩中エンジンをかけたままで寝る。
ちなみにトラックで、物理的にエンジンが切れないのは「冷凍車」だけだ。
ただ一般的には、トラックドライバーは長時間労働や深夜運行が多く、睡眠や十分な休息を取ることが義務付けられていることから、少しでも体力を回復させ、居眠り運転などの重大事故を防ぐため、エアコンを使って車内環境を快適に保つことが容認されている。
だが『少しでも体力を回復させ、居眠り運転などの重大事故を防ぐ必要性』は、トラック以外のドライバーにも当てはまる。

特に近年の暑さを考えると、車中泊旅行者も『一方的な視点に立つマナー違反の声』に縛られ、エアコンを切って寝て熱中症で命を落とすよりは、トラックを見習って自己防衛を図るほうがいいのは明らかだ。
要は『夏はそういうリスクをできるだけ回避するよう行動すること』が大事で、それでも車中泊がしたい人は、そのリスク回避の方法を学び、軽率な行動しないことが、本当の『マナー』を守るということにほかなるまい。
もっとも…
自動車会社が本気でエンジンに頼らず、カーエアコンを稼働できるようにしてくれれば、その問題は円満に解決する。
理屈的には、カーエアコンのコンプレッサーをサブバッテリーから電気を供給して動かせばいいようなので、不可能というわけではなく、既に一部のハイブリッド車では実現できているようだ。

考えてみれば、もともとエアコンを搭載しているクルマに、わざわざ重い室外機とともに、家庭用エアコンを積むこと自体がナンセンスな話。
素人考えでは、「無人運転」よりよほど簡単なように思えるし、地球温暖化に即効性のある日本らしい対策とも思える(笑)。
ところで。

「多賀サービスエリア」には、上下線ともに一般道からアクセスできる「ぷらっとパーク」が用意されている。
写真の下り線の「ぷらっとパーク」は、比較的広いのだが、緩やかな傾斜がある。
幸いなことに約2キロ・クルマで5分ほどのところに、250円で利用できる日帰り入浴施設に近い「道の駅 せせらぎの里こうら」があるので、そちらのほうがお勧めだ。
「多賀サービスエリア・下り線」の車中泊快適度
「多賀サービスエリア・上り線(名古屋方面行き)」の施設

華やかな下り線の「多賀サービスエリア」と違い、上り線のSAはいたって普通。
2026年1月31日にスマートインターが開通し、下り線と同じく流入後にも売店・レストランの利用ができるようになった。
サービスエリアとしては十分だが、コインシャワー&ランドリー設備がないのは少し残念だ。

ただ、この陸橋が下りのSAに通じているので、徒歩での行き来はできる。

駐車場はフラットで車中泊に支障はない。
ちなみに、
筆者が名古屋方面に向かう際の”前泊地”にしているのは、少し京都寄りにある「菩提寺PA」だ。

ここには、写真左の大型車から隔離された普通車専用の駐車エリアがあり、深夜も騒音に苛まれず静かに眠れるので、覚えておくといい。

いっぽう「多賀サービスエリア」の上り線側に設けられた「ぷらっとパーク」には、普通車が3台しか駐められない。
下り線で書いたように、必要なら「道の駅 せせらぎの里こうら」へ行こう。

フードコートはオーソドックスで、馴染める中高年は少なくないと思う(笑)。

以前は「いきなりステーキ」が幅を利かせていたが、2023年11月に退店し、現在は「近江ノ國のおだいどこ」になっている。
「多賀サービスエリア・上り線」の車中泊快適度
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