25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2026年6月にRVパーク機能を追加した「道の駅 すさみ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
RVパーク機能が追加された「道の駅 すさみ」は、和歌山県屈指のクオリティーを有する、”旅の宿”にお勧めしたい道の駅

「道の駅 すさみ」 DATA
道の駅 すさみ
〒649-3142
和歌山県西牟婁郡すさみ町江住808-1
☎0739-58-8888
営業時間
9時~18時(10月~3月は17時まで)
年中無休
「道の駅 すさみ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第43回
登録日/2015年4月15日
2026年6月、夜間のみ利用できるRVパーク機能を増設。
「道の駅 すさみ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.11.03
2021.02.11
2023.02.17
2023.07.11
2026.08.03
※「道の駅 すさみ」での現地調査は2026年8月が最新になります。
道の駅 すさみ【目次】

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「道の駅 すさみ」のロケーション

「道の駅 すさみ」は、「紀勢自動車道」の2026年8月時点の終点にあたる「すさみ南IC」から、約800メートル離れた国道42号沿いに位置する道の駅で、現在は『白浜と串本・那智勝浦』間にある、車中泊を含めたちょうどいい休憩場所になっている。

だがそれは”未来永劫”というわけではない。
「紀勢自動車道」は、現在も延伸工事が進む無料の高速道路で、和歌山県の「南紀田辺IC」から「すさみ南IC」までは既に開通しているが(正式名:近畿自動車道松原那智勝浦線)、そこから串本までは2027年夏頃の開通が予定されている(仮称:すさみ串本道路)。
ちなみに「南紀白浜インター」から「すさみ南IC」までは、約27キロ・30分、また「すさみ南IC」から、建設予定の「串本IC」までは国道で約24キロ・30分…

ということは「すさみ串本道路」が開通すれば、観光客の大半は1時間以内で行き来できる『白浜~串本間』を、一気に移動してしまうと思う。
南紀の観光スポットは、白浜エリア・串本~那智勝浦エリア・熊野三山エリアの大きく3つに大別されるが、白浜ー串本間は、まもなく唯一高速道路が利用できる移動区間になる。
「道の駅 すさみ」が、サービスエリアのように「すさみ串本道路」からダイレクトに出入りできるなら話は別だが、現在の位置では不可能だろう。
もちろん「すさみ町」は、それを承知したうえで様々な手を打っている。

2021年6月に道の駅の隣に「フェアフィールド・バイ・マリオット」が建てられたのは、その最たる手立てなのだろう。
冒頭に記したが、確かに「道の駅 すさみ」は和歌山県屈指のクオリティーを持つ道の駅だが、”旅の宿”として見た場合は、今記した立地が大きく寄与している。
旅人はその背景を踏まえて、現在の「道の駅 すさみ」の過剰とも云える人気を受け止めないといけない。
これまでのGWや夏休みに見られたような大混雑は、おそらく高速道路が延伸されるまでの話だと思う。

「すさみ串本道路」が開通すれば、「旅の宿」の主役はおそらく「道の駅 くしもと橋杭岩」にシフトしてしまうだろう。
そりゃ、朝目覚めたら車窓からこの景色が見える、正真正銘のオーシャンビューだもの!(笑)。
ただ…
「道の駅すさみ」のホームページにはこの一文が掲載されている。
車中泊にも是非ご利用ください。
これが本気なら、近いうちにRVパークを施設内に設けるかもしれない…
そう思っていたら、2026年6月に現実になった(笑)。
その話をする前に、「道の駅 すさみ」より前からこの地にある、もうひとつの道の駅を簡単に紹介しておこう。
「道の駅 イノブータンランド・すさみ」

「道の駅 イノブータンランド・すさみ」は、1995年に道の駅に登録された古株の道の駅で、「道の駅 すさみ」から白浜方面に約6キロほど走った国道42号沿いにある。

ただ2015年の「紀勢自動車道」延伸により利用客が激減し、その後休業と再開を何度か繰り返しつつ、現在は細々と営業は行われているものの、物販飲食機能はなく、実態は観光案内所に近い。
筆者が最後に訪ねたのは2021年2月で、この時にトイレは改修工事を行っており、その後ウォシュレットに代わったようだ。
とはいえ普通車の駐車台数は10台ほどしかなく、すぐ横を国道が通っているため、車中泊に適しているとはいい難い。
そのため、万一「道の駅 すさみ」が満車でも、ここはその代替え地には使えないと思っておくほうがいいだろう。
すさみ町立エビとカニの水族館

あわせて、隣接する「すさみ町立カニとエビの水族館」にも触れておこう。
「道の駅すさみ」で車中泊をする人の多くは、『道の駅めぐり』よりも、「串本」や「勝浦」に遊びに行く途中の”観光客”だと思うので、こういう情報も求めている。
このサイトのタイトルは『日本全国・車中泊でクルマ旅』であって、車中泊愛好家のための『道の駅車中泊ガイド』ではない。
ちなみに道の駅を泊まり歩くのは『宿泊目的の利用』そのもので、国交省も道の駅もノーサンキューと明言しており、褒められたものではないと思う。

さて。
この水族館では、紀伊半島近海に生息しているエビやカニなどの甲殻類を中心に、約150種1000点が展示されている。

写真は古生代の仲間の風貌を色濃く残した、”生きた化石”「カブトガニ」。
甲羅の下はこんなふうだったんだね。

筆者にいちばんウケたのは、ガラスの靴ならぬガラスの貝殻を来たヤドカリ君。
よくまあ、自らこの殻に入ったものだと思うが、「プレサンスコーポレーション」のCMに使っていたら、きっと驚くほど人が見に来てくれただろう(笑)。
最後は、愛くるしいクマノミに癒やされる水槽の動画を。
なおここは単独だと、おとな1000円と確かに高く思える。

だが、「串本水中公園」とのセット券(現在は2400円)はお値打ちだ。
詳細はオフィシャルサイトで確認を。
そして「串本海中公園」の詳細はこちら。

ここはウミガメの赤ちゃんと触れ合える。
「道の駅 すさみ」の施設

出典:道の駅すさみ
まず、「道の駅 すさみ」には3つの駐車エリアがあり、いずれも地面はフラットで車中泊に支障はない。

こちらが❶の駐車エリアで、正面が道の駅の出入り口、右側が24時間トイレ、左が大型車用の駐車区画になる。

物理的には24時間トイレにもっとも近いこの位置が、”ベスト車中泊スポット”になるわけだが、ここが車中泊するクルマで埋まってしまうと、夜間にトイレ休憩にやってきた人が不自由な思いをすることになる。
また出入り口と大型車の駐車区画に近いため、騒々しいことも予想される。

ちなみにトイレは、細かな設定ができない簡易型のウォシュレットだった。

そう考えると、こちらの❷の駐車場が、本当の意味での”ベスト車中泊スポット”と云えるのだが、実はここが夜間RVパークになるため、今は無料では車中泊ができなくなっている。

そのような事情もあり、海の見える❸の駐車場を選ぶ旅人は多い。
加えてここは、駐車場を確保したまま、日帰り温泉がある右手の「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ」まで歩いて行けるメリットもある。
ただし24時間トイレへは、ご覧のスロープを上り下りしなければならず、中高年にはちょっと辛いかもしれない。
車中泊専用エリア(RVパーク)

2026年6月に開設された「道の駅 すさみ」のRVパークは、これまで筆者が見てきたRVパークとは違い、日中は無料の道の駅の駐車場に使用されているスペースを、夜間のみ2台分を有料区画にするという、ユニークなしくみになっている。

ちゃんと壁側のスペースには電源設備も設けられており、従来の道の駅の課題とも思えた、稼働率の悪いRVパークスペースを有効活用できる名案のように見える。
ただ問題点がないわけではない。
ひとつは普通車用の駐車区画の転用なので、6メートルを超えるバスコンクラスのキャンピングカーでも利用できるのかという点だ。

ただそれより筆者が気になるのは、このスペース全体が夜間に一般車が立ち入りできなくなると、グリーンシーズンの週末に、夜間トイレ休憩に立ち寄る人が、クルマを停められる場所が残るのかという心配だ。

夕方になると、このバリケードが入口に置かれるのだが、電源が使えない中央エリアは、ほとんど空いていると思われるため、そうなったら『なんでやねん!』となるのは当然だろう。
名案だとは思うが、この位置にしたのは道の駅本来の24時間誰でも利用できる駐車場と云う点を、ちょっと軽視している。
ただ繁忙期はRVパークを休むようにすれば、それは回避することができる。
RVパークはもともと、電源が使いたいキャンピングカーのための”車中泊オプション”以外の何物でもなく、オプションなので『道の駅には、なくてもかまわない施設』だ。
それをわきまえて運用するのなら、この作戦はいいかもしれない。
なお、『RVパークは安全・安心な車中泊スポット』とPRしているが、夜警がいる施設なんてほんの僅かで、それよりもポリボックスが近くにある道の駅や、24時間営業しているサービスエリアのほうが、具体的に安心・安全であって、安心・安全と有料・無料に相関関係はない。
特に車中泊などやったこともないマスコミには、『いい加減なことをぬかすな』と筆者は常々思っている(笑)。

ここから先は、道の駅とRVパークのどちらで車中泊しても使える共通施設の紹介だ。
「道の駅 すさみ」には立派な観光案内所があるが、これは「フェアフィールド」の誘致とともに、将来を見据えてのいい展開だと思う。
ただ現在のすさみには、ここで立ち止まりたくなる強い観光要素が見当たらない。
たとえば、2013年にダイハツ・タントのCMに登場した、島根と鳥取の県境に架かる「べた踏み坂」こと「江島大橋」には、10年経った今でもコンスタントに観光客がやってくる。
それはこういうブログやインスタが星の数ほど、ネットにあがっているからだ。
今は観光客がおもしろいと感じたものが、独り歩きしてくれる時代…
他にも四国の「父母ヶ浜」や北海道の「白い道」など、数えあげればキリがない。
それを見つけるか創ることで、観光事情は大きく変わってくる。

土産物が中心の売店は、通路が広く買い周りしやすいレイアウトになっている。

すぐ食べられるものでは、紀南のソウルフードで知られる「さんま寿司」や「めはり寿司」が売っていた。

入口には可燃物のゴミ箱が置かれている。
こちらは館内なので営業時間中にしか利用はできない。

かつては自動販売機コーナーのところに24時間利用できるゴミ箱があったが、現在はRVパーク利用者用に置き換えられている。

「道の駅 すさみ」の館内には、イノブタのフランクフルトやイノブタまんなど、ここでしか食べられないフードメニューを持つ「すさみカフェ」と、鮮魚料理が味わえるお食事処「蒼海」がある。
「蒼海」は海鮮の定食以外にカレー・麺類・丼もあり、ボリュームも十分。

イノブタは、かつて「道の駅 イノブータンランド・すさみ」を中心にPRしてきたすさみ町のご当地食材で、この王様と王妃の人形は、もともと「道の駅 イノブータンランド・すさみ」に飾ってあったが、現在はそれを「道の駅 すさみ」が引き継いでいる。

さて。
「道の駅 すさみ」で気になる店が、こちらの鮮魚店「枯木灘鮮魚商会」だ。

ここは以前は近海朝どれの魚を販売する鮮魚店だったが、現在は「すさみ夜市」として、20時まで居酒屋として営業しているようだ。

絶対、そのほうが儲かると思う(笑)。
営業時間:木曜日~日曜日と祝日11時 – 20時(L.O 19時)
「道の駅 すさみ」の車中泊好適度
「道の駅 すさみ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり営業時間中に利用可
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横にあり、24時間利用可
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 すさみ」の最寄りの温泉&買い物施設

望海のゆ
道の駅から徒歩で行ける、「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ」 内の温泉施設
☎0739-58-1008
朝風呂:6時~10時
(受付最終 9時30分)
おとな800円
通常営業:12時~23時
(受付最終 22時30分)
おとな1000円
不定休
※宿泊施設なので、予約が一杯の日は外来を断られる場合がある。利用前には一度電話で確認を。
コンビニ
ローソンまで約650メートル
スーパーマーケット
「オークワ すさみ店」まで約14キロ
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