25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 スプリングスひよし」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
温泉とグランピング施設が併設する「道の駅 スプリングスひよし」は、宿泊目的の車中泊にはよくても”旅の宿”には適さない。

道の駅 スプリングスひよし DATA
道の駅 スプリングスひよし
〒629-0335
京都府南丹市日吉町中宮ノ向8番地
0771-72-1526
営業時間
10時~18時(施設によって異なる)
水曜定休
「道の駅 スプリングスひよし」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第36回
登録日/ 2011年8月25日
「道の駅 スプリングスひよし」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.03.28
2025.11.16
※「道の駅 スプリングスひよし」での現地調査は2025年11月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2026年5月に更新しています。
道の駅 スプリングスひよし【目次】


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「道の駅 スプリングスひよし」のロケーション

「道の駅 スプリングスひよし」は京都府のほぼ中央にあたる京都丹波高原国定公園の、園部平屋線と京都日吉美山線が合流する位置にある。
ってどこよ、それ(笑)。
京阪神在住の筆者でさえ、そう聞きたくなるようなところだが、なんと驚いたことに、この道の駅の近くには他に7件もの道の駅が乱立している。

「かやぶきの里」などの見どころがあって交通量の多い、京都の北山と福井県の小浜を結ぶ「周山街道」沿いや、丹波を抜けて山陰方面に通じる国道9号沿いにある道の駅は、ドライブイン代わりと理解もできるが、「道の駅 スプリングスひよし」の前の道は、地図で見てもそうは見えない。
常識的からして、主要幹線から外れた「道の駅 スプリングスひよし」を「道路休憩施設」と思うことは難しく、いくら日帰り温泉が併設するとしても、この道の駅を”旅の宿”に利用する人は限られるに違いない。
「道の駅 スプリングスひよし」誕生のあらまし

出典:森の京都
これまで『道の駅で宿泊目的ではない車中泊をしてきた人』は、最初にこれから書くことを知らなければ、トラックが一台も来ないような施設が、なぜ「道の駅」なのか? という疑問に苛まれる(笑)。
以下はウィキペディアからの転用
「スプリングスひよし」は日吉ダムの建設に伴い、地域振興や雇用確保などを目的として1998年に開業し、年間平均36万人が来客する観光施設となった。
その後、周辺の観光施設との競合対策と利用者の増加を目的として、2011年に道の駅として登録されることになった。
現在では年間約100万人が訪れる京都中部地域随一の観光スポットになっている。
結果はどうあれ、要はダム建設に伴う補助金で建てた経営不振のリゾート施設に、「救済策」として「道の駅登録」という”禁じ手”が使われたわけだ。

放っておいたら潰れるしかない施設を、道の駅にしたことで生き返らせたと云えば美談だが、それによってこういう『本来の姿ではないイレギュラーな道の駅』が強引に認可されれば、元々のコンセプトがなし崩しになり、しいては『道の駅がなんのために生まれた施設』なのかすら分からなくなるし、実際には既にそうなりつつある。
『救済するな』とは云わないが、その方法に『我々が毎年支払っている自動車税も使われている、道の駅という国交省が持つドル箱の予算』を、知らないうちに好き放題使うことは許されない。

もし救済したいのなら、『道の駅 丹後王国「食のみやこ」』や「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」といっしょに、公的資金による施設再生をコンセプトにした新業態を立ち上げ、過去の失敗をウヤムヤにできないようにするのが、国民に対する反省の姿勢と責任感というものだ。
誰も経営責任を負わない公共施設だからこそ、過去の経緯が分かるようにしておくべきであって、それが行政が同じ失敗を繰り返さないための抑止策にもなる。
もちろん若い人の中には、「そんなのどっちだっていい人」がたくさんいるのは承知している。
しかし納税者なら、せめて「道の駅 スプリングスひよし」が「道の駅」でなければならない理由ってなんだろう?ということくらいは、考える機会があってもいい。
「道の駅 スプリングスひよし」の施設

勘違いしないでいただきたいのは、現在の「道の駅 スプリングスひよし」はファミリー向けのアウトドアリゾート施設としてはよくできているということ。
ゆえにここが道の駅でなければ、公営であっても特に問題はない。

フリーサイトになっている「道の駅 スプリングスひよし」のキャンプエリア。
手ぶらで利用可能な常設サイト「DOD CAMP PARK KYOTO」もあるが、クルマの乗り入れが不可なので、オートキャンプはできない。
そしてこちらが、「DOD CAMP PARK KYOTO」の「ROOM」と呼ばれるグランピング施設だ。

ちなみに料金はMサイズでも1泊17500円。しかもお一人様につき!(笑)。
そちらは別として、筆者が気になるのはこの「DOD RIVERSIDE BBQ」のほうだ。

車中泊ができる人間なら、ここではBBQといっしょにお酒も楽しみ、終われば温泉で寛いで、そのまま車中泊するといった利用法を思いつくのは当たり前の話。
しかしそれは体裁の良い「タダキャン」のようなものだけに、世間と他の利用者の理解が得られるかどうかは疑問だ。
だが「道の駅 スプリングスひよし」が『道路休憩施設』の役割を担っている以上、それは”合法的”な利用法であって、マナー違反と呼ばれる筋合いはない。
すなわち問題は、そんなことができるようにしている施設にある。

今の「道の駅 スプリングスひよし」は、国交省の”宿泊目的の車中泊”を抑制する方針に、真正面から反する結果を招いている。
長らく続いたキャンプブームが終焉し、これからどうしていくのか知らないが、少なくても自前のギアを持つキャンパーがここに来るとは思えず、『車中泊容認のBBQ場』を拡大する以外に、施設の維持は難しいようにも感じる。
筆者が思いつく将来像は4つ。
❶ここを基準に、国交省が日本中の道の駅で”宿泊目的の車中泊”を容認する。
❷国交省が”宿泊目的の車中泊”を容認する新業態を立ち上げ、そこに「道の駅 スプリングスひよし」を移管する。
❸逆に「道の駅 スプリングスひよし」が、”宿泊目的の車中泊”を抑制するためにBBQコーナーを閉鎖する。
❹自治体が「道の駅 スプリングスひよし」の道の駅認可を取り消す。
いちばん波風がたたないのは❹だろう。
ここまで手広くやっているのだから、もう独立独歩の道を歩んだほうがいいし、そのほうが遠慮なく好き放題やれる(笑)。
しかも利用者にはこれまでと変わらない。
違うのは、施設が自ら莫大な「広告宣伝費」を投じないといけなくなることだ。
国交省や自治体の発行物から外されるだけでなく、道の駅を紹介しているネット上のサイトからも、「道の駅 スプリングスひよし」の名は消えてなくなる…
これまでの宣伝コストを試算すれば、年間1千万円やそこらでは収まるまい。
本当にその覚悟があるのかどうか。
この道の駅のスタンスが、もっともよく現れているのは公式サイトだ。
そこには「道の駅」の文字はまったくなく、もうすっかり認可を返上する用意ができている(笑)。
こういう事実を、他の道の駅の駅長が知ればどう思うのだろう。
とはいえ今は正式な道の駅なのだから、旅の道中で何らかの理由により、ここで車中泊をすることに問題はない。

ということで、そちらの情報も簡単に紹介しておこう。

出典:道の駅 スプリングスひよし
これが広大な「道の駅 スプリングスひよし」の場内レイアウト図で、駐車場はAとBの2ヶ所に用意されているが、現在Bはキャンパー用で車中泊禁止になっており、車中泊にはAの駐車場を利用する。

路面は傾斜しているので、よく場所を選ぶほうがいい。

24時間トイレはBBQコーナー側にある。

外観は少し古びているが、仲はウォシュレットに改修されていた。

「ウェルカムプラザ」の中にある売店には、たくさんの土産物が並ぶ。

また店内には可燃物のゴミ箱も用意されていた。
なお「レストラン桂川」は麺類が中心で、営業時間とメニューは以下の通り。
平日 11時~18時 (LO 17時)
土日祝日 11時~20時 (LO 19時)

いっぽうこちらは連絡橋をわたったところに建つ、温泉施設のある「リフレッシュプラザ」だ。
また館内にある食事処の「楽河」でも、麺類などの軽食が食べられ、営業時間は土日祝日の11時30分~21時(ラストオーダー20時)なので、夕食にも充てられる。

最後はその向かいにある巨大な室内アスレチック施設の「ひよしプレイアリーナ」。

中はこんな感じで、利用料金は大人も子供も平日700円・土日祝900円で、再入場が可能になっている。
「道の駅 スプリングスひよし」の車中泊好適度
「道の駅 スプリングスひよし」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内あり営業時間中に利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 スプリングスひよし」の温泉&買物施設
ひよし温泉
場内に併設
温泉・プールあわせて
おとな850円
10時~21時30分(受付最終21時)
コンビニ
ローソンまで約5キロ
スーパーマーケット
「フレッシュバザール園部店」まで約8キロ
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